炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

阪神淡路大震災からの教訓 

2005-01-18 | Weblog

Photograph is by Courtesy of Andaman Graphic. Co. Phuket.Thai. ขอบคุณครับ!

 阪神淡路大震災で、被災された神戸のアロタンさんから、震災時の対処法について、提言がありました。
実体験からの、とても貴重な内容と思い、掲載いたします。震災時の生々しい光景が、眼に浮かびます。
アロタンさんは、地震発生時、神戸の社宅の一階部分が崩壊した建物から、脱出された経験 をお持ちです。
震災後は、独立されて、神戸で アロマセラピストとして、ご自分の会社を経営して、心のケアにあたられていらっしゃいます。

災害時の心理については、専門家が、いろいろ書いてはおりますが、
アロタンさんの提言は、自分の脱出と、隣人の救出を兼ね備えた優れたものです。(アロタンさんの被災体験) 2004年12月29日の記事.

以下、アロタンさんがお寄せ下さった文章です。
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>『 みんな怪我をせずに助かるための20の指針 』 です。


「1.行政の情報も一般市民の情報も一つの情報でしかないので同
じように扱う」

「2.肌で感じることを大事にする。感性を大事にする」

「3.自分に冷静になるように声を出していう。ふるえていればふるえが止まるまで身体を動かす」

「4.周りに声をかけて、全員の力と知恵があれば難局を乗り越えることができる」

「5.一人が冷静に対処できて、先導できれば、みんなも気持ちが落ち着き、冷静さを取り戻す。」

「6.全員がパニックになららいように気を配る。」

「7.子供やお年寄りを第一優先で避難する。」
  ー>これをしようとすると落ち着ける。冷静になれる。
  無理をしなくなる。
  後から気になって冷静さを失うリスクが少なくなる

「8.本能が人間よりも鋭い動物や植物の行動、変化をよく見て理由を考える」

「9.深呼吸してから行動する」

「10.できることは何でもする」

「11.あきらめない」

「12.子供の意見を聞き入れる
(彼らは本音をしゃべり、動物的な本能が、おとなのように衰えていない)」

「13.次の事態を予測する。5分先の状況をイメージし、そのイメージに対して今何ができるかを考える」

「14.動きながら考える。止まると最初の一歩を踏み出すのが遅れる」

「15.落ちている石でもなんでもガラスを割って救出したい時は道具がなくても代用できるものを探す」

「16.一つの避難方法に固執しない。代替案を常に探しておき、何かに行き詰まっても悲嘆しないで、次の方法を探す」

「17.危険なもの、ガスや炎、がれきやガラスが落ちてくるかも知れない場所をさけて進む」

「18.ひとりで行動しない。3人寄れば文殊の知恵・だれかが必ず解決法を持っている」

「19.技術屋さんは、物質の動きを計算し、みんなを安全な場所に導く情報を提供しよう。みんなを先導するのはリーダーシップを持った人にお願いし、技術屋さんは、できるだけいろんな情報を集め、技術屋さん同士、声に出して検討し、すばやくよりよい選択肢を探し出そう。」

「20.かならずみんな助かると思って行動する。 >

以上、アロタンさんが、当ブログ、1月5日のコメント欄へお寄せ下さいました提言です。
助け合い、励ましあう精神が、素晴らしいですね。
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災害時の心理の解説書として、
B.ラファエル『災害の襲うとき』みすず書房.1989年。
(多彩な内容ですが、内容の整理が、いま一つ..。)
野田 正彰『 災害救援 』岩波新書 1995年(災害の心理をコンパクトに解説して、好著。これを索引にして、ラファエルのを読むとよい.)などが、ありますが、実際に体験された方の体験談には、サヴァイバルと、心のケアを両立した、優れたものがあると思います。

各地の震災で、被災された方々には、改めて、お見舞い申し上げます。
アロタンさん、本当にありがとうございました。

*掲載の写真はプーケット島の夕景 Andaman Graphics Co. 2005.Jan.15th. permittion
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追記。 「 安息香(ハミンジャン ドラメ)の森 」の消息を求む。
(『炎と水の物語 2 』管理者)

今回の震源地となった、スマトラ島の北西部に近い、タパヌリ地方のハミンジョン(安息香樹)の森の人々は、大丈夫でしょうか。
この地方では、天然の安息香を生産し、森を守りながら村々で、人々が暮らしていると聞いています。 どなたか、この地方の消息をご存知の方、一報下さい。

渡辺弘之.(京大)『 東南アジアの森林と暮らし』人文書院.1989年.p112- 


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10 コメント

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ウミガメ,JW Marriott Hotelとティリー (アロタン 2005-01-18)
2005-01-18 14:28:41
U-1様、こんにちはアロタンです。



