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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧51 金田 優太(浦和学院3年)遊撃

2024-01-10 14:42:38 | 状況説明

金田 優太(ロッテ5位)内野 (浦和学院出身)

蔵の入団前評価:(下位指名級)

 

大型の割には器用な打撃をする選手で、強打者というよりは好打者といった感じの打撃をする選手でした。ただし、投手をやっても140キロ台を記録するぐらいの強肩だったのですが、動きは緩慢でキレに欠けるところがあり、球際では強かったもののプロの遊撃手としてはどうかな?といった印象がありました。そのため個人的には、あまりピンと来るものがない選手でした。そんな金田選手の1年目は、2軍で 70試合(229打数) 0本 15点 1盗(2失)打率.199厘 といった成績に。

まず、1年目から70試合・229打数の経験を積めたことは評価できます。高卒野手の目安である、打率2割には僅かに届かず。1盗塁2回失敗の盗塁は、そんなものかと思います。守備は、二塁手としては1試合(守備率1.000厘)、三塁手としては32試合(守備率.853厘)、遊撃手としては 37試合(守備率.904厘)となっています。シーズン序盤は遊撃手として試合に出ていたのですが、後半戦はほとんど三塁手でした。信頼できる遊撃手の守備率は、.970厘。三塁手は、.960厘 と比べると、かなりかけ離れており、ロッテ投手陣としては厳しい状況だったことが想像できます。不慣れだった三塁の守備ですが、今年は無難にこなせるようにならないと、今後の評価が心配になります。ショートとしては、後半戦の使い方を見る限り、厳しいと見られたのだと思います。

一方の打撃の方では、229打数で52三振。三振比率は、22.7% とそこまで低くはありません。いつも言うように、一軍への目安は20%以下ぐらいを望みたいのですが、高卒ルーキーだったことを考えると、そこまでレベルの差に苦しんだ感じはしません。四死球は23個で、四死球率は 10.0% とちょうど基準をの数字でした。それだけ、ボール自体はしっかり見極められており、出塁率では.274厘になっています。まずは、今年は出塁率を2軍で3割に乗せたいところです。

三振比率も四死球率も悪くはなかったので、技術・筋力・体力の成長、2年目の慣れなどを考えると、もう少し今年は上積みは期待できそうな感じはします。こと高卒ルーキーとしては、可も不可もなしといった感じで、及第点の1年目ではなかったのでしょうか。サードあたりで、信頼される守備力を身につけたいところです。

蔵の印象:△ (もう少し長打も増やして行きたい)