ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

スティーヴ・ハケット来日公演2013その3~ライブ・レポートの2

2013年06月12日 | ミュージック
以下は(覚えている限りの)演奏曲目。
01. Watcher of the Skies
02. The Chamber of 32 Doors
03. Dancing With the Moonlit Knight
04. Fly on a Windshield (Vocal: Gary O'Toole)
05. The Lamia
06. The Musical Box
07. Blood on the Rooftops (Vocal: Gary O'Toole)
08. Unquiet Slumbers for the Sleepers
09. In That Quiet Earth
10. Afterglow
11. I Know What I Like (In Your Wardrobe)
12. Dance on a Volcano
13. Entangled
14. Supper's Ready
アンコール:
15. Firth of Fifth
16. Los Endos
 記憶違いがあるかもしれない。07から10にかけてはジェネシス「静寂の嵐」B面2曲目以降そのままのうれしい配列。2日目は Blood on the… の前に Horizons を演奏してくれた。3日目最終日はさらに何か変更があったのだろうか。
 ヴォーカルのNad はピーター・ゲイブリエル風の声質だが時にはフィル・コリンズの雰囲気も持つシンガーだ。 Revisited II では Eleventh Earl of Mar なども歌い他の公演では演奏されてもいたようだが今回はお披露目なし。時々リードヴォーカルをとるGaryも迫力ある歌い方で、何より彼のドラムはリズムが完璧。Rob はサックス・フルート以外にもシンセを担当、時には美しいパッド音、そして時には重低音ベースも。さらに時々バナナもとハケット先生から紹介され、本当にバナナを持ち込んでいた(笑)。キーボードのRogerは複雑なジェネシスの曲をそつなくそっくりに弾く。かつてシンセ・プレーヤーだった私としてはどんな楽器を使っているのか興味があったのだが遠くてよくわからなかった。(しかし詳細は公式HPに紹介されている。)
 全体的にはGenesis Revisited 1作目にリアレンジされて収録されたI Know What I Like, Dance on a Volcano, Firth of Fifth, Los Endos や Watcher of the Skies などをほぼオリジナルどおりの演奏で聞くことができたのはとても貴重かつ感動的だった。また、Musical Box が終わった時の拍手は凄まじく、みんなオールド・ソングが好きなんだと実感。そして、一番のハイライトはやはりSupper’s Ready だっただろう。演奏が始まると同時の最大限の歓声、そして冒頭の12弦ギターの美しさ、後半のドラマティックさに会場全体が息をのんで聴き入っていた。この20分以上の大曲が終了するやいなや、観客は皆総立ちで、いったんバックステージに下がったメンバーに対し熱くスタンディング・オベーション。その後2曲のアンコールはまずハケット先生の神髄が聴けるFirth of Fifth、そして複雑なキメのアレンジをイントロに披露したLos Endos。
 両日とも2時間を超えていたがほとんどMCがなかったので、ただひたすら曲が演奏される中身の濃いライブであった。特に私の好きなThe Lamia, Blood on the Rooftops, Entangledを存分に聞くことができ、全17~18曲があっという間に終わってしまったように思えた。
 両日とも公式グッツを購入した人の中で当選者にはサイン会がギグ後に開催されたようだ。私は何も買わなかったので、ライブの余韻に浸りながらすぐ会場を後にしたのだが、今回のライブに改めてハケットバンドの凄さを感じ、十分に堪能した2日間だった。本当に素晴らしかった。ただし、距離的にも金銭的にも今後このようなことは気軽にはできない。それだけにハケット先生との邂逅も含めて今回の体験を大切にしておこうと思う。ともかく、その後のビールの味が格別だった。
(追記)13日現在、公式HPに今回の来日の様子がアップされている。


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