ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

カセットテープ・コレクション~FM東京深夜放送「ジュン・エ・ロペ~スペース・フュージョン」

2017年01月24日 | ミュージック
 FM東京で1970年代の終わりから80年にかけて放送していた「スペース・フュージョン」というラジオ番組をご存じだろうか。記憶では土曜日の深夜(日曜午前3~5時?)に聞くことができた。当時イタリアのPFMなどのバンドが日本でも人気を博し、広がりつつあるユーロロックを中心に紹介する番組であった(と思う)。ナレーションはその語り口に独特の雰囲気を持つ北玲子さんが担当し、オープニングの決まったフレーズがあった。それは「始めに宇宙カオスがあった。カオスは豊かなる大地ガイアと地獄タルタロス、そして神々の内で最も美しい存在エロスとの混在であった…」と始まり、そのバックにはキング・クリムゾンの「エグザイル(放浪者)」が流れていた。さらに毎回冒頭に神話が紹介され、それが深夜の時間帯に何とも言えない不思議な宇宙世界へ聞き手を誘ってくれるのだった。学生時代、一人暮らしをしていた私のノスタルジックな思い出のひとつである。

 先日実家に置いたままにしていた昔のカセットテープを持ってきて、何本かを整理していたら、このスペース・フュージョンを録音していたテープが見つかったのである。涙が出るほど懐かしかった。放送日が不明なのだが番組の最初から録音されていて、定番の語りを聞くことができる。この回の神話は「クレタの娘、ガラティアの物語」。当時そのバックに流れるジャズ・ロック風の曲が気に入り、実はその後長年に渡り探し求めることになる。覚えていたのはロベルト・コロンボというアーティスト名。しかし曲名がわからない。今のYouTubeは便利なもので、探すと何曲かがアップされていた。ひとつずつ確認し、とうとう探し当てることができた。(”Caccia Alla Volpe” by Roberto Colombo)その曲がしっかりカセットの中に残っていたのである。しかも、当時発行されていたFM番組誌(週刊FMかFMレコパル)の断片が挟まれていた!そして、この日のメイン(スペシャル・アピアランス)はイタリアン・スペシャル7としてIl Volo(イル・ヴォーロ)のアルバムを紹介。それを聞いて、良いバンドだなあと思ったもののすっかり忘れていた。たった1本のカセットテープではあるが、タイムマシンに乗って過去に戻った気分にしてくれた。(ちなみにジュン・エ・ロペは番組スポンサーだったはず。)

 他にもないかと100本ほどあるテープを探したが残念ながらスペース・フュージョンはこれ1本のみであった。しかし、ナレーションの北玲子さんが出演している音源がもうひとつ見つかったのである。(続く)


2 コメント

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スペースフュージョン (kmh19902545)
2017-03-01 07:49:38
はじめまして。スペースフュージョンの事を書かれておりましたので大変びっくりしました。フェイスブックでスペースフュージョンの会をやっておりますのでご興味がありましたら検索してみて下さい。kmh19902545でググってもいろいろ出てきます。兼田道夫。
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Re: スペースフュージョン (飛呂彦)
2017-03-01 20:45:48
兼田様 コメントをありがとうございます。そちらの会のことはネット検索で知っていました。私もこの番組は忘れられない思い出の一コマですが、テープに残っているのが一本しかありませんでした。そちらは動画サイトでいろいろアップされていますよね?拝見していますがレコード・コレクションもかなりのものと感服しております。今後も私のようなファンのためにご活躍頂ければと思います。
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