利休の茶室日記

侘び寂びを求めて、何を思う

奴雁(どがん)

2005-07-29 | 心に残る言葉
福沢諭吉語録です。

「ドンネルの男・北里柴三郎」(山崎光夫著)より

(以下、抜粋)
学者は国の奴雁(どがん)である。雁の群れが原野で餌をついばんでいるとき、そのうち必ず一羽は首をあげて四方の様子をうかがい、不意の難に備えて番をしている。この鳥のことを奴雁という。学者もまだ奴雁でなければならなず、危険を顧みず、また民衆の発想を超えて、将来を拓いていかねばならない。
(以上、抜粋)


高齢者福祉において、「奴雁(どがん)」の役割を担ったのが、故・京都大学大学院の外山義教授だったような気がしてなりません。そして今、特別養護老人ホームは全室個室ユニットケア型となり、「施設」から「住まい」への転換が実現しました。
これからも、誰かが「奴雁(どがん)」の役割を継承していかなければならないと思う、今日この頃です。

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2 コメント

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惜しい人、外山さん (ichiro)
2005-08-19 12:27:20
施設と住まいは「つながり」を持つべきというのが私の考えです。施設がよそよそしくないためには住まいに近づく必要があるし、施設の良さを住まい改造に応用することも可能です。そのトランスファーが滑らかにいくことが重要と思います。外山さんとも更に議論しつつ色々考えたかったのに残念でした。大阪市大に行った弟子の三浦君が跡継ぎで頑張ってくれるでしょう。
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Unknown (利休)
2005-08-20 11:02:19
ichiroさん

コメントありがとうございます。

外山先生が生きていらっしゃたら今の高齢者福祉は少し違う道を進んでいたかもしれません。三浦さんにも期待しています。

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