蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

洲本の火踊り  (bon)

2023-08-16 | 日々雑感、散策、旅行

      昨日8/15は戦後78年目の「終戦の日」で、日本武道館では「全国戦没者追悼式」が正午少し
      前から挙行されました。岸田総理の式辞、天皇陛下のお言葉にある多くの人々への追悼と感謝の
      意が述べられていて、これらは毎年同じ内容となるのは必定のことではありますが、これらの
      内容を戦争を知らない若者たちへどのように伝えて行くか、78年も経って平和ボケといわれる
      現状にどのように対処して行くか、改めてこの難しい事案に心が留まりました。

     台風7号は、昨日早朝に潮岬付近に上陸し、近畿地方を縦断する形でゆっくり北上しました。暴風
      雨、豪雨、土砂災害、浸水など近畿、四国、中国、東海、東北など広い範囲に被害をもたらした
   ようです。

 

 毎年8月16日には、「洲本の火踊り」(内膳の火踊り)が、淡路島洲本市下内善
(しもないぜん)の小高い丘で行われています。下内膳の盛光寺という寺近くの
丘の埋葬地で行われる死者の霊を送り出すための神秘的な炎の舞のことで、鎌倉
時代から続いているといわれる珍しい伝統行事です。

 檀家の若者たちが中心になって地域の人達が、盆に帰って来た先祖の霊を送り
出すために太鼓や鉦に合わせて縄の先に結び付けた松明を振り回して踊る小さな
奇祭の一つに挙げられています。

        内善の火踊り
        (ネット画像より)

 そもそも、下内膳地区では、墓石のある参り墓と遺体を埋葬する三昧(さんま)
と呼ばれる捨て墓の「両墓制」が古くから受け継がれているといい、この火踊りは、
捨て墓のある丘で行われます。
  火踊りでは、2mほどの荒縄に取り付けた松明を十数人の男性がめいめい数十
分間、勇壮に振り回すのです。 松明で埋葬した場所を明るく示すことによって、
先祖の霊を送り出せるといわれているのです。松明は、火勢が 弱まると丘の斜面
に放り投げられ、炎は捨て墓を包むように広がります。

 いわゆるお祭りと称されるような飾り物や鳴り物の賑わいはありませんが、全国
でも珍しいので、観光目当てや取材のためのカメラマンなども訪れるとあり、市の
観光の一つともされているようです。

       翌日の三昧(さんま) 高いところは草が燃えてしまっています。
        (淡路暮らしネットより)


 たまたま昨日の台風7号は、和歌山県潮岬付近に上陸した後、北上して正午頃に
淡路島を直撃しましたから、今日の夕方の「内善の火踊り」は挙行されるでしょ
うか?

                

 淡路島といえば、もう7年も前になりますが、2016年5月に高校同期の同窓会
「喜寿の会」が、この洲本の下内膳にも近い海よりの「海月館」というところで、
60名強が集まった楽しい思い出があります。翌日には皆して咸臨丸でちょうど5月
の渦潮を堪能した後、バスガイドさんの飽きない話術にも誘われた素晴らしい想い
出となっています。また、この洲本にはずいぶん昔ですが、私が小学6年生の時に
臨海学校で、やはりこの近くの「四州園」という旅館で、昼は遠泳をしたり海水浴
でこの時も楽しい想い出があります。

       咸臨丸から観潮
        (2016.5.17)

 

 

 

下内膳の火踊り(洲本市)

 

 

 

 


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