歯のことなんですが、子供の頃には虫歯で、歯医者さんに通った経験があり、
就職前とか10~20年ごとくらいに歯の大工事をしたり、あまり歯は丈夫ではない
方です。
リタイアしてからも、時々歯の治療に通ったりしていましたが、この3年ほど
前に、以前治療していた冠に穴が開いてそれを治療してから、その歯医者さんには
3か月定期の “おそうじ”と称した検診を受けるようになりました。
何をするかといえば、歯周ポケットの検査、歯石をとり歯をきれいにし、傷ん
でいるところがないか検査するというものです。 もっと若い頃に、このように
定期的な検診を受けた方が良いと勧められたこともありましたが、実際は出来て
いませんでした。 傷んだり、どうしようもないのならば仕方なく歯医者に行き
ますが、そうでないのならとても行く・・など考えられなかったのでしょう。
自分の歯のことなのに! なので、この年齢になってから歯の定期検診をして
いることに大いに反省しているのです。
このようなことを思っているところに、ネット情報を配信していただいている
「はない&アソシエイツ(環境再生医)」の花井氏から『歯科革命3.0』(上村
英之著、幻冬舎メディアコンサルティング)の記事(㈱情報工場)が送られてき
てこのあたりの状況が “なるほど!”と合点がいったのです。
どういうことかといえば・・、
少子化が進展し、オーラルケア意識の向上により虫歯が激減する現在、「治療」
中心から「予防歯科」へ大きな転換期にあるのだそうで、この本の著者は、数々
の歯科医院を開設している歯科医師で、実際、2005年に「治療から予防へ」と
予防歯科に重きを置いた診療に転換して以来、患者数を大幅に伸ばした実績を具
体的に紹介されています。
口腔内が健康であれば、すなわち食の満足が得られる何より基本的な生活が送
れるとともに、歯科医院側にとっても、治療の歯科医師中心から歯科衛生士など
のスタッフに広く重点が広がり、何よりも治療目的の患者だけでなく、広い層に
わたる定期検診患者(診療予約:お客様)を対象とするため経営の安定化につな
がり、そして国民の総医療費削減など社会貢献にも役立つ「四方良い」ことばか
りだというのです。
予防歯科を実現推進して行くためには、もちろん医師、衛生士の充実は当然の
ことながら、医院の空間・設備などにも工夫が必要だと述べられています。
歯科医院に来て「患者さんを飽きさせない」ような雰囲気作りが大切だと述べ
られています。部屋のコンセプトに合わせた空間設計、色彩、香りなど、さらに
はキッズルームの完備、スタッフのコミュニケーションなどが重要だそうです。
(写真は、いずれもかみむら歯科医院HPより転写しました。)
医院内部 (一部) 診療室(一部)
キッズルーム
話は歯科とは全く異なりますが、現役の頃のお客様に機械を製造するための機械
を製造販売しているA社さんの展示販売を思い出しました。
販売する機械そのものが大型なため、自社工場にお客様をお呼びし、説明する
という方法になりますが、遠方からは専用バスでお迎えし、奥様、子供連れでも
大いに楽しんでもらえる場や仕掛が作られており、無骨な機械がそれこそ和む
空間に設置され、説明パネルなども楽しくあしらい、洗練された感じの良い説明
スタッフなど人をもてなす心遣いがあふれているのに驚いたのでした。
最後に、歯科医院の「治療から予防へ」の流れは、北欧を中心に2000年頃から
始まったそうで、50年以前には虫歯が圧倒的に多かった状態から近年では少子化、
オーラルケア意識の高まりからその環境は大きく変化しているのだそうです。
何気なく、3か月定期検診に通っている自分が、このようなトレンドの中に
あるとは思いもしなかったのです。
歯のお話と全く関係がありませんが・・
David Garrett - Csárdás by Vittorio Monti - Milano 30.05.2015