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★(・x・) ブルーの、ブルーナおんなブログ。 (・x・)★

ディック・ブルーナさんファンでもあるブルーの、ミッフィー話や個人的話題をお届けする、五里霧中なブログです。

手術のこと3(腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術)

2006年12月14日 | 腹腔鏡手術

TVで、腹腔鏡手術の映像が出ていました。
お腹に器具が差し込まれてて、なんだかすごいことに…
自分ではどのように手術されていたのかわからなかったわけだけど、見たらちょっと怖かった~

さて、手術が終わった夜は、痛いわ寝苦しいわでしたが、1日経つと…

やっぱり痛くて苦しかったです(笑)

朝ごはんは点滴。
その後しばらくすると、看護師さんが導尿チューブを外しにきました。
抜くとき痛いのかと思って身構えたけど、意外と平気でした。
しかし問題なのはその後の看護師さんのセリフ。

「この後は自力でトイレに行く事になるので、お手伝いしますから行きたくなったら教えてくださいね♪」

ガーン…
動きたくないよう~!!
1日も経たず(半日くらい?)に歩かせるのか~

そう思うと、あれほど飲みたかった水も、なんとなく飲みたくなくなるのでした…。

しばらく我慢していると、ついにお昼ご飯が登場。
以外と普通に量があって、おかゆ以外はしっかりした食事。
普通のご飯が食べられるっていいなあ。

だけど、食べるまでが大変でした。
寝た状態から体を起こすわけですが、お腹が痛い痛い。
一応ベッドは起こしてもらったものの、食べるには角度が足りない。
正面からは起きられないので、横に向いて少しずつ肘で持ち上がりながら起きたり、ベッド脇のパイプを使ったりと必死でした。

当然、トイレも大変…。
ベッドから降りるために体をずらすのも一苦労。歩くのも一苦労。
点滴の取っ手を力いっぱい握りながら、カラカラと押して(歩行器代わり!?)トイレへ行くも、便座に座って、立って…もういやあ~

こんなのが何度も繰り返されました。

更に困ったのが、気管チューブを入れられたせいか、体力が落ちるせいか、せき・たんが出やすくなるということ。
喉がいがらっぽくなると、憂鬱になります。
うがいを必死にしてみたり、お腹に差し障りが無い程度に咳払いしたところで、ヤツは出て行っちゃくれません。

覚悟を決め、体を丸めて咳こみます。

「ゲフッゲフッ!

 …くうぅううう~~…っ!!(悶絶の声)


でも、ほとんど失敗に終わってました…。

2~3日はこんな状態で、かなり辛かったです。
でも流石に4日目くらいになると、いくらか行動しやすくなってました。
お風呂は2日目くらいから入れます。
イス付きの浴室があったので、そこで座りながらシャワーを浴びる事ができました。
でも体力がないせいか、お風呂直後は物凄く疲れてだるかったです。
入れないときは体を拭いてもらえます。

痛いながらもそこそこ動けるようになると、そろそろ退院。
私は1日延ばしてもらい、全部で6泊7日の入院を終えたのでした。

それでも、日常生活はまだ頼りない感じでした。
トータルで10日くらいはないと、ちゃんと動けない感じでしたね。

退院後も、テープの部分がかぶれて痒く、掻いたら大きな赤アザができたりして(今も治療中)、なかなか大変なことも起こります。

しかも今、治りかけた傷口の跡からちょっとだけ変なモノがはみ出してます…なんだこれ?
引っ張るも、抜けない…って、これ糸の端?
こんなハプニングもあったりするようです(滅多にない?)。
自分で抜くのは怖いので、今度先生に切ってもらおう…


手術のこと2(腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術)

2006年11月29日 | 腹腔鏡手術

さて、いよいよ手術です
カラカラ~と手術室に運ばれると、まず最初の部屋で身包みはがされ、布一枚かけてもらった状態で小型ベッドに乗り換えです。

その後は手術棟の通路をガラガラ運ばれ、手術室に入るとさらに手術台に載せかえられました。
硬いベッドに寝てて腰骨が痛いので、乗り換えるのがちょっと辛かった…

あれよあれよと手足をバンドで固定され、頭は、シャワーキャップのおばさん状態(笑)
まな板の上の鯉状態です。

でも鼻がくすぐったくなって

「は、鼻がかけません~」

と言ったら、手術前まで外してくれました(笑)


