六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧68  富田 蓮(21歳・三菱自動車岡崎)投手

2024-01-28 13:27:22 | 状況説明

富田 蓮(阪神6位)投手 (三菱自動車岡崎出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

投球自体はできるサウスポーでしたが、まだプロ入りするのには球威・球速が物足りないといった印象でした。そのため入団しても、数年先を見残しての指名と判断し、その年の評価としては、(支配下級)だとは評価しませんでした。そんな富田投手の1年目は、一軍で 9試合(16回) 1勝2敗0S 防 4.50 といった内容に。一軍をそこそこ経験はできたものの、まだまだ計算できる選手というよりも、今後に期待へを込めての起用でした。二軍での成績は、14試合(71回1/3) 5勝2敗0S 防 1.77 と、安定感のある成績でした。

もう少し2軍での成績を細かく見てみると、71回1/3イニングで、被安打63本。被安打率は、88.3% 。いつも言うように、被安打率の目安は、2軍で80%台だと一軍を視野に入れられて、70%台で圧倒できるようだと一軍定着にも期待が持てます。そういった意味では、適度な一軍起用を試されたのも頷けるところはあります。四死球は18個で、四死球率は 25.2% と、ほぼ投球回数の1/4と基準以上。いつも言うように四死球率は、投球回数の1/3(33.3%)以下が目安なので、充分コントロールの意味では問題がありません。奪三振は60個で、1イニングあたりの奪三振は 0.84個 。これも、先発の基準である 0.8個以上のものがあり、決め手になるほどの球があったと言えると思います。被安打こそ絶対的ではありませんが、各ファクター高いレベルにあり、防御率が 1.77 だったのも頷けます。

問題は、2軍でも被安打が微妙なところがあり、より一軍の打者相手だと苦しくなる。そういったときに、いかに得点に結びつけさせない投球ができるかだということになります。まだ高卒3年目の入団だったことを考えると、オフの間に球威や球速が上がって来られるようだと有望株であるのは間違い有りません。社会人出ですが高卒選手であることを考えれば、1年目は育成期間であったと思えば上々のルーキーイヤーだったと思います。さらなる成長が見込めれば、一軍でも貴重な存在になって来られそうです。

蔵の印象:◯ (順調な1年目が2年目に繋がるか?)

 

 

コメント
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