Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

アルバニア入国 (九日目:8月30日)

2008年10月03日 04時01分52秒 | クロアチア旅行記2008年8月
ギリシャ北東部の町イオアニナを朝一番で出発し、ついにギリシャ―アルバニア国境に到着。ここでギリシャ側のチェックで時間がかかる。係官が女性だったという事もあるが、アルバニアはかつて欧州の最貧国といわれた鎖国国家であった。今でも経済状況は苦しい国である。自然、チェックが厳しくなるのも分からない事ではない。
 普通はパスポートと自動車保険(グリーンカード)を提示すれば、出国の儀式は終わる。しかし、ここでギリシャの係官はやたら車を調べるのである。車の製造ナンバー(ナンバープレートではない)はどこだ?といいながら座席のシートの下なども探し出す。レンタカーの契約書の提示まで求められた。そしてレンタカーの後ろに貼ってある「HR」というステッカーを見て、「これはどこの国のものなのか?」と聞いてくる。私が「クロアチアだ」と答えると、係官は「いやいやHRとなっているではないか。」という。このやり取りには正直あきれた。クロアチアという国が現地の言葉で「Hrvatska」ということくらい、ヨーロッパ人であれば知っていると思ったのだ。私が「それはフルヴァーツカ・・・」というと、「あぁ」という顔をしてやっと分かったらしい。いったい何処の国だと思ったのだろう。それにしても、アジア人にヨーロッパの国の名称を説明されるというのは、いったいどういうことだろう(笑)
 さて、この係官がなかなか融通の利かない面倒な女(失礼)で、レンタカーの契約書を提示した後、裏に書いてある英語表記のレンタカーの規約を細かく読んできたようで、イチャモンを・・・もといツッコミを入れてきた。曰く「規約のここに、このレンタカーは外国では運転できないことが書いてある」というのだ。私の拙い英語力で、その規約の文章をみてみると、たしかにそんなようなニュアンスの文章が書いてある。しかし、私はこれまでボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ、セルビア、コソボ、マケドニアの5カ国の国境を問題なく通過してきた。そしてレンタカー屋の職員も、そんなことは一切説明してはいなかった。それを係官に伝えると、「でも本当はダメなのよ、気をつけてね」と言われてしまった。
 どうもこのレンタカーの契約では乗り入れ禁止国というのがあるのか、それともそもそも国外に乗り入れることが禁止なのか。これは今でも真相が不明である。インターネットでクロアチアのレンタカー旅行記などを見て調べていた時にも、そんな情報はなかった。2003年にドイツでレンタカーを借りたときにも、国外に乗り入れたが問題はなかった。やはりシェンゲン協定加盟国じゃないとダメなのか?しかし、もし国外への乗り入れがダメだとすると、ザグレブで借りたレンタカーは、飛び地であるドブロブニクには厳密的には行けないことになる・・・という事を、頭のなかでずーっとと考えていて、どうも釈然としなかったのだが、それ以上のお咎めもなかったので、係官の気が変わらないうちにサッサと国境を後にしてアルバニアに入国した。
 写真は国境を越えてから1キロも行かない場所。まっすぐに伸びた道、青い空がきれいだったので撮影した。



この日も晴天に恵まれた。しばらく運転していると、街道沿いになにやらコンクリートの小さな建物がいっぱいある。
これについての詳細は次回に書きます。