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朝鮮学校側が逆転敗訴、高校無償化除外訴訟、大阪高裁

2018-09-27 20:20:18 | Weblog
朝鮮学校側が逆転敗訴、高校無償化除外訴訟、大阪高裁

朝鮮学校を高校授業料無償化の対象から除外したのは不当な差別で憲法違反にあたるとして、
大阪朝鮮高級学校(大阪府東大阪市)を運営する学校法人「大阪朝鮮学園」(大阪市)が、
取り消しなどを求めた訴訟の控訴審判決が27日、大阪高裁であった。

高橋譲裁判長は、国に取り消しを命じて無償化対象に指定するよう義務付けた1審大阪地裁判決を取り消し、
原告側の逆転敗訴の判決を言い渡した。

全国5地裁・支部で起こされた5件の同種訴訟では初の控訴審判決。
1審判決が出ている4件のうち唯一原告側勝訴とした昨年7月の大阪地裁判決が
見直されるかどうかが焦点だった。

大阪地裁判決は、国が省令を改正して朝鮮学校を無償化の対象外としたのは
「拉致問題解決の妨げになり、国民の理解が得られないという外交的、政治的意見に基づくものだ」と指摘。
教育の機会均等の確保という趣旨から外れる改正であり、
「違法、無効と解すべきだ」と判断した。

その上で大阪朝鮮学園については
「財産目録、財務諸表が作成されるとともに理事会も開催され、
大阪府から学校教育法違反を理由とする行政処分を受けたことがない」とし、
無償化対象として認められるとした。

また、国側が、朝鮮高級学校が在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から
「不当な支配」を受けているとの疑念が生じるとしていた点については、
朝鮮学校の教育内容を
「北朝鮮の指導者に敬愛の念を抱き、国家理念を賛美する内容の教育が行われており、
朝鮮総連が一定程度関与していることが認められる」としながらも、
民族教育の意義を踏まえれば「不当な支配」とは評価できないとしていた。


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