

南半球のニュージーランドに行ってきました。
航空券はネットアプリのカヤックを使いました。
シーズンは夏なので、オークランド経由クライストチャーチ行きの代金は往復チケットで約17万円でした。シーズンオフなら11万くらいで行けると思う。
円安が進む今日では、ホテルに外食という組み合わせは滞在費がかさむことになるので、貸別荘を借りて自炊をする計画にした。貸別荘も上記のカヤックというアプリを使って手配した。値段的には季節の変動や宿のグレードもあるから一概には言えないが、おおよそ家族4人で泊まるくらいの人数であれば、一泊1万~1万5千円には抑えられるだろう。ホテルと違って人数×値段ではなく、一棟貸しの値段であることにメリットがある。
問題なのは入国の面倒さである。順を追って書いていこう
①NZETA
ヨーロッパの入国の場合と違って、ニュージーランドでは事前に電子渡航認証(NZETA)の申請をする必要がある。これはアメリカ合衆国への入国の際に要するESTAと同じようなものだ。スマホやPCのオンラインで申請手続きができるが、申請から最大72時間かかる場合があるので余裕をもって申請する必要がある。2023年現在で料金は52$(ニュージーランドドル)。
②入国審査
現在、世界の入国審査はかつてと比べて実にスムーズになったと言える。かつての入国検査は、検査官のいる窓口に長蛇の列が並び「お前はなんの用で我が国にきた?」「何日滞在するんだ?」「どこに滞在するんだ?」などと質問され、人によってはそこで2~3分くらい時間を費やされ、待ち時間でうんざりしたものだが、今日では入国審査が自動化ゲートに変わった。これはゲートの入口でパスポートをセンサーに読み込ませ、顔認証で本人確認すれば、かなりの確率でそこで入国審査はパスするという仕組みになっている。かなりの確率と書いたのは、その認証でハネられる人が一定確率で存在するのである。そのはねられる人が完全にランダムに決まるのか、はたまた裏パラメータがあってブラックリストの人がハネられやすいのかはわからない。ハネられた人は、かつてと同じく、検査官がいる窓口に並ばなければならない。つまり、一度自動化ゲートの列に並んで認証したのに、通らなかったから今度は検査官の窓口の列に並びなおすという、2重の列並びという拷問をうけなければならず、時間がかかるというワケである。
③検疫と税関
ニュージーランドの検疫は恐ろしく時間がかかる。検疫や税関の申告があろうがなかろうが、長蛇の列ができることは覚悟しておく必要があるだろう。
普通は検疫の申告ナシの通路はガラガラで、申告アリの通路に列ができるものだが、この国ではたとえ申告がナシの通路であろうが、検査官の窓口に並び、「生ものは持ってないな?」「蜂蜜はないな?」「肉はないな?」と質問されるのだ。なので渋滞に次ぐ渋滞である。ちなみに私はこの列から抜けるまで1時間かかった。
④受託手荷物
最安のエコノミークラスの機内持ち込みのできる重量は7キロまで。
それ以外の荷物は受託手荷物で預けなくてはならない。無料の重量は22キロまである。オークランドを経由してニュージーランドの国内線に乗り換えの場合、この預け荷物は最終地に直接届くのではなく、一旦オークランドで受け取らなければならない。つまりこのバケッジを回収する時間がかかる。
⑤オークランドからの乗り換え
オークランド国際空港から国内線に乗り換えをする場合は、国際線ターミナルから1~2㎞離れた国内線ターミナルに向かう必要がある。これは成田における第1ターミナルから第3ターミナルの移動のようなもので、無料のシャトルバスがでている。このシャトルバスは「Free Terminal Transfer Bus 」という表示のある出口から出ており、約20分おきに運行している。
もちろん国内線ターミナルに到着したら、受託手荷物を預ける手続きをしなくてはならず、ここでも時間を要する。
いかがだろうか?①は日本で事前に済ますことが出来るとしても、②~⑤については乗り換えの時間内に済ませなければならない。ちなみに私はこの②~⑤にほぼ3時間を費やし、搭乗時間がギリギリになった。
なのでこれからNZ旅行を計画している方に置かれては、以下のことに気をつけて欲しい。
A:オークランドで乗り換えをする航空券の場合、行き(成田→オークラランド→クライストチャーチ)の乗り換えの時間については、4時間くらいあることが好ましい。
B:オークランドに飛行機が到着したら、なにがなんでも機内から早く出る。
長蛇の列の後方に並ぶのは悪手だ。飛行機を降りたときからレースは始まっている。小走り、または疾走して最前列を狙え。
C:無料バスの場所をあらかじめネットで調べて最短で到着せよ。
20分間隔といっても最大20分待つことになるし、そこに1台では乗り切れないほどの人の列ができていたらアウトだ。
D:国内線ターミナルについても安心は禁物だ。いち早く受託手荷物を預け、すぐに保安検査ゲートをくぐれ。ここのX線検査のゲートも人の列ができて渋滞する。怪しげなものがX線で写ってて「コレアケテクダサーイ」とか係官にやられるとそれだけで時間が大幅にロスをするぞ。
E:最終到着地までよけいなことはしないこと。
外貨両替・現地SIMの購入・カフェで休息。そんなことができる余裕があるのは乗り換えの時間が5時間くらいある人だけだ。
次回は、クライストチャーチに到着した後の話になります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます