夢への道筋

青臭いけど、人が夢の実現のために発揮できる力って無限。夢を実現するための方法論について徒然なるままに。

心の軸

2005-11-03 23:35:41 | ちょっといいはなし


この号の日経ビジネスの「有訓無訓」は中曽根元首相の話でした。
すごい印象が残っていて、切抜きをいつも持ち歩いています。

教育のことが書いてありました。

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学校で教えるべきこと:
 小学校: 心の軸(嘘を言ってはいけない、親を大事にするなどの人間としての基本の型)
 中学校: 自分と外部との関係を認識させる
 高校:  志
 大学:  使命感
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僕は戦後日本が改革すべき一つのテーマに教育の基本戦略があると思います。素人目から見ているだけかもしれませんが、日本の教育戦略は、迷走しているように見えます。中曽根さんが指摘したポイントは全くというほどフォローされてないと思います。特に小学校で心の軸が育たないために、その後の全てが薄っぺらい。
戦前の反省なのか何なのか分かりませんが、心の軸のなさは本当に危機的じゃないかなーと思います。

僕は昔言われていた、学校でいい成績をとって、いい大学にいって、いい会社にいって、いい奥さんをみつけて、いい家に住むみたいな、親の時代のよくある考え方もいやですが、まあまだそういったステレオタイプがあるほうがましだったのかなあと思うぐらい、今は価値観が多様化していて、心の軸がないと社会の流れに流されるだけ流されて力尽きるかか、ついていけなくなっちゃって脱落するかどっちかだと思います。

親が教えなきゃいかんかもしれんのですが、子供出来たら僕はしっかり教えることが出来るか今からドキドキです。

中曽根首相は戦前・戦中・戦後を生き抜いて中枢で指導者であり続ける大人物なので、こういったことを大局的に危機感を持って訴えられるのかもしれませんね。彼に限らず戦争の修羅場をくぐった人たちは心の軸をしっかり持っていたと思うんです。焦土からの復活に邁進し、高度経済成長を実現し、物理的な豊かさは達成できたと思います。そして、物理的豊かさを得た裏にある弊害を本気で訴えてくれてありがたいです。中曽根さんをはじめ、ちゃんと戦前・戦中・戦後を生き抜いて見えたものを継承してくれてますよね。
幕末を生き抜いた人は生き抜いたヒトでしっかり何かを継承したと思うし。

僕らみたいな平和で豊かな時代に生まれ育った団塊ジュニア世代は今の時代を切り拓くのは当然ながら、次の世代に何を継承できるのかというのも、ちゃんと考えて、計画的に行動しなきゃいけませんね。自分らだけよければいいとか思ってると結局、貧相な生き方になっちゃうと思う。