さて、いよいよ手術です
カラカラ~と手術室に運ばれると、まず最初の部屋で身包みはがされ、布一枚かけてもらった状態で小型ベッドに乗り換えです。
その後は手術棟の通路をガラガラ運ばれ、手術室に入るとさらに手術台に載せかえられました。
硬いベッドに寝てて腰骨が痛いので、乗り換えるのがちょっと辛かった…
あれよあれよと手足をバンドで固定され、頭は、シャワーキャップのおばさん状態(笑)
まな板の上の鯉状態です。
でも鼻がくすぐったくなって
「は、鼻がかけません~」
と言ったら、手術前まで外してくれました(笑)
「ほぉーこれが手術室か~」
「珍しいでしょ」
なんて、麻酔科の先生とたわいも無い会話をちょっとしたら、開始です。
最初は酸素マスクをなんとなく口の辺りにもってこられて、出てくる酸素を吸った吐いたり。
数分後、先生が準備できたのか
「はい、じゃあ点滴のところから麻酔入れますね~」
と言われたと思ったら、すぐに体がだるくなってきました。
上から重圧をかけられているように呼吸がしづらくなっていき、頭もどんどん重くなってきました。肺が膨らみません。
多分、ものの2~30秒だったと思います。
「こんなに効くなんて…病院の薬って怖っ!!」
と思ったのでした。
意識がなくなりそうな中、
「じゃあ、後はよろしくおねがいします~」
と言って、それっきり。
その後は名前を呼ばれて気がつくと、もう手術は終わっていたようでした。
手順としては、
チューブ挿入
↓
メスで切り込み
↓
ガスで腹部を膨らませてカメラ挿入
↓
手術
というものがあったんでしょうが、意識する事も無く。
用意してあった浴衣も着せられていて、麻酔後に入れたであろう呼吸チューブも胃チューブもすっかり外されています。点滴と尿チューブだけはそのままですが…
ここでちょっとだけハプニング。
「呼吸できますか?ゆっくり深呼吸してください」
と言われたので、何か答えたり息をしようとしたのですが…
息、できないんですけど~!?
麻酔が残っていたのか?
まるで喉を絞められているかのようで、わずかに空いている穴から必死で空気を取り込みます。
深呼吸なんて無理。肺だってそんなに動かせません。
「ヒッ、ヒィ、ハ、ヒッ…い、息…でき…な、い…」
苦しくてポロポロ涙が出てきました。
「…なんか、ここで死ぬかも!?」
と、かなり怖かったです。
少しでも呼吸しようと必死になってました。
それでも数分すると、なんとか少しずつ楽になってきて、やっとまともに息をすることができるように。
はぁ~、怖かった。
私は脳の目覚めは良かったけど、気管が遅かったみたいですね。
息のできる喜びを久々味わいました…
その後は、そのまま個室に運ばれて安静状態。
お腹は縫合せずテープでとめてあり、腹帯が巻かれた上に浴衣を着ています。
もちろん下はT字帯…導尿チューブもバッチリです。
私は管に向かって自ら催さなきゃいけないかと思ったんですが(笑)勝手に流れていくようで、全然感覚はなかったです。
あと、血栓などができないよう、ふくらはぎにエアーマッサージャーをつけられました。
左右交互に空気が入ったり抜けたりして、ふくらはぎを圧迫してくれます。
家にもあるとむくみに良さそうです。
もう夜近くだったのですが、当然ご飯など食べられるわけもなく。
だって、起き上がれないんだもん…
麻酔が切れるとお腹も痛いし、寝返りも打てないので辛いです。
ご飯代わりの点滴。次の日まで交換され続けます。
「プシュー、プシュー」というエアーの音にあわせ、浮かんだ側のお尻をなんとかずらそうと頑張ったり(でも動くとお腹が痛くなる)、点滴交換で目が覚めたり、とにかく寝苦しい夜でした。
(その3につづく~)