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Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

ホルンリヒュッテ

2009年10月07日 02時05分56秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L

マッターホルンを、この角度から収めた日本人観光客は、おそらく少ないと思われる。写真の場所は既に標高3000メートルを超えている。勾配のキツさが実感できるだろうか?
だが、このようなキツい場所にもかかわらず、外国人登山客の多いこと。彼らの足腰は只者ではない。女性もパワフルである。日本の女性観光客は、おそらくここを登れまい。いや、登ろうとも思わないかもしれない。すべての旅程の中で、一番大変なハイキングコースがここであった。ここに比べれば、昨日歩いたコースなんて屁みたいなものである。



ついにハイキングの終着点、ホルンリヒュッテに到着した。これより上に登るには、ザイル、ロープなどが必要であり、もはやプロの領域である。所要時間は2時間と10分である。すでに11時半を回っている。ロープウェイの最終乗車時間は16時。つまり、あと5時間である。このコースが如何に過酷であるかが分かるというものだろう。

ホルンリヒュッテでは、食事が摂れる。料理の値段は下界の約1.5倍相当の金額だが、ここをケチるわけにはいかない。体力を回復させるためには絶対食わなければならないのだ。ヒドイのは料理の値段ではなくて、飲み物の値段である。これは下界の約3倍相当である。2リットルのペットボトルの水が600円もする。だが、これもケチるわけにはいかない。水分補給はなによりも重要である。特に高山を登っていると、自分がどれだけ水分を失ったのか気づきにくい。

さて、写真を見ていただければお分かりのことだと思うが、やはりマッターホルンは、ある程度離れたところから見る方が、形としては美しい。経験としては、このような特殊なアングルから見るという事は、何事にも変えがたいが、写真としてはやはり絵葉書のような定番の構図の方が綺麗である。



マッターホルンを背にして撮った下界の写真。写真真ん中の一際高い山がブライトホルン。その右側の小さな黒い山がクラインマッターホルンである。さすがに8月の後半なので、氷河も少ない。おそらく初夏あたりには、このあたり一帯が氷河に覆われるのだろう。

腹ごしらえも済んで、写真を飽きるほど撮ったら、いよいよ下山である。
あたり前と言えば、あたり前なのだが、登るより降りるほうが体力を使わず楽である。時間もかからない。行きは2時間10分かかったが、帰りは1時間20分くらいしか、かからなかった。体力についても、行きは7くらいの力を使ったが、帰りは3もしくは4程度の力であった。登るよりも降りるほうが楽。これは理屈では当然な事なのだが、実体験として、ここまで楽だとは思わなかった。

さて、ロープウェイに乗って、ツェルマットに到着したのが午後3時頃。
この日、ツェルマットを発つことを決めていたので、駅のコインロッカーで荷物を降ろし、そのまま電車に乗って、テッシュの駐車場に向かった。駐車時間は約4日間で4000円程度。レンタカーに乗り、次の目的地に向かうのだが・・・・・・・、はて。ここで私は次の目的地を決めていないことに気づく。さぁ、どうしよう・・・。

現在午後3時半。行き先未定。この日はまだ終わっていない。つづく。