炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

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「 牛発電所 !」建設調印式 米ワシントン州

2005-03-06 | エコロジー
☆3月26日改訂版

三月十一日、アメリカ ワシントン州ベリンガム市近郊のハークス農場にて、牛の排泄物による、ワシントン州では初の、メタンガス発電所建設の調印式が行われました。
PHOTO PETE KENDALL HERALD. (写真の牛は、ジャージー種?ホルスタインよりも小型な乳牛)

百二十万ドルの建設費で、乳牛、千五百頭分の排泄物から、一般家庭180軒分の電力をまかなう、メタンガス発電所を建設するというもので、三つの農場の乳牛千頭が、まず参加する予定です。

建設費のうち、二七万ドルは、アメリカ農務省が、補助金として農家に支給しました。
ここで発電する電気は、地元電力会社が買い取ります。
排泄物は、パイプラインやトラックで、農場経営の発電所に送られ、電力と肥料に変わります。

完成予定は11月で、農家の新ビジネスとして、注目を集めています。

-ご参考-  地元紙の記事 The Bellingham Herald.

追記:
☆カリフォルニア州では、2004年5月現在で、5つの「牛発電所」が稼動中で、13箇所が計画中です。San Francisco Chronicle
カリフォルニア州シュトラウス農場では、270頭の乳牛でメタン発電を
行い、月5千~6千ドルの経費を削減でき、28万ドルの投資も数年で償却できるとしています。

☆オレゴン州では、2004年7月現在、一箇所の農場のみが「牛発電」中で、500頭の乳牛で、70kw/hを発電し、一頭当たり、140w/hの発電量を誇っています。
なお、オレゴン州の乳牛の75%は、ホルスタイン種、20%がジャージー種です。
Dairy firmes in Oregon (現在、リニューアル中です)

☆「牛発電」で、燃料電池を世界で初めて採用したのは、2005年1月のミネソタ州のフォウベンチルド農場で、900頭の牛から、毎時120kw/h の発電を行っており、1kw/hあたりの発電コストは、5.1米セント。一頭当たりの発電量は、133w/hの計算となります。
ECM. Pubrishers Inc. 
レシプロ発電機当時のファウベンチルド農場 2001年 
(当時は760頭で発電し、月間3600ドルの売電収入があったそうです。
また、アメリカ、70-80年代のメタン発電農家は、高い設備費と、割に合わない発電コストに泣いたとの事です。)

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4 コメント

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Unknown (カマエル)
2005-03-17 17:44:25
トラックバックありがとうございました。

英語がお得意のようで羨ましいです。

レアなニュースが多いですね。
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カマエルさん ようこそ。 (U-1 (ここの主です))
2005-03-17 20:03:19
セントへレンズ火山周辺の発電所を検索していて、偶然、見つけました。



細かい所は、分かりませんが、おおむねこのような事が書いてありました。



牛力発電、さては燃料電池で直接電気に替える優れものでしょうか。

楽しいですね。
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トラバありがとうございました。 (やまたろう)
2005-03-18 10:13:09
グローバルな話題を提供いただきありがとうございます。

メタン発酵による電力供給は、副次物(堆肥他)の有効活用と併せ、化石燃料使用低減、二酸化炭素発生抑制による地球温暖化防止など、様々な効果が期待されます。

ただ、初期投資120万ドルですか…日本円で1億2,500円位ですね。宝くじでも当たらないと、投資には二の足を踏みますね。
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21世紀らしい話題ですね(^^)。 (U-1 (ここの主))
2005-03-19 17:28:09
やまたろうさん コメントありがとうございます。



アメリカ農務省から、27万ドル、の補助金が支給されたとありますが、一億円ほどの投資。



規模が1800頭用のかなり大きいものですから、小さいものですと、いくぶん安いでしょう。



日本の触媒技術、すばらしいですね!

将来は、畜産に、石油化学企業が進出、してくるのかも知れません。



逆に、酪農家が、ベンゼンを生産して、売る時代になるのか、

いやはや、21世紀らしい話題ですね(^^;;

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