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Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

ラグーサ共和国

2009年06月10日 19時20分35秒 | Eos5D
昨年の写真から。
ヨーロッパの至る所にある旧市街の情景は、古き昔の状態が今日まで保たれていることにただ驚かされる。赤茶色の屋根瓦、電柱・電線も無く、付近に高層ビルもなければ、景観を損ねる派手なネオンなども一切ない。建物も壁の色も白またはベージュ色で統一されており、たとえ旧市街内の商業地域であっても、全体の美観を損なわないような配慮が異常なくらい施されている。大都市にあるようなガラスのショーウィンドウなどの店は、旧市街の中では存在しない。自分達の文化に対する美意識の拘りの強さが伺えるのである。
勿論旧市街の中に自動車を乗り入れることは出来ない。観光地化されてしまっているといえばそれまでだが、しかし利便性を著しく抑制してまで、美観を保とうするその強烈な美意識は、ただただ「すごい」としかいいようがない。
ちなみに、街を眼下に見下ろすことが出来るこの山の頂上にも、誤って落下しないように配慮された「柵」がないという、徹底ぶりである。西洋人恐るべし。

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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (katsu)
2009-06-10 21:14:15
良い物は徹底的に保護するんですね。中途半端な日本と大分違うようです。何処の国だか忘れましたが、世界遺産に指定されてる城?屋敷?
は部屋の模様替え一つ許可なしで出来ないと言ってましたね。
京都でも60m以上の高層ビルは許可されてませんが、南に下がるほど海抜が低いので、南部は高いビルが多いですよね。抜け道を巧みに利用する日本人・・・。
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katsuさんありがとうございます (上総国主大納言)
2009-06-10 22:16:26
日本は利便性をあまりに追求しすぎましたね。24時間ストア。どこにでも自動販売機があり、それもいつでも買える。駐車場は至る場所にあり、銀行のATMだってどこにでもある。タクシーがつかまらない場所はほとんどないし、どんな田舎でもホテルや宿泊施設にはありつける。外食などのジャンルも選び放題だし。とにかくこれだけ便利な国は他に類を見ませんが、それ以外のモノを代償にしてしまったワケです。まぁ恩恵は受けていまっていますので、いまさら批判だけは出来ませんが、そろそろ文化の美意識について再検討しても良い時期が来たと思っております。
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Unknown (seabasscolon)
2009-06-11 21:11:20
今の日本の現実はホント上総国主大納言の言う通りです。
でも、昔の日本を思い出すことは出来ても、戻すことはだれにも出来そうにありません。
強烈なリーダーが出てくれば可能かもしれませんが、それはそれでアブナイことになりそうです。
「雑多」を受け入れることが日本人の特異な性分なのでしょうかね。
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seabasscolonさん、ありがとうございます (上総国主大納言)
2009-06-12 13:18:37
まぁそれを背景にして経済成長してきたわけですからね。それはcolonさんもおっしゃるように、雑多を受け入れる日本人の特異という長所のあらわれでしょう。
出来売れば、便利であっても美意識をどこかで残す。共存させるということを追及したいものですな。
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Unknown (くろ)
2009-06-12 22:28:21
着色したんと違う?と言いたくなるほど海も家もハッキリした色ですね。
便利さの代償として日本が美を失ったというより、日本もアジア的雑然さを持っているというべきなんでしょうかね。
昔、「ヨーロッパなんか日本人の新婚旅行先になればいいんだ」といった人がいました。その尊大さは恥ずべきですが、「勝てんなあ」が本音というか、実感だったのかもしれません。
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くろさん、ありがとうございます (上総国主大納言)
2009-06-13 22:12:04
アジア的雑然さですか。それもあるんでしょうね。ただ私の「雑然」の捉え方は、中央アジア的風土のもので、イスラム教、遊牧民、山岳民と自国の文化の雑然性によるものです。一方で香港やバンコク、日本のような、19世紀後半~20世紀の中で西洋文化と近代化(機械化)によって合理化、市場化してしまった雑然については「利便さの代償とした雑然」と捉えております。個人的には最後の楽園は中央アジアに存在すると思っています。そういう意味では、西洋の統一美も、一種の計算された美であるわけで、どこかで「飽き」がくるのも確かです。
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なるほど (くろ)
2009-06-14 01:12:34
ヨーロッパの文化にはシンメトリー的な、めざす方向が決まっているような統一美があります。
逆に非対称で、アースカラーで、重複し、何でも飲み込むのがアジア的なんだと思えば、いとも簡単に利便性と共に更なる雑然さも飲み込んでしまったのかもしれません。
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