ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

アントニオ・カルロス・ジョビン、銅像建つ!

2014年12月11日 | ミュージック
 アントニオ・カルロス・ジョビンの銅像が今月8日、ブラジルはリオ・デ・ジャネイロの海岸に建ったそうだ。北海道新聞の記事によると、94年に彼が亡くなって今年で20年となるのを受け、市当局が設置したとのこと。彼はまさにブラジルの英雄なのだろう。そして、ボサノヴァは私の感性に一番合う大好きな音楽ジャンルである。多分小学生の頃だったと思うが、テレビのCMで聞いたのが「イパネマの娘」で、とても気に入った。もちろん曲名がわかるはずもなく、しばらくしてから判明したわけだがきっかけはそれだった。実は学生時代に遊びとして結成したボサノヴァ・バンドでギターを弾いた時、後にプロのギタリストになった人からギターうまいね!言われたことがあり密かな喜びとしている。その時の演奏曲もイパネマだったが、遊びと言いながらもコードをじっくり研究して練習したものだ。

 ジョビンは私の敬愛する4大作曲家(ミッシェル・ルグラン、ジョージ・ガーシュイン、久石譲、そしてカルロス・ジョビン)の一人である。幸運にも86年8月5日に行われた札幌公演にも行くことができた。奥さんや娘さんがヴォーカル・メンバーとして参加し、カルロスのピアノとコーラスが主体の良質なライブだったと思う。その8年後に亡くなっているので、本当に貴重な機会であった。

 「イパネマの娘」「波」など超有名曲が数多くある中で、これこそ私の一番と決められる曲はないのだが、あえて上げるなら「Double Rainbow(別名「バラに降る雨」)」か。メロディの美しさが絶品。また、アルバムもたくさんリリースされているが、私の持っているものはどれも良い。異色なのは「3月の水」のオリジナル英語ヴァージョンとポルトガル語ヴァージョン両方が収録されている「Jobim」(73年)。クラウス・オガーマンのアレンジによるゴージャスなストリングスが全面参加した映画音楽風のアルバムで、「夢弦サウンド」の大好きな私には至福の作品である。「Urubu」(76年)というアルバムも同じようなサウンドで、あまりボサノヴァらしくない。しかしオガーマンのアレンジはこの作品でも素晴らしいの一語につきる。

 それでもボサノヴァとしてのお勧めは?と聞かれたら小野リサの「The music of Antonio Carlos Jobim "IPANEMA"」を推薦する。ジョビンを敬愛する彼女による有名曲満載のアルバムだ。中でラストの「Two Kites」 は80年に制作されたジョビンの「TERRA BRASILIS」というアルバムに収録されている軽快でミュージカル風のナンバー。知名度は低いかもしれないが名曲だ。それから、「シナトラ/ジョビン」(67年)も傑作アルバムだ。ジョビンのギター演奏が堪能できる。ああダメよ、ダメダメ!…やはりひとつには決められない!!
 ジョビンについてはいつかあらためて書こうと思う。


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