唐突感のあるラストだったが、
一応2話かけて閉めさせてもらってたし、
これはこれでベターな最終回かもしれない。
未来人の脳裏に最後まで残ったものが、
味覚の記憶だったっていうオチは、
なかなか洒落てるかもしれない。
クソマイナー作品やけど、まぎれもなく良作だった。
エッセイ漫画を描く人。
ブログ
カマタミワの作風に近い。
エッセイには、やはりある程度の
人生の年季、すなわち年齢が必要で、
若者が描くのは難しい。
人生経験に裏打ちされた、乾いた笑いのようなものが
一つの要素として必要。
ポテンヒットを地道に打ち続ける、そういう人生の在り方。
7年前の上海・北京旅行時と比べると、やはり青島人は総じて親切な印象だ。
積極的に他人の手助けをしようという気持ちを感じる。
青島山の砲台博物館は工事中。単なる山登りになった。一応山頂に砲台があった。
海岸へ下っていく道すがら、偶然、康有為の故居を見つけた。螺鈿細工の応接間が
美しかった。水族館の近くの食堂で刀削麺を食べる。味がしない上、パクチーが
入っていて不味い。やはり中国では、レストランには調べてから入らないと残念な
目に遭う。
水族館。
20元でこれだけ展示が見られれば御の字だろう。海獣の水槽からは水産市場の
臭いがしたし、水も汚く不衛生だった。ところで割安なコース(省略コース)を販売
しているくせに、ルートが全く整備されていない。入場ゲートを逆走する以外に
脱出手段がなかったり、閉じているドアを無理矢理こじ開けないとルートに合流
できないなど、ナンセンスな造りになっていた。
中国の飯は量が多い。皿料理だと、だいたい2人前くらい出てくる。全て平らげ
られるのが恥という文化だからか。春秋航空、予定より20分早く出発した。
定時より早く出るというのは初めての経験だ。
それにしても青島は寒かった。昼間でも氷点下で風が吹きすさぶような気候の
日もあった。両手の甲が霜焼けになってしまった。物価が安い(だいたい日本の
3分の1)事と、中国といっても広く、場所により全く民度も生活レベルも違うのだと
いう事を、今回強く感じた。
水3 水族館20 地下鉄2 地下鉄2 刀削麺15 バス2 空港バス20
チャーハン44 水3
朝食、あまり美味しくない。これくらいのランクのホテル(一泊約6500円)だと、
もう少し食事に力を入れていても良さそうなのに。
行きかう人々や、バスの車内の様子を見るに、所得水準は思ったより高そう。
身なりや態度はまともな人が多い。
桟橋。
風も無く晴れ。空気は冷たいが良い気分。茫洋たる海を眺めていると落ち着く。
ドイツ時代の街並みは、思ったより風格が感じられない。100年程度の歴史だと
こんなものかという感じ。
天后宮。
いかにも中国的な寺院と言う印象。海外で絵馬を買うのは初めてだ。50元は
現地の物価水準からすると法外という気がするが、おそらくお布施の意味も
あるかと思う。
迎賓館。
青島は、中国版神戸・横浜といった風情である。この建物は異人館の親玉という
感じ。流石、首領の宮殿に相応しく、内装も建物も立派。豪華で質実。こうした
歴史的な邸宅は、内装が残っていないものも多いなか、こちらはほぼ完全に
当時のままが保たれている。華美過ぎないで、けれども金が掛かった造りと
なっており、非常に上品な印象。細部のデザインにもこだわりが見える。
静かなたたずまいが美しい。こういうハイセンスな邸宅は、案外なかなかない。
至るところに蒸気暖房のパイプが見える。冬は寒さが身に染みることだろう。
小魚山公園。
入り口を見つけるのにめちゃくちゃ苦労した。絶対もっと案内板出すべき。
目的地が見えているのに、袋小路で関係ない住宅地に誘い込まれたりして、
ほんと人を馬鹿にしてるような造りだ。
眺望は最高。赤屋根のヨーロッパ的風情のある青島の街が一望できる。
背後に駅前と香港中路辺りの超高層ビル群が見えるコントラストがまた良い。
暖房のせいか霞がかっていて、写真では上手く撮ることが出来ず残念。
この眺望は是非カメラに残しておきたかった。
青島の海浜地域では、凧上げしている人を多く見かける。
適当にレストランに入る。まったく流行っていない。水餃子の皮が
あまり美味しくない。具はまあまあ。
公主楼。
この地区は神戸の異人館街とよく似ている。デンマークのプリンセスの邸宅
らしいが、案外簡素。家主は故郷を想って毎日過ごしたとあるが、そもそも
やる事自体なさそう。100年前の異国の片田舎。さぞ退屈だったろう。
地下鉄が開通しててびっくり。入り口にセキュリティがある。毎回チェックを
受けるのは面倒くさい。料金はバス並みで大変安い。
花石楼。
蒋介石の別荘だとか。寒がりなのか蒸気暖房の数がやたら多い。
眺望良し。基本的にどこも展示施設には暖房がない。凍える寒さ。どこかで
温まりたい。
中心地までタクシーに乗った。何と39元も取られた。歩くの面倒だったので
構わないけど、つくづく海外でタクシーを乗りこなすのは難しいと感じた。
基本的に程度の差はあれ、ボッタクリは当たり前で、そもそも現地人と
同一運賃で乗れることなど、まずありえない。
新華書店。
これほどの大型書店でも、日本の漫画は数えるくらいしか置いてない。
中国の漫画は絵柄と内容が、だいたい15年くらい古い。オーソドックスな
学園ラブコメや萌え漫画、典型的な王道少女漫画や少年漫画。どれも
ステレオタイプで広がりが感じられない。書店員のジャンパーに
「ワールド インターナショナル イングリッシュ」って書いてあったから、
片言の英語で本の場所を尋ねたら、ポカンとされてしまって、たぶん
そういう名称の広告だったのだろう。散々探し回って、ちびまる子ちゃんを購入。
大清花餃子青島店で晩飯。
調べておいた店だったので、ちゃんと旨いものが出てきた。
餃子以外のものが食べられて良かった。漢字の羅列は辛い。特に料理名
となると、ほとんどイメージが湧かず参ってしまう。時と場合により、交渉により、
物価にはかなりばらつきがある。豚肉の唐揚げが1000円、水餃子が250円、
絵馬が850円、地下鉄初乗り35円、ミルク120円といった具合。
市バス2 教会10 絵馬50 迎賓館13 小魚山公園10 地下鉄2 水餃子30
公主楼15 クッキー5.8×2 花石楼8.5 タクシー39 ミルク7 漫画本12.8
バス2 晩飯(水餃子+豚肉唐揚げ)73
山東航空チェックイン。めっちゃ並んでて、30分以上かかった。
こんな安いチケットなのに、夕食がついてて満足。
出国手続きは1時間くらいかかったのに、中国入国はわずか5分。
一瞬にして空港を脱出。青島寒い。
炭焼きの臭いが立ち込めている。近代的な大都会は、暖房の煙の
もやに包まれている。
空港バス20元
中国から帰ってきた。
機内で年越しを迎え、中国人に混じって
関空で雑魚寝し、リムジンバスの車内から
初日の出を見た。
まったく正月の感じがしない。
びっくりするほど。