~経済ニュースの森の奥~ ・・マクロな視点から。

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No.15 米国型グローバル社会の中の、一日本庶民②

2005年10月31日 | グローバル経済
(①つづき)米ニューオリンズのハリケーン災害で逃げ遅れた多くの貧困層が報道的にクローズアップされたのは記憶に新しいところです。日本の多くのキャスターや解説者は「世界一の文明国だと思っていたのに、交通手段もない住民がこんなに沢山いるなんて・・」とコメントしていましたが、貧富の差が先進国一激しいアメリカの現実を映し出したものといえるでしょう。 ・・・・ 第二次世界大戦の勝利後、アメリカは娯楽(映画 . . . 本文を読む

No.14米国型グローバル社会の中の、一日本庶民 ①

2005年10月25日 | グローバル経済
少しの間当ファイルは前回書いたように、アメリカ模倣グローバル社会へいよいよ本格的に突入しつつある小泉ニッポンが一庶民の経済生活へどう影響していくのかという大仰なテーマを、改めてわかりやすくしてみようかと思います。 根源的な表現が多くなると思うので、分り切ってる皆様には物足りないかもしれません。 読み飛ばしてください。 このネタ(グローバリズム)は私自身が、頭では理解していてもなかなか体で実感するこ . . . 本文を読む

No.13 小泉およびブレーンの本音“推定” 

2005年10月21日 | 財政危機
《テレ朝サンデ-プロジェクト(10・16) 武部幹事長発言》(要旨)  田原「(テロップ見せながら)すでにこれだけの増税案が決定している。これは増税であるとはっきり断言しますか?」 武部「このままでは、財政が破綻する。ゆえに社会保障の見直しとあるべき税制を議論して、小さな政府をめざしていくべき・・・」 ・・・ 政府主要幹部が、キー局の生放送で「このままでは、財政が破綻する」発言を堂々とする時 . . . 本文を読む

No.12 05年はグローバル海外投資元年なのか② ~情報の質と量が大障害~

2005年10月17日 | 投資・運用
景気回復感はGDPの半分を占める個人消費や日本の産業の大部分を占める内需関連では特にまだ実感できない状況かと思います。 今はマクロ指標で、家計収入や消費の状況に先行する指標である「設備投資」が大幅に回復していて、ひとことでいえば儲けを一人蓄えている海外進出企業部門が攻めに出ようとしている段階です。連られて雇用が増加傾向を示しつつあり、この後人件費へ回ってきてから消費マインドの改善、そしてようやく . . . 本文を読む

No11 グローバル海外投資元年・・ =資産逃避元年 (番外篇) 

2005年10月16日 | 投資・運用
今日は、興味深く拝見していて時々トラックバックさせてもらっているブログ 日本国財政破綻SaftyNet< http://wanderer.exblog.jp/ >主宰者“わんだぁ”さんからアツいコメントを頂きました記念?に、ちょい感情込みのファイルにします。 わんだぁさんは国家破産に関する情報収集・勉強を個人レベルで行い情報発信しているまさにアツ~いblog主宰者です。 ・・・・・ 日本の財 . . . 本文を読む

No.10 05年はグローバル海外投資“元年”なのか?

2005年10月15日 | 過去ファイルNo2~No10へ
10/14日経 「海外からの収益、投資が稼ぐ」2005年は日本人や会社が海外投資した資産の黒字が、貿易(輸出)で稼いだ黒字を初めて抜く見通し。日本経済の“稼ぎ手”が「貿易」から「投資」へ移りつつある。その額は20年前の6倍に達し、初の年間10兆円超の可能性もある。(論旨抜粋) ・・・・ 2005年は多くの日本人がグローバル投資に目覚めた元年と、後でいわれるかもしれませんね。そんなムードを証明す . . . 本文を読む

No.9 「日はまた昇る」のか?

2005年10月13日 | 過去ファイルNo2~No10へ
英国誌「エコノミスト」最新号は日本経済を特集し、日本は着実に再生しつつあると伝えた。同誌は89年に「日はまた沈む」のタイトルでバブルの終わりを予測するなど正確な分析で知られている。 ・・・(10/12読売より) 同読売より論旨抜粋・・・ ●日本は15年に及ぶ停滞からよみがえりつつある。今や正規雇用が生まれ、賃金は上がりエコノミストたちは成長見通しを上方修正しつつある。高い原油価格やアメリカの景 . . . 本文を読む

No.8 郵政民営化の“森の奥” ~米国vs日本 340兆円争奪戦予測~

2005年10月09日 | 過去ファイルNo2~No10へ
10/7国会郵政審議委員会・・竹中大臣発言「国債市場にショックを与えない。十年かけてショックを吸収しながら(民へ)還元する」 民主党「それでは資金の流れが官⇒民にとはいえない。民主党案なら・・」(日経10/8第2面より) ・・・・ 自民党案で100%成立する郵政法案の国会審議での、いわば虚しい論戦なわけですが、報道的には発言の中身より新生民主党の苦闘ぶりをワイドショー的に伝えることで野次馬的民 . . . 本文を読む

No.7 60~70年周期で「富」は国民から国家へ移動するのか?

