かわいい息子は私に似ていないのか？

　かわいい息子は私に似ていないのか？
　　　

　先日私の母と昔の写真を見ていた時
　母が「あんたの小さいころと孫のちいさい時はそっくりだね」
　と言います。
　現在はともかく確かに小さいころはよく似ていたと思います。
　親子で似ていた話が出るたんびに思い出すことがあります。

　まだ私の息子兄弟が幼かった頃、本屋さんに３人で行きました。
　そこで旅の本など見ていると少し離れたところにいた子どもたちに
　見知らぬおばさんが、声をかけてくれました。
　「僕たちかわいいわね～　どっちに似たのかなあ？」
　この言葉を聞き、見知らぬおばさんが、
　とっても良いおばさんに見えました。
　　
　長男が「弟がぼくに、似てるっていわれます。」
　おばさんは笑いながら
　「そうじゃなくて、お母さんとお父さん、どっちに似たのかなあ？」
　と聞きなおしました。
　長男が「お父さんに、似てるっていわれます！」
　私「よし！！よくぞ言った。さすが我が息子だ」と
　心でつぶやきました。

　　　

　その後「お父さ～ん」と寄ってきた息子たち。
　私は「いいタイミングだ！私がお父さんですよ！」と
　おばさんに心の中でつぶやきました。
　
　その様子を見ていたおばさんは、私の方をじ～と見て
　帰りぎわに息子たちに小さな声でささやきました。
　「君たちはね、お父さん似じゃないからね！」と
　はてっ・・・・？
　かわいい息子が私に似ていないってどういうこと？