わんこと一緒♪ マールママ日記

愛しいシェルティ2匹と暮らすマールママの記憶と記録のためのページ

ミュージカル「小野小町」

2007年11月07日 | お出かけ
国道から少し入って”抱返り渓谷”の近くの田園の中に「たざわこ芸術村」があります。

 http://www.warabi.or.jp/

そこを本拠地として活動している「劇団わらび座」の劇場では今ミュージカル「小野小町」がこの4月から上演されており、以前から見てみたいと思っていました。

わらび劇場 

「わらび座」といえば学校での芸術鑑賞の公演をやったり、修学旅行で生徒を受け入れ舞台稽古や近くの農家での体験授業に参加させたり、様々な活動を行っていて特に若い人たちへの心の教育についてのコンセプトには共感するものがありました。

地方に伝わる伝統芸能を大切に、大自然の恵みの中で感動を与えてくれるすばらしい劇団がここにあることをぜひ発信したいと思います。

http://www.warabi.jp/education/index.html

内舘牧子さん脚本の「小野小町」は開演前から話題に。
わらび劇場は700人ほど収容できる劇場ですが、その日は観光バスの団体さんもいて沢山のお客様が観劇に訪れていました。
実は私がここで観劇するのは初めてです。



こじんまりとした劇場ながら舞台は広く、身近に観ることができます。
開演は客席からの「秋田音頭」(群舞)で始まりました。

あの生き生きとした表情での躍動感ある踊り!
高らかなのびのある歌声と音楽♪
昔、学校の体育館でみた感動の「わらび座」の公演が懐かしくよみがえります。

出羽の国で生まれた小町は祖父母と母の愛に包まれ美しく育つ。「13歳になったら上洛せよ」との言葉どおり小町は母とともに京に上るが都には正室とその娘がいた。不慣れな京での暮らしの中、数々の虐めに遭うが、小町はひるむことなく雅な都の文化を身につけていく。
天皇の更衣となった小町は輝くばかりに美しく、さらに磨かれた和歌を詠む小町に恋焦がれる男がいた。それは天皇の皇子で、姉の夫であった。天皇の子を宿し絶頂を極める小町を陰謀と策略が襲う。虚飾にまみれた世界に翻弄されながら小町は「生きる」ことの真実をみつけていく・・・
ふるさと秋田で晩年を迎えた小町・・
 
『我死なば 焼くな埋(うず)むな 野にさらせ
           痩せたる犬の腹肥やせ』



内舘さんの描いた「小町」は『強いからこそ美しい・・21世紀の女たちへ』というメッセージが込められていました。
小町を演じた椿千代さんも素敵でしたが、私は小町の母を演じた近藤いずみさんの、ゆったりとした仙北なまりの優しい演技に惹かれました。あの地方に住む娘を想う優しく心の強い穏やかな母そのものでした。

1時間40分の終演には、何とも言えない感動が。

ロビーで見送る役者さんたち  
(天皇と小町の姉役)


思いがけなく”芸術の秋”を堪能することができました。

”紅葉と温泉と観劇”ちょっと足を延ばせば感動に出会える

心地よい余韻に浸りながら「秋田もいい所あるよ」 と
再認識したオバサンのドライブでした 





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