ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

イエス「危機」Blu-ray & DVDと2013ミックス

2013年12月04日 | プログレ
 サラウンドミックスされたイエスの「危機/Close To The Edge」DVD盤と Blu-ray盤はそれぞれCDとの2枚組で、そのCDは両者同じ仕様である。Steven Wilsonが手がけた新たなステレオ・ミックスによる「危機」全曲とサイモン&ガーファンクルのAmerica、そしてClose To The Edgeの初期ラフミックスが収録されている。2013ミックスによるCTTEの印象は、今までのものより音がクリアになり、各楽器がより鮮明に聞かれとてもすっきりとした全体像となっていると感じる。その分、初めてLPで聴いた時の荒削りな迫力感に欠けているような気もするが。冒頭の「アー」というヴォイスは中央定位から両サイドに分かれ聞こえるなど若干の相違はあるが基本的に従来の音像どおりの作りとなっているようだ。良い音で、より細部まで聞き込みたいという場合にはこのミックスは良いのではないだろうか。40年前の作品を前に新鮮な気持ちになれるのも確か。

 さて、Blu-ray盤にはいくつかのフォーマットが収録されている。その違いを調べてみたが、まず5.1サラウンドミックスによる曲はリニアPCM(圧縮なし最高音質)とDTS-HD(スタジオマスターのクオリティを再現するDTS音声最高品位)の両方で収録されている。リニアPCMでは24bit/96kHzで2013ステレオ、オリジナルのステレオミックス、ヴォーカルなしの演奏のみヴァージョン(つまりカラオケ)、マトリックスA1/B1であるヴィニール盤を起こしたUK vinyl transferが。そしてAmericaのオリジナルミックスとシングル化されたボーナスコンテンツは24bit/192kHzで収録。
 DVDの方はDTS96/24(DVDによる24bit/96kHz フォーマット)で5.1サラウンドの全曲、そしてMLPロスレス(PCMオーディオデータを圧縮しCDより高音質)フォーマットでも5.1サラウンド全曲と2013ステレオミックスが収録されている。

 収録の状況は以上のとおり。我が家の装置は一応各フォーマットを再生できるが、高額のスピーカーを使っているわけではないので(それでも音の良さは実感できるが)、ただ単純に発表当時の頃を懐かしみながら、大好きな「危機」を楽しんでいる。