2005年10月07日 | 過去ファイルNo2~No10へ
本屋を今も賑わせている「国家破綻本」はこの数年間で相当売れたものと推測するが、明らかな“商売本”だったり、本を売らんが為の“空想恐怖本”も多かったりするので、私はその売上げに貢献せず図書館で時々借りたりして、ナナメ読みしています(もちろん信頼できる価値があると思った本もあるのでそれはちゃんと買います)。 そんな中で、2年前の少し古い本ですがその中のある一節だけずっと印象に残っている部分があってそ . . . 本文を読む

No.6 世界ワースト5位財政⑤~解決シミュレーション,but痛みを伴う~

2005年10月06日 | 過去ファイルNo2~No10へ
小泉およびブレーンが選挙後に発言している改革案が順調に進むなど、日本財政がポジティブ方向へ向かうシナリオを仮定してみる。 今後3年の間に、以下のようなポジティブ要素がある程度実現すれば、世界からの信認が回復して破綻に陥ることはないでしょう。 3年後の2008年・・・ ①既得権益の温床であり“全ての官僚の砦”特別会計が透明化され見直しに大きな成果が上がった。結果、歳出の削減に貢献した。 ② . . . 本文を読む

No.5 世界ワースト5位財政④ ~官vs民の押し付合い予測~

2005年10月04日 | 過去ファイルNo2~No10へ
10/2日経 「国有資産の圧縮 攻防へ」 竹中大臣は①公務員削減②政府系金融の圧縮と共に③庁舎など国有資産の売却を3大改革として方針をまとめると言明した。しかし官庁は「賃貸より保有のほうが年36億円もコストが安い」などと反論(論旨抜粋)。 ・・・・・ 「政」の分野では族議員の廃退という成果がやっと(本当にやっと!)出始めたけれども、「官」の相当頑強なネガティブパワーは小手先の改革では払拭され . . . 本文を読む

No.4 世界ワースト5位財政事情③ ~増税vs官の削減~ 

2005年10月02日 | 過去ファイルNo2~No10へ
②から続き 財政を破綻させないシナリオを描くための選挙後の動き・・・ 自民選挙大勝後、政局が安定したのをいいことに、官による「増税」世論形成キャンペーン。 それに関して小泉は我関せずをつらぬく。あくまで「歳出削減=官の縮小」だと正論を吐く。国民は小泉に賭けるしかない。淡い期待はふくらみます。 しかし日本の政と官の関係の歴史をふまえて大局的に考えると、 小泉は国民信認を得るための「正義役」、官 . . . 本文を読む

No.3 世界ワースト5位の財政事情②

2005年10月02日 | 過去ファイルNo2~No10へ
(続き) 大赤字財政を穴埋めするための「増税容認」世論形成大キャンペーンは財務省主導で、国の都合のいいように国民世論を操作しようとしていることは事情通の間ではよく知られています。 気をつけなければいけないのは、 大手報道各社の多くは官や政府の御用メディアという役割を持っていることです。 政府発表の、特に税金や経済に関する方針や見通しはそのまんま大きく取り上げます。 だから「財政はこんなに火の車 . . . 本文を読む

No.2 世界ワースト5位の財政事情①

2005年10月01日 | 過去ファイルNo2~No10へ
日経05年9/29 「国の競争力・日本12位に後退」・・世界経済フォーラムが発表した05年世界競争力報告で日本は昨年の9位から12位へ後退した。このうち「マクロ経済環境」は昨年の29位から42位に低下した。なかでも「政府債務」は117カ国・地域のうち114位、「財政赤字(黒字)」は113位で、報告は「世界最悪の諸国に含まれ、財政的節度が欠如している」と指摘した。 ・・・・ 毎年発表されるこの数字 . . . 本文を読む

No.1 ごあいさつ 

2005年10月01日 | ごあいさつ
はじめまして、RIRIOと申します。 自己紹介はプロフィールに書いたのであえて省略するとして、 経済専門記者でも評論家でもない私がなぜこんな硬いタイトルのブログを始めたかをまず書きたいと思います。 当初、私は自分と家族のライフプランを設計していくうちにだんだん熱が高じてきて、ファイナンシャルプランナーの資格を取って友人や知り合いの住宅ローン・保険・投資プランなどの資産設計相談に乗るようになってい . . . 本文を読む