炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

漁師さんの全国一斉休漁に思う. 

2008-07-18 | エコロジー
 燃料高騰で、ついに漁師さんたちが全国一斉ストライキを決行した.燃料費の高騰で、もはや、エネルギー革命でも起こらない限り、今の燃料価格では、漁の採算がとれないという。燃料高騰の打開策は、あるのだろうか? あるらしい。かなり安価な.....
 
 筆者は大の船好ではあるが、船酔いには滅法弱い。揺れない推進方法をいつも考えている。船が外洋に出て揺れ出すと、もうだめだ。潮風に当たろうと、甲板に出ることも出来ない。立ったとたんに青吐息で、ダウンしてしまう。船を見ているのは、素晴らしく好きなのだが、乗ってあのやかましいエンジン音を聞いただけで、気分が悪くなってしまうし、甲板に出ると、重油の煙の臭いでさらにまいってしまう。石油に頼らないエネルギー源はないものだろうか。

 一頃、電磁誘導船というのが、模型規模で実験されていたが、強烈な電磁波で、船に乗っている人達が持ちそうにないように思うし、動力はどうせ、どかんドカンと太鼓を叩くような重油エンジンだ. 
そこで、筆者はラジウムと水と反応させて、その反応熱と、発生する水素に点火して噴射推進する船を考えてみた。( ラジウムは、水と反応して水素を出す.) が、どうにも、ラジウムは高価過ぎ、強烈な放射線が出て、船体を厚い鉛で被う必要があり、ひどく重い上に危険で、実用になりそうにない。 まるで、カチカチ山の狸の泥船だ。。。
漁師さん達が待望する、安くて安全なエネルギーで動く船はないものだろうか?
検索してみたところ、あった! もちろん、横須賀に来航するタヌキ船、ジョージ ワシントンなどではない。エネルギー革命船だ。 現代のポチョムキン号、オーロラ号か、いや、光の波動で動く「波動エンジン」搭載のヤマトか…。  閑話休題.

 東工大の太陽光を光源に使った、レーザー光推進船である。東工大では、既に太陽光を、100%の効率でエネルギー化出来るシステムを、実験上、成功しているという。(高価で、創るのに膨大なエネルギーを要する、太陽電池の効率は、せいぜい、20%前後。)
レーザー光で、水を高温に熱し、蒸気を噴射して高速推進するシステムのようだ。これなら、船体が水中翼船のように浮き上がるので、船酔いに弱い私でも乗れそうだ。私は、飛行機も大好きなので、一隻二蝶だ。

 でも、皆さんは、「な~んだ太陽の光か…」とおっしゃるかもしれません.お日様の光は、たいしたエネルギーを持たないように見えるかもしれませんが、実は、驚くほど膨大なエネルギーを地球に送り続けているのです。太陽から地球への年間エネルギーの量は、人類が一年間使う全エネルギー量の、なんと、53万倍もあるのです。
太陽から一年間、地球に降り注ぐエネルギーは、人間が使っているエネルギーの53万年分もあるんです。
太陽からは、実に膨大なエネルギーが、この地球に降り注いでいるのです。今、我々が使っている、一年間の総エネルギーの量は、地球に降り注ぐ太陽光に換算すると、たったの一分間分の日射エネルギー量に過ぎないのです。

  話を「 太陽光推進船 」の話に戻しましょう.
きっと、皆さんの中には、陽が暮れてしまって、夜は船が動かないだろうと、突っ込みを入れたがって、うずうずしている方もいることでしょう。そのとおり、夜は太陽光をレーザーに変換で来ません。
 でも、大丈夫、東工大の先生たちは、ちゃんと解決策を見出しています。私が考えたラジウム推進よりも、もっと、安価で安全な素材を用いて、この点をクリアしているようです。
昨年の中越沖地震で、世界中が肝を冷やした、柏崎原子力発電の複雑さと危うさに比べたら、よほどシンプルで、安全なシステムではなかろうかと思うのです。
 
 今や人類の科学も進み、人材と資金さえつぎ込めば、シンプルでクリーンな仕組みで、安価な燃料が得られ、漁師さん達が安心して仕事が出来、新鮮で美味しいお魚が食べられ、かつ、私たちも快適な船旅を安価に楽しめる時代がすぐそこに、来ているのです。
みなさん、地球号の舵を、ほんのちょいときるだけで、空も、海も、美しく澄み渡り、おいしい刺身が食べられ、安く快適な旅行も、クルーズやドライブも可能な新しい世界が、実現しようとしているのです。

♪BGM. Gustav Holst: The planets.   Simon Rattle Berliner Philharmoniker.
 
+ 参考HP + 

東京工業大学  太陽光レーザー
太陽光 レーザー プロジェクト
マグネシウムとレーザーを用いた再生可能エネルギー  PDF. 矢部孝 2007.
日経サイエンス 要約.


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