第六講。大計について。
1)富国強兵というビジョンを掲げたものの、目先の課題にばかり目を奪われる政府の有様を深く案じた
2)自国の文化を知らずに文明開化を行ってやみくもに真似るだけでは国は衰え、文化は廃れる
3)西洋を文明とあがめるだけではなく未開の国に対して残虐なことを行って自分たちを利していることを見逃してはいけない
4)節義・廉恥を失っては西洋各国と同然
今回は以上4点が書いてありました。
「国家100年の大計」という言葉もありますが、目先の利害を無視しても、中長期の目的を達成するのが大計。大計がない組織や指揮官は、今は良くても、環境の変化、状況の変化に対応できない。一朝一夕に大計が創れるものではないけれども、その事実は認識しておくべきだと思います。