夢への道筋

青臭いけど、人が夢の実現のために発揮できる力って無限。夢を実現するための方法論について徒然なるままに。

日経ビジネス「敬天愛人」vol.4-利他-

2005-11-03 14:58:07 | 敬天愛人


一週間遅れましたが、第四講。

南洲翁遺訓第21条、第22条、第26条、第24条、第25条の合計5つについてでした。

今回はタイトルは「利他」となっていましたが、僕的には武士道にある「克己」についての解説だったと思いました。

1)謙虚さ、慎重さを忘れ、飛ぶ鳥を落とす勢いだった会社が転落した例をあげ、「己に克つことが出来ないリーダーは、成功はできても成功し続けることはできない」ということ

2)企業・団体の不祥事で右往左往しながら頭を下げているトップを例にあげ、「場当たり的に克つのではなく、常日頃から自分を抑え、律する修行を積むことの大切さ」

3)律することのできない欲が高度経済成長の中で公害を生み、バブルを生み、汚職スキャンダルが噴出し、未曾有の不況に10年以上も苦しみをうんだ。己を愛するだけの精神がこのような事態をうんだ。という点を指摘し、利他の精神を重要性を指摘。

4) 何かの「道」を追求するというプロセスには「私」は入り込む余地はなく、「道」は天地自然の中にある。「人」を相手にするのではなく、「天」を相手に道を追求することの大切さ。

今回はだいたいこういったところが指摘してありました。

中学生のときに校長先生からもらった色紙に「克己」という言葉があり、その言葉の意味を家に帰って両親に教えてもらって以来、感動し、僕の座右の銘となりました。

僕自身は人一倍いろいろな欲望に弱いので、この言葉に助けられたことが、たびたびありました。

克己心が欠如した人や組織や社会は、狂気の沙汰でしかないと思います。
これからも大事にしたい精神です。