物忘れ防止のためのメモ

物忘れの激しい猫のための備忘録

20190615-16滋賀 1

2019-06-20 | 行った所

湖北の観音巡りを一緒に、ミホミュージアムにも、というお誘い、だが要はアッシー君になれ、ということだ。計画は任せるというが。
ミホミュージアムまで行くことを考え近江八幡に宿をとったが、この博物館はやめにした。湖北だけなら近江八幡は南すぎるのだが、安土にも行きたいというからまあいいか、で、滋賀一泊旅行です。

土曜の朝、8:00出発。雨である。それどころか、大雨、暴風の予報さえ出ている。いっそ計画を流してしまいたいくらいだったが、東京からきて米原で落ち合う予定の夫妻、特にQ夫人は大変な晴れ女を自称しており、変更の可能性なし。ということで出かける。雨はまだ小雨程度、快調に走り、予定より早めに米原に着く。米原には駅しか行ったことがない。それも乗り換えか、駅で人を拾うだけ。湖岸の方まで行ってみるかと西へ向かうと
「干拓資料館」という看板が見えたので行ってみる。
何かの事務所みたいなところだが、2Fが資料館になっている。琵琶湖の内湖の干拓の軌跡と発掘品の展示だ。琵琶湖の周りにはたくさんの内湖と呼ばれる水域があり、細い水路を通じて、町へも琵琶湖へも行き来できた。一大水郷地帯だったのだ。西の湖のほかにもこんなに多くの湖があったのか。水中遺跡のようなものだから、木製品が良く残っている。縄文の網代まであった。
時間切れで米原駅へ戻る。

善隆寺十一面観音
K夫妻を乗せ、木之本インターまで戻り、下道を西浅井山門(やまかど)という集落の善隆寺。拝観予約を折れておいたので、住職が待っていてくれる。目当ては十一面観音。小ぶりだが重量感あるいい造りだ。口元がちょっと好みでないかな。保存もいい。かすかに朱が残る。井上靖の小説に出てくるというが、読んでない。近くへ寄らせてもらえるし、写真を撮るのも自由だという。滅多になくてうれしい。
湖北は観音像が多い。平安時代に作られ祭られてきたが、この辺の寺々が、天台宗から浄土真宗に変わり、寺は観音像の扱いに困ったらしい。密教なら問題ないが、真宗は阿弥陀しか拝まない。で別にお堂を建てたりする。渡岸寺の観音もそうなのだが、ここも善隆寺といいながら、和倉堂というお堂に安置されている。


ここでQ夫人の旧知だという人と会い、その方の案内で大浦へ行く。

大浦腹帯観音
腹にさらしを巻いていて、安産祈願の仏だという。もともとは十一面観音だ。戦火を逃れ水に沈められ、数十年後に引き上げられたという痛みの激しいボデイだ。顔と手足は江戸時代の後補らしいが、顔は悪くない。頭部に結構派手な瓔珞を着けているので頭上の11面はよくわからない。
確かにスタイルは腹回りが大きくぽってりとしており妊婦のように見えないものでもない。だいたい仏像は福々しくおなかは大きいものだが、まあこれは特に大きいともいえる。ここも写真自由、但し団体の観光客には撮影禁止の看板を出すのだそうだ。この観音は盗まれたことがあったが、懸賞金をかけて取り戻したそうだ。去年の台風でお堂裏のスギが倒れたそうだ。

コメント