ウミガメのお話とティリーちゃんのお話興味深く読ませて頂きました。

私の阪神淡路大震災の被災経験を思い出して考えた、



「みんな怪我をせずに助かるための20の指針」 です。



「1.行政の情報も一般市民の情報も一つの情報でしかないので同じように扱う」

「2.肌で感じることを大事にする。感性を大事にする」

「3.自分に冷静になるように声を出していう。ふるえていればふるえが止まるまで身体を動かす」

「4.周りに声をかけて、全員の力と知恵があれば難局を乗り越えることができる」

「5.一人が冷静に対処できて、先導できれば、みんなも気持ちが落ち着き、冷静さを取り戻す。」

「6.全員がパニックになららいように気を配る。」

「7.子供やお年寄りを第一優先で避難する。」

ー>これをしようとすると落ち着ける。冷静になれる。

  無理をしなくなる。

  後から気になって冷静さを失うリスクが少なくなる

「8.本能が人間よりも鋭い動物や植物の行動、変化をよく見て理由を考える」

「9.深呼吸してから行動する」

「10.できることは何でもする」

「11.あきらめない」

「12.子供の意見を聞き入れる

(彼らは本音をしゃべり、動物的な本能が、おとなのように衰えていない)」

「13.次の事態を予測する。5分先の状況をイメージし、そのイメージに対して今何ができるかを考える」

「14.動きながら考える。止まると最初の一歩を踏み出すのが遅れる」

「15.落ちている石でもなんでもガラスを割って救出したい時は道具がなくても代用できるものを探す」

「16.一つの避難方法に固執しない。代替案を常に探しておき、何かに行き詰まっても悲嘆しないで、次の方法を探す」

「17.危険なもの、ガスや炎、がれきやガラスが落ちてくるかも知れない場所をさけて進む」

「18.ひとりで行動しない。3人寄れば文殊の知恵・だれかが必ず解決法を持っている」

「19.技術屋さんは、物質の動きを計算し、みんなを安全な場所に導く情報を提供しよう。みんなを先導するのはリーダーシップを持った人にお願いし、技術屋さんは、できるだけいろんな情報を集め、技術屋さん同士、声に出して検討し、すばやくよりよい選択肢を探し出そう。」

「20.かならずみんな助かると思って行動する」



返信する
アロタンさんへ お礼。 (U-1)
2005-01-18 14:36:47
アロタンさん、たいへん素晴らしく、記事として、コメントを全文掲載させていただきました。



たいへん貴重なる教訓を含んでいると、思われます。私は、以前、サイエンスヴォランティアの会合で、被災した場合の対応と、心の問題を発表したことが、ありますが、ほとんど文献に頼ったものでした。



実際に甚大な災害に遭われた方の体験からのご提言は、本当に魂に迫る物が、ございますし、アロタンさんの優しいお心が伝わってまいります。



長文の貴重なコメント、

本当に、ありがとうございました。
返信する
返事が遅れてすみません。 (kkeita5129)
2005-01-21 22:37:26
今月14日にコメントを頂いたのですが

ちょっと忙しくてブログをほっておいたものですから

返事が遅れてしまいました、すいません。



それでなんですが、その14日のU-1さんのコメントに

僕の方にメールを送って頂いたという内容が書いて

あったのですが、こちらの手違いかメールが

来ていないんですね。



一体何についてのメールだったのでしょうか?

お手数掛けてすいません。

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Unknown ()
2005-01-23 01:24:33


U-1さん♪こんばんは。



神戸のアロタンさんの震災時の対処法の御提言を、拝見致しました!



この御提言は、具体的に心の問題を解決してくれるので、

U-1さんが仰るように実際的でたいへん貴重なものだと思いました。



何か起きた時、その人の心のあり方次第だなーと最近思われてなりません。



”深呼吸をする””かならず助かると思う”というのは、特に大切なことのように思いました。





4.周りに声をかける

5.一人が冷静だと、みんなも冷静さを取り戻す

8.動物や植物の行動変化をよく見る

9.深呼吸してから行動する

10.できることは何でもする

12.子供の意見を聞き入れる

14.動きながら考える

16.代替案を常に探しておく

18.ひとりで行動しない。だれかが必ず解決法を持っている

20.かならずみんな助かると思って行動する

が中でも心に入りました。





アロタンさん、

U-1さん、

どうもありがとうございました!!









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知恵 (U-1)
2005-01-23 11:49:19
夕さん コメントありがとうございます。



アロタンさんの「二十の指針」どれ一つとっても、本当にすごいなぁと思います。

先日、チリで、津浪デマから、パニックになりましたが、アロタンさんの提言は、

パニックに対しても、とても優れています.



「3.自分に冷静になるように声を出していう。ふるえていればふるえが止まるまで身体を動かす」



「5.一人が冷静に対処できて、先導できれば、みんなも気持ちが落ち着き、冷静さを取り戻す。」



「6.全員がパニックになららいように気を配る。」

「7.子供やお年寄りを第一優先で避難する。」

ー>これをしようとすると落ち着ける。冷静になれる。

  無理をしなくなる。



「9.深呼吸してから行動する」



これらがあれば、けが人も、防げたと思います。

こうした体験が、風化せずに長く語り伝えられる知恵が、求められますね。

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はじめまして (海音)
2005-01-23 11:51:46
TB有り難うございます。

私のつたない文章を読んで頂いて感謝します。

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海音さんようこそ。 (U-1)
2005-01-23 11:58:31
海音さんの震災体験の記事を読ませて頂きました。

映像で見るよりも、生々しいものが有りました。戦争の時もこのようだったろうと思うような、凄い光景が目に浮かびます。



末永く、語り継がれるべきと、思いました。よい記事、ありがとうございます。
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お見舞いありがとうございます。 (kkeita5129)
2005-01-23 21:06:54
お見舞いの言葉ありがとうございます。



手首にはまだ多少の痛みが残っています。



最寄の整形外科で年明けに診察してもらった結果、

痛みが慢性化しているという診断を受け

現在マイクロウエーブを利用したリハビリを行っています。



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冬眠モード ( U-1 )
2005-01-23 22:53:36
kkeita5129さん、テスト真っ盛りでしょうか。どうか、悔いを残さぬようがんばって下さい。

私は今でも夢でうなされる事があります(^^;;



体の痛みは、「無意識」の世界からの警告でしょうか。

どうか無理せずに、温泉にでも漬かって、読書でもされて下さいね。(寒いと体が、「冬眠モード」になり、激しい運動についていけなくなります。)
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TBとコメントありがとうございます (asteria)
2005-01-24 17:34:10
私も防災に携わる者として、いろいろできることからやっていきたいと思っています。
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