ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

うれしい新刊本 SHINKO MUSIC MOOK THE DIG「ジェネシス」

2014年12月14日 | プログレ
 SHINKO MUSIC MOOK THE DIGより「ジェネシス」が発行された。最愛のプログレバンドの解説書としてじっくり目を通すに値する内容であった。ひとつ驚いたのは、今年5人時代の最強メンバーが一堂に会したということ。微笑みながら写真に収まっている姿が本誌に紹介されている。フィル・コリンズはドラマーとしての再起が不可能と言われるくらい体調不良と聞いていたので心配だったが、この写真を見る限りは元気そうだ。ピーター・ゲイブリエルはちょっと横に体が広がった感じ。トニー・バンクスやマイケル・ラザフォードは年齢それなり、そしてハケット先生は相変わらずのお姿。ピンク・フロイドと違ってメンバー全員が健在なのだから、なんらかの行動を起こしてくれると期待するのだが、どうもそのような動きにはなっていないようだ。かつてP・ゲイブリエルが離脱してからも2度ほど再結集し、曲のレコーディングをしたはずだ。一度目はアーカイブに収録されたTHE LAMB LIES DOWN ON BROADWAY のライヴ・ヴァージョンで、最終曲のITだけテープ切れだったため再録した時、そして二度目はCARPET CRAWLERSを再録しCDとしてリリースした時。今回はBBC制作のドキュメンタリー番組のために集まったようだが、残念ながら音楽的な再会とはならなかったようだ。

 本誌にはジェネシスの歴史、アルバム紹介&考察、ジェケ画を描いたポール・ホワイトヘッド氏のインタビュー、日本のトリビュートバンドの紹介(含キーボード機材の紹介)、ソロ作の紹介、過去の再録インタビューなど盛りだくさん。中でも参考になったのは2007年の5.1サラウンドミックスを含むリミックスヴァージョンの考察記事。執筆者片山 伸氏がサラウンドをどう聞いているかも参考になったが、実はSACD収録の2チャンネル・ヴァージョンも新たなリミックスによるものだという記述があり、それは当然オリジナル・リリースのミックスとは違うということ。気がつかなかった。私はこのSACD+DVD盤を購入してから何枚かの古いCDを処分してしまっていた。アナログ盤だけはすべてあるのだが。というわけで、旧CDを再度購入した方が良いかもしれない。

 ジェネシス本といえば、かつて彼らを専属的に撮影していたアーマンド・ガロによる2冊の写真集が手元にある。最初のTHE EVOLUTION OF A ROCK BANDは学生時代にジェネシス・ファンクラブをとおして購入した。ガロ氏の直筆サインが書かれている。2冊目のI KNOW WHAT I LIKEはロンドン旅行をした時に現地のヴァージョン・メガストアで入手。どちらも未見の写真がたくさんあり、コアなファンとしては宝物であった。(続く)


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