リナンの全肯定理論。

いわゆるリナンのブログ。

クラッシュ

2006-08-21 18:49:30 | リナンリコメンド
久しぶりにビデオを観よう、と思い、「クラッシュ」という映画を借りて来て観た。
途中まで、「キツイー!!キツすぎるー!」と思わず叫んでしまうくらい重くて、みぞおちのあたりがシクシクしてきましたが。タイトルの「クラッシュ」は、単なる交通事故のことかと思ってましたが、「人と人とがぶつかり合う」という意味もあるらしいです。人はぶつかり合わなきゃわかり合えない、というのがテーマのようです。自分も、ケンカしなきゃホントの人間関係じゃない、と思ってたクチですが、単にぶつかり合うだけでは壊れてしまうだけで。お互いに自分の否を認めて、相手のことを思いやらないことには傷つけ合うだけになってしまうわけです。映画の中でもそんな風にぶつかり合って、観るのもツライくらいに打ちのめされるシーンがいくつもあります。でも、そんな中にも救いがあって、しかもそれがとってつけたようなものではなく、登場人物達がホントにギリギリの所まで追いつめられて、初めて自分が何をしているのかに気づき、もたらされる救いであるので、こちらもホントに心の底から救われます。また、音楽がすごくよくて、交通事故のシーンには鳥肌が立ちました。ここでこういう音楽を流すんだ...って感じで、まさにツボにはまってしまいました。アタシの原点は、金田一耕助シリーズでの「レット.イット.ビー」ですから。あの曲がバックに流れる中で、犬が人間の手をくわえて走るシーンの衝撃で、アタシのギャップ追求人生は始まっているわけです。
思わず熱くなってしまいましたが、みなさん、ぜひ観た方がいいですよ「クラッシュ」。おすぎよりも愛をこめて推薦します。
個人的には、マット.ディロンがいい役者になったなあ...てのが一番感慨深かったです。

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