以前にも日本のレコードやCD、本には帯がついていることに触れた。とりわけ海外アーティストによるレコードの国内盤「帯」は、日本人向けに作品の内容を一言で語る重要な役目を担っていると思われる。そこで、我が家の棚にある帯付き海外アーティストのLPを「ひとつかみ」紹介しようと思う。
本日はフランスのロックグループ、アトールAtollの「夢魔」である。ヨーロピアン・ロックコレクション第2弾の1作としてキングレコードから79年に発売された。本作はアトールのセカン・ドアルバムで特にB面収録の組曲「夢魔」が素晴らしい。私は最初にこの曲を聴いたのは、以前紹介したFM東京の深夜番組「スペース・フュージョン」だったのではないかと思うのだが、とにかくフランス産の真にプログレな曲とその演奏力にノックアウトされた記憶がある。当然このレコードはすぐに購入した。
アトールはVo,G,B,Key,Dsの5人編成である。このアルバムでは他にヴァイオリン奏者が参加し、テクニックと安定性のある演奏にさらなる表現力が加わっている。だが、何と言っても全編フランス語による歌唱が曲の摩訶不思議な雰囲気にとても合っているのである。ちなみにATOLLは環礁(環状に形成される珊瑚礁)のことでARAIGNEE-MALは「悪の蜘蛛」の意味。ジャケットのイラストと連動している。帯の紹介文は「イエスを超えたというフランスのNo.1バンド、アトール。この一枚を聴かずしてユーロピアン・ロックは語れない」。キングレコード洋楽制作部にいた?解説のたかみひろし氏の言葉かと思うが、私はそれほどイエスとの関連性を感じておらず、独自の叙情性と力強さを併せ持つオリジナルなバンドだと思う。しかし、聴かずして…は本当にそのとおり。特に組曲「夢魔」の冒頭は何度も耳にしたい美しさだ。
それにしても70年代の終わりはこのようなプログレ作品がたくさんリリースされていたことに改めて驚く。ジェネシスが初来日したのが78年の11月、そして79年にはU.K.やキャメルが来日したからまだまだプログレ全盛の時だったとは思うが、そろそろパンクも台頭してきた頃ではなかったか。いずれにしても私にとっては良き時代の良き思い出の一枚である。
(B面の演奏が終わった直後に、曲の最後の部分が一瞬不自然に繰り返し入るのが不思議。これはプレスミスなのだろうか??)
本日はフランスのロックグループ、アトールAtollの「夢魔」である。ヨーロピアン・ロックコレクション第2弾の1作としてキングレコードから79年に発売された。本作はアトールのセカン・ドアルバムで特にB面収録の組曲「夢魔」が素晴らしい。私は最初にこの曲を聴いたのは、以前紹介したFM東京の深夜番組「スペース・フュージョン」だったのではないかと思うのだが、とにかくフランス産の真にプログレな曲とその演奏力にノックアウトされた記憶がある。当然このレコードはすぐに購入した。
アトールはVo,G,B,Key,Dsの5人編成である。このアルバムでは他にヴァイオリン奏者が参加し、テクニックと安定性のある演奏にさらなる表現力が加わっている。だが、何と言っても全編フランス語による歌唱が曲の摩訶不思議な雰囲気にとても合っているのである。ちなみにATOLLは環礁(環状に形成される珊瑚礁)のことでARAIGNEE-MALは「悪の蜘蛛」の意味。ジャケットのイラストと連動している。帯の紹介文は「イエスを超えたというフランスのNo.1バンド、アトール。この一枚を聴かずしてユーロピアン・ロックは語れない」。キングレコード洋楽制作部にいた?解説のたかみひろし氏の言葉かと思うが、私はそれほどイエスとの関連性を感じておらず、独自の叙情性と力強さを併せ持つオリジナルなバンドだと思う。しかし、聴かずして…は本当にそのとおり。特に組曲「夢魔」の冒頭は何度も耳にしたい美しさだ。
それにしても70年代の終わりはこのようなプログレ作品がたくさんリリースされていたことに改めて驚く。ジェネシスが初来日したのが78年の11月、そして79年にはU.K.やキャメルが来日したからまだまだプログレ全盛の時だったとは思うが、そろそろパンクも台頭してきた頃ではなかったか。いずれにしても私にとっては良き時代の良き思い出の一枚である。
(B面の演奏が終わった直後に、曲の最後の部分が一瞬不自然に繰り返し入るのが不思議。これはプレスミスなのだろうか??)