先生と娘（その５）

昼ちょっと過ぎ、試合の合間を見て整骨院に。

ずっとすっきりしない状態で、腰もけっこう痛かったし、もう潮時かな？といった感じだな。
よせばいいのに、娘もついてきた。
絶対に院長と喧嘩するから、正直（いつも言ってる）娘がついて来るのがいやなんだよね。
鍼を打ってもらってるときも、診察室で調整してもらってるときも、気が気でないのだ。

案の定、院長の姿を見るなり一悶着あったみたいで・・・。

「もう、ケガしても、治療しちゃらん！！って言った」
「はぁ？？」

４０過ぎの大人が、自分の子どもほど離れた小学生相手に・・・とも思うし、そもそも娘もそこまで敵対心をむき出さなくても・・・と思う。
もっとも。院長は独身だし、ましてや子どももいない。
まぁ、お互いの気持ちはわかならいこともないが。

院長とはバトルをするが、他のスタッフは娘の事を可愛がってくれる。
だからかどうかは不明だが、娘も他のスタッフには笑顔でいる。

どういうわけか、娘が院長の似顔絵を描いていた。
写真を見て描いたのだろうが、「これ、院長に渡す」と言っていた。

・・・いや、もう少し丁寧に描いたのならともかく、これ、もらっても嬉しいかね？？

やめとけ！言っているのを振り切って、娘は受付にその紙を置いてきた。


・・・・もう知らん・・・。

そう思っていたのだが・・・。



後で気がついたのだが、しっかり院長から“ネタ”にされていた。


・・・ごめんなさい。
私はまだ上手に描けるよ（描かないと思うけど）。