「ほぉーこれが手術室か~」
「珍しいでしょ」

なんて、麻酔科の先生とたわいも無い会話をちょっとしたら、開始です。
最初は酸素マスクをなんとなく口の辺りにもってこられて、出てくる酸素を吸った吐いたり。
数分後、先生が準備できたのか

「はい、じゃあ点滴のところから麻酔入れますね~」

と言われたと思ったら、すぐに体がだるくなってきました。
上から重圧をかけられているように呼吸がしづらくなっていき、頭もどんどん重くなってきました。肺が膨らみません。
多分、ものの2~30秒だったと思います。

「こんなに効くなんて…病院の薬って怖っ!!」

と思ったのでした。

意識がなくなりそうな中、

「じゃあ、後はよろしくおねがいします~」

と言って、それっきり。


その後は名前を呼ばれて気がつくと、もう手術は終わっていたようでした。
手順としては、

チューブ挿入
 ↓
メスで切り込み
 ↓
ガスで腹部を膨らませてカメラ挿入
 ↓
手術

というものがあったんでしょうが、意識する事も無く。


用意してあった浴衣も着せられていて、麻酔後に入れたであろう呼吸チューブも胃チューブもすっかり外されています。点滴と尿チューブだけはそのままですが…

ここでちょっとだけハプニング。

「呼吸できますか?ゆっくり深呼吸してください」

と言われたので、何か答えたり息をしようとしたのですが…

息、できないんですけど~!?

麻酔が残っていたのか?
まるで喉を絞められているかのようで、わずかに空いている穴から必死で空気を取り込みます。
深呼吸なんて無理。肺だってそんなに動かせません。

「ヒッ、ヒィ、ハ、ヒッ…い、息…でき…な、い…」

苦しくてポロポロ涙が出てきました。

「…なんか、ここで死ぬかも!?」

と、かなり怖かったです。
少しでも呼吸しようと必死になってました。
それでも数分すると、なんとか少しずつ楽になってきて、やっとまともに息をすることができるように。

はぁ~、怖かった。
私は脳の目覚めは良かったけど、気管が遅かったみたいですね。
息のできる喜びを久々味わいました…

その後は、そのまま個室に運ばれて安静状態。
お腹は縫合せずテープでとめてあり、腹帯が巻かれた上に浴衣を着ています。
もちろん下はT字帯…導尿チューブもバッチリです。
私は管に向かって自ら催さなきゃいけないかと思ったんですが(笑)勝手に流れていくようで、全然感覚はなかったです。

あと、血栓などができないよう、ふくらはぎにエアーマッサージャーをつけられました。
左右交互に空気が入ったり抜けたりして、ふくらはぎを圧迫してくれます。
家にもあるとむくみに良さそうです。

もう夜近くだったのですが、当然ご飯など食べられるわけもなく。
だって、起き上がれないんだもん…
麻酔が切れるとお腹も痛いし、寝返りも打てないので辛いです。
ご飯代わりの点滴。次の日まで交換され続けます。

「プシュー、プシュー」というエアーの音にあわせ、浮かんだ側のお尻をなんとかずらそうと頑張ったり(でも動くとお腹が痛くなる)、点滴交換で目が覚めたり、とにかく寝苦しい夜でした。

(その3につづく~)


手術のこと1(腹腔鏡下卵巣嚢腫摘出術)

2006年11月28日 | 腹腔鏡手術

手術の体験記です。

女性なら結構なる病気みたいなので、もしこういう手術を受ける人がいたら参考になるかもと思って書いてみます。
あくまで素人の記述なので、気になる人はきちんと調べてくださいね♪

ちなみに病気は「卵巣嚢腫」といって、卵巣に水風船みたいな?腫れた袋ができちゃうやつでした。
液体だけじゃなくて、髪や歯の細胞がはいってるパターンとかいろいろあるみたいですけど、普通は良性らしいです。
大きくなると、破裂したり、弾みで卵巣ごとねじれを起こす危険が高くなります。
もし起こると、緊急に手術が必要なようです。

私は腹腔鏡手術という、全身麻酔をかけて、お腹に小さい切り込みを数箇所いれてカメラで覗きながら処置する手術を受けました。
だいたい4~5泊くらいで退院できる手術です。

入院当日のお昼は、病室で一般食を食べました。
薄味ということもなく、普通の給食みたいなので結構おいしいです。

だけど、夜になるとご飯は抜き
さらに夜中12時過ぎからは水も飲めないという有様です。
麻酔時に、残り物が気管や肺に入ると危ないからとか…。

朝には点滴をさされて、水分補給されたんですけどね。
これがまた、太めの針で痛いんですよ~

起きてから手術までの間が微妙に辛かったです。
なんせ手術が夕方だったので…ずっとご飯・水ナシ
アメすら口に入れられないので、午前中手術の人が羨ましかったなぁ。

さて、入院にあたって準備するものを書いておきます。
必需品は病院からリストをもらえますが、他のサイトさんを参考にしながら用意したものもあります。

手術に最低限必要なもの

・必要書類、保険証、印鑑、ボールペン、お金

・T字帯 …ふんどし(笑) 手術後1日はパンツ代わりです。
・腹帯  …キズのある腹部に巻いておくサラシ状のもの。
・浴衣  …手術直後に着替えさせるときに使います。
       裾が長く、前開きができればパジャマでもいけるかも
      
下3つは病院の売店で売っていましたが、浴衣は高いので、別で買った方がいいかも。
ヒザ下くらいの長い丈の前開きパジャマなら、多分代用できます。

自分で用意したもの

・替え寝巻 …人によっては、下にTシャツ等があるといいかも
・下着   …おなかにやさしい「デカパン」がベストです。
        腹帯を巻いた状態で包み込めます。
・羽織物  …カーディガンとか。院内をうろつく時に使います。
・スリッパ …病院のは高い!100均で買えます♪
・時計   …病室は時計がないのです。
        私はミッフィーの置時計を使用♪
・タオル  …バスタオルは荷物になるかも。乾き辛いし。
        顔・体用タオルを数枚ずつが便利。
・洗面用具 …シャンプー、洗顔料、歯ブラシなど
・化粧品  …主に基礎化粧品。メイクする人は少な目かも…
・マグカップ…売店で2Lペットを買って注ぎましょう。
・のどアメ …咳こんだ時用、おやつ用に♪
・耳栓   …結構重要です!
・アイマスク…これも重要。私はミニタオルを折って使いました。
・ティッシュ …ポケティと、ポケウェッティがあると便利♪
        手や口まわりが簡単にふけるのです。
・ゲーム機 …DS「どうぶつの森」
・イヤホン …売店で売ってます。片耳の方が便利っぽかった。
・きんちゃく…リップやゲーム機など、小物を入れる用に。
・S字フック…きんちゃくを手近に引っ掛けられる便利グッズ。
        大きめ推奨。

ドライヤーは、借りる事ができたようなので省きます。
(病院によるので確認しましょう♪)

あると便利かも

・クッション…ベッドを起こしたときに、腰にはさむと楽。
        私はタオルや枕で無理やり代用しましたが…


耳栓は必須です!
結構消灯すぎても起きている人がいます。足音も聞こえたり。
ビックリしたことに、夜中に高音で「謎の鼻歌」を歌っている人がいました…
耳栓をつけていても、微妙に耳にはいってきてた
終わった、と思ったらまた歌ったりして…(笑)

そんな人達が、ベッドの電気やテレビをつけていると、天井に光がチカチカ反射します。
寝ながら天井を見ている人間にとっては、邪魔です…。
アイマスクも推奨いたします。

(2につづく~)