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不妊治療

2004-10-29 19:25:44 | 東洋医学一般
この間の、北海道鍼灸師会の学会のテーマは、「婦人科」でした。
不妊治療についてもとりあげられていました。
その中で、「妊娠したが、基礎体温のグラフをみて、この状態で大丈夫だろうか、と思っていたら、流産してしまった」、という話がありました。
基礎体温のグラフにも、いろんなパターンがあって、低温期、高温期がはっきりしていなかったり、高温期の山が二つあったり、いろいろです。
理想的な基礎体温のグラフの形になった時は、身体も、妊娠に耐えうる準備ができた、ということにもなるのだ、ということなのでしょう。
卵巣や子宮の働きだけの、部分的なことだけではなく、身体全体が健康になって初めて妊娠が可能なのだというお話だと解釈しました。



続き~治療のイメージ・1

2004-10-29 01:03:27 | 鍼灸の治療法について
東洋医学的にみて、人間の身体は何でできているのか、というと、それは「氣」でできている、ということになります。
宇宙は混沌であることから始まり、ここから「氣」が生まれます。
この「氣」が陰陽、即ち、寒の性質、熱の性質に分かれて、さらに、時間、空間の作用によって、陰陽の交流があって、様々な「形」を作っていきます。
人体は、「氣」から「形」である「血」ができてきて、この2つの「氣血」でできている、ともいえます。
「氣」は五臓、「血」は六腑を作ります。五臓の働きがあるから、六腑がある、ともいえます。
「五臓の氣」は精気とも呼びます。精気が旺盛であれば、「形」「血」である六腑も健康になれるということになります。
精気の不足がそれほどでなくても、そこから経絡を流れていく「氣」のバランスが崩れると、そいろいろな症状が起こります。
さらに、その「経絡の氣」のバランスの崩れから、「形」である「六腑」も不健康になっていきます。
そして、「経絡の氣」によって作られた人体の「組織の氣」も、不足したりバランスを崩すと、痩せてきたり弾力がなくなったりして、いわゆる「身体がボロボロです」状態になってしまいます。
土台となる「五臓の氣」即ち「精気」を補って五臓の働きのバランスを整えることを優先するか、「経絡の氣」の流れのバランスを整えることを優先するか、「組織