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ロスチャイルド財閥-253  ツタンカーメンの王墓発掘

2023-11-12 21:03:40 | 国際政治・財閥


       ツタンカーメン王の黄金のマスク

【完全保存版】ツタンカーメン王墓を大公開!絶対に見れない場所までカメラが入る
(王家の谷・エジプト・遺跡・ピラミッド・財宝・歴史)

https://www.youtube.com/watch?v=QMeitv3YYFU

 

 

 

 

・ロスチャイルド財閥ー251 スエズ運河買収https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b726ceadf7343713678a1c607267fc83
・ロスチャイルド財閥-252 運河株は女王様のものhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/28f46213131a86cdd3563c2019097cdd

からの続き

 

 

エジプトの考古学上の発見の中で最も劇的なものは、ツタンカーメンの王墓発掘だと言っても良いでしょう。
王墓は1922年、ほとんど手つかずのままに発見され、黄金のマスクは3300年以上前の輝きをそのままに、カイロ博物館おに飾られて世界中から訪れる人々を魅了しています。



カーナボン卿の資金はロスチャイルド家から

この世紀の発見のスポンサーが実はロスチャイルド家でありました。 同家の潤沢な資金があればこそ発掘は続けられ、考古学者ハワード・カーターはツタンカーメンの墓に至る地下への階段にたどりつくことが出来たのです。

カーターがナイル川左岸の王家の谷での本格的な発掘作業を始めたのは、カーナボン卿(伯爵)というイギリスの貴族と知り合ってからのことでした。

 

カーナボン卿は1902年、ドイツに自動車に乗っていて事故を起こして重傷を負い、医者にエジプトで静養するよう勧められてナイル河畔を訪れ、古代文明に興味を抱きました。 

そしてカーターを顧問に迎えて大発見の夢を追いますが、この貴族がとにかく金持ちでした。 当人は貴族ではありましたが借金持ちで、金持ちだった訳ではありません。その夫人、アルミナという女性がとんでもない大金持ちだったのです。

1895年にカーナボン卿と結婚するにあたり、アルミナは50万ポンドの持参金をもってきたほか、伯爵が抱えていた借金15万ポンドを帳消しにしました。

不思議なことに、巨額の持参金などを出したのは、アルミナの戸籍上の両親であるフレデリック・ウォンベルとメアリーではなく、ロスチャイルドのロンドン家のアルフレッド(1842~1918)でした。

スエズ運河の買収代金を出したライオネル男爵の次男で、ロスチャイルド父子銀行(NMロスチャイルド&サンズ)の共同経営者であるとともに、イングランド銀行の理事を21年間も務めたシティの有力者です。

 

何故,、アルフレッドはこのような行動に出たのか。 他人の家の娘であるはずのアルミナにこれほど寛大な態度にでるからには、何らかの理由がある筈です。 それはアルミナが実はアルフレッドの実の娘であるに違いないと噂されました。

この噂は、アルフレッドがアルミナの結婚後も無心されれば望むだけのお金をやっていたこと、1918年1月に亡くなった時、遺言で150万ポンドの遺産の大半をアルミナ一家に贈ったことで確かなものと信じられました。

遺言状を開いてみると、ロンドン市内の豪勢な邸宅は、カーナボン卿とアルミナ夫妻のものおされ、さらにアルミナに5万ポンド、伯爵に2万5000ポンド、夫妻の二人の子供にもそれぞれ2万5000ポンドを贈ると書いてありました。

 

アルミナが本当にアルフレッドの隠し子であったかどうかは今も分かっていません。 ロンドン家の中には生涯独身だったアルフレッドが、当時の禁制の同性愛者で、それを隠すためにわざとアルミナを実の子のように芝居をしていたという説も伝えられています。

ともあれ、カーナボン卿がその頃には、まだ珍しく貴重な贅沢品であった自動車を乗り回して負傷したのも、遠くエジプトまで静養にに来て大発見の夢にとりつかれたのも、大資産家ロスチャイルド一族のお金があってのことです。

 

 

 

ファラオの眠りを覚ます

カーターの発掘記などによれば、発掘作業は第一次大戦で中断した後、1917年末に再開されて5年目の122年に入っても目ぼしい収穫はなく予定の資金は使い果たしてしまいました。打ち切りか、続行か。

カーナボン卿とカーターは額を集めて話し合いました。誰もが「王家の谷は掘り尽くされたのだ」というなかで、カーターはまだ、ツタンカーメンの墓がどこかにあるはずだという思いを捨ててはいませんでした。

そしてカーナボン卿には1918年に亡くなったアルフレッドからの思いがけない遺産がまだ残っていたのです。

 

「もう五年だけやってみよう」 数百人のエジプト人労働者を使っての発掘が再び始まりました。 切り立つ岩山の狭間で、掘っては埋め、掘っては埋めの作業であり、強靭な意志と確信にも似た希望がなければ続けられない事業でした。 

すべてを掘り尽くしたカーターはふと思い立ち労働者の小屋の下を掘るよう命じました。その翌朝、カーターが現場に行くと、誰も働いていませんでいた。小屋の下の土台の下から石の階段が出てきたので、労働者っちはただちに重大。な発見だと直感して、作業をやめ、雇い主の到着を待っていたのです。

異常な興奮の中ですが慎重に掘り進みました。12階段まで掘ると、そこには封印された扉がありました。今度はカーターが作業を休む番でした。 階段を埋め戻し、見張りを立てて、い急いでカイロに向かい、ロンドンのカーナボン卿に 「大発見、無傷の印章を持つ墓。 到着を待つ。おめでとう」 と至急、電報を打ちました。 

2週間後、カーナボン卿が到着しました。そして再び掘り進むと、最初の物のすぐ下から別の印章が現れました。それがツタンカーメンの印章でした。

 

世界中を興奮の渦に巻き込んだファラオ(古代エジプト王)の墓の、その後の発掘については、多くの著書があるので、ここでは述べません。 ただ、それらの本の多くは、子の発掘の資金提供者としてカーンボン卿に言及するに止まっています。 

しかし、実際にはツタンカーメン王墓発掘はロスチャイルド家の大金がつぎ込まれて、長い眠りを覚まされたのです。

 

それがファラオの怒りに触れたのか、黄金の柩に何重にも包まれていたツタンカーメンのミイラが発見されて間もなく、カーナボン卿がぽっくりなくなりました。まだ57歳でした。 最後の苦しみの際に、しきりにツタンカーメンの名をうわごとのように叫んでいたそうです。

死因は蚊に刺されたためとされましたが、その後も発掘に関わった人々が奇怪な死に方をしています。 カーナボン卿の実の弟、カーナボン卿の看護婦、カーナボン卿の秘書、その父、さらにはツタンカーメンのミイラが安置されていた「死者の間」の部屋を開けた時に同席した考古学者、ミイラに手を触れた学者、怪死の調査にあたったエジプト政府役人、・・・その数は17人に上りました。

 

何が原因なのか。 原因を調査しようとする人々までが死んでしまうという異常な事態に、墓の扉に刻まれた、

「王の眠りを妨げる者は市の翼に触れるべし」というヒエログラフ(エジプト象形文字)が思いだされ、『ファラオの呪い』がささやかれました。

 

王家の谷で初めて見つかった手付かずのファラオの墓の全調査が終わるまでには10年かかりました。 それほどおびただしい財宝が詰まっていました。 これらの財宝は契約上、エジプト政府のものとされ、イギリスに運びたいと熱望していたカーナボン卿も休止したことから、ツタンカーメン王の黄金のマスクはカイロ博物館に収められ、今日も訪れる観光客を見つめています。

 

 

 

 

(参考資料)

 

・ロスチャイルド財閥ー235 エルサレムの安息日と祭り
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/528565a342f25f42fc42a5017f1ce301

・ロスチャイルド財閥-236 極貧からのスタート
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/24dd0ae4d6ccbccfb22a00f28872aeff

・ロスチャイルド財閥-237 三男ネイサン イギリス・マンチェスターに派遣
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/2d137df07bb86c88075df556d2008689

・ロスチャイルド財閥ー238 ナポレオンのプロシア侵攻とヴィルヘルム9世の資産隠しhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e5393c3584a8087bb961bf112f990844

・ロスチャイルド財閥-239 ウェリントン将軍に軍資金を運ぶロスチャイルド
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e5393c3584a8087bb961bf112f990844

・ロスチャイルド財閥-240 ワーテルローでの情報戦で財閥の基盤を築いたロスチャイルドhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7f2f01ab591c9d318a0f7bf1d9e37ff4

・ロスチャイルド財閥-241 ウィーン会議 王政復古
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/a4ec2db957152b354e33c530468ea6f0

・ロスチャイルド財閥-242 アーヘン列国会議とRothschildの逆襲https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/0b04a5ee54512cecd6fb4451d87d51bf

・ロスチャイルド財閥ー243 放たれた五本の矢
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3031557341f3c3a374dadfbb3e6ff2eb

・ロスチャイルド財閥ー244 ロスチャイルドの平和工作
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/e076fb7fdf245ac7bf69826bc075e57b

・ロスチャイルド財閥ー245 産業革命と鉄道事業 そしてナポレオン三世https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/4a86405cc341370f0640381eb9e8fd83

・ロスチャイルド財閥ー246 ナポリ分家の消滅
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/87a2a9ba34b4aa291aac29bd2a7bcbd7

・ロスチャイルド財閥ー247 ドイツの台頭と19世紀後半の混乱するヨーロッパ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/3947e90a2431d1d32d33e186b709d019

・ロスチャイルド財閥ー248 ユダヤ人迫害の負の歴史、英金融街成立の影にhttps://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/73062f0ecc8f5312f2b1ade1742f29ba

・ロスチャイルド財閥ー249 19世紀後半のロスチャイルド一族https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af4fda1973cee3f44349b3747d1e8d42

・ロスチャイルド財閥ー250  ナショナルトラストに寄贈されたワデスドン館https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/8f4f1cf76bd65396fb3f15019ed5e4ad

・ロスチャイルド財閥ー251 スエズ運河買収
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/b726ceadf7343713678a1c607267fc83

・ロスチャイルド財閥-252 運河株は女王様のもの

https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/28f46213131a86cdd3563c2019097cdd

 

 

 

 

 

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