三億円事件犯人、いつ、東芝冬ボーナス支給日を知ったのか（6）

東芝冬ボーナス支給日、情報の伝わり方を、考えてみる。まず、交渉の当事者、つまり、東芝労組執行部（交渉出席者）、および、会社側で、交渉に出席した者、があげられる。当事者ということで、情報が伝わったのは、即時、ということだろう。
次が、当事者それぞれが、所属する組織である。東芝労組の組合員と、組合員を除く、東芝社員である。おそらく、翌日、11月15日（金）朝、と考えられる。
そして、さらに、その次が、取引先銀行である。こちらも、おそらく、11月15日（金）朝だろうと思われる。
東芝冬ボーナス支給日、情報の伝達は、以上の範囲内、ということになる。
さらに、伝わるとすれば、東芝社員から、家族、知人等に対してだが、不安定、不確実な、情報に過ぎない。
取引先銀行からであるが、同様の伝達は、守秘義務があるので、まず、ないと思われる。
ただ、業務上の伝達事項としてなら、たとえば、日本信託銀行から三菱銀行、というのは、あるだろう。この場合は、業務上ということで、不安定、不確実ではない。
こうして、東芝冬ボーナス支給日の情報は伝わったわけだが、どこで、三億円事件犯人、必要な情報を、得たのだろうか。
（2013年10月記）