利休の茶室日記

侘び寂びを求めて、何を思う

身土不二(しんど・ふじ)

2005-08-03 | 心に残る言葉
「身土不二(しんど・ふじ)」という言葉を噛み締めています。もともと仏教用語で健康のことを説いた言葉ですが、「身」とは人の体のことで、「土」とは土地、その人が住んでいる環境のことです。「不二」とは、二つではない、別々ではなく密接な関係があるということです。すなわち「身土不二」とは人の体と、その人のすんでいる環境とは密接な関係があるので、健康を保つためには、その人が住んでいる土地で採れた旬の食べ物を食べなさいという仏の教えです。

 まさしく高齢者福祉を担う時、高齢者の方々の生活は、食事に限らず地域と切り離して考えることはできません。地域文化の継承こそ、「身土不二」の教えに従うことになると思います。

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3 コメント

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Unknown (kuma)
2005-08-04 08:43:10
TRありがとうございます。

日野原先生の本はよく読んでます。

日本の医療を根底から変えた人だと尊敬しています。ますます健康で現役で活躍される事を祈っています。

「身土不二」の言葉、初めて知り勉強になりました。人間が生きていく上で一番基礎となる事だと思います。
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納得 (きなことあんこワンワン)
2005-08-04 21:51:41
わたくしも特別養護老人ホームで働いています。【身土不二】これを特養にあてはめますと、忘れてはいけないのは、外山先生の『対話』のなかの「特養のお年寄りは、切り花になっている。ほんとに生きるということは、その土地に根をはり土から自分の力で養分を吸いあげること」だとおっしゃてます。お年寄りに毎日を生きて頂く為に、生きていると感じて頂く為に、一つの手段としてユットケアに取り組んでいます。
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コメントに感謝 (利休)
2005-08-05 06:47:08
kumaさん、きなことあんこワンワンさん、コメントをありがとうございました。便利さの中で、人間が生きる上で大切なことを見失って来ているのかもしれません。加齢、身体が弱化したときには敏感に感じます。
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