映画『タワーリング・インフェルノ』のDVDを見る。
午前10時の映画祭で知って借りた。
「高層ビルでの災害」を扱った作品の傑作と言われる。
正直な感想としては、長かった。
2時間40分超え。
それに、最初の1時間ほどは、状況説明に費やされる。
消防車が登場した頃から、話が動き始める。
本作から学べる最大の点の一つは、いわゆる正常バイアスの恐ろしさ。
登場人物の大半は、まさかこんな立派なビルが全焼するわけないと思い込んでいる。
手抜き工事を知ったされた設計士が訴えても届かない。
もっとも、その設計士の忠告も、「もしかしたら」「かもしれない」という、抽象的表現で止まってしまっている。
駆けつけた消防士の隊長が、具体的な指示を飛ばすが、(作劇として当然)間に合わず、惨劇が発生する。
高層エレベーターは途中の火中で開いて客は火だるま。
展望エレベーターは停電で使えない。
重力を利用して降下したら、エレベーターの箱自体が吹っ飛ぶ。
階段で下に行こうとすればガス爆発で道が無くなる。
だから階段で上に行こうとすればコンクリで扉が塞がって通れない。
屋上に着陸しようとしたヘリコプターも爆発炎上。
ビル間にワイヤーを渡し、移動用の吊りかごを用意してもパニック発生。
そんな惨劇の中、死ぬ人は死に、生きる人は生きる。
頑張ってる人だから助かるわけでもない。下衆だから死ぬわけでもない。
そして、本作のクライマックスは、2時間20分を過ぎてから。
最終的にどうやってビルを鎮火させたかは、ここでは伏せておこう。
それでは。また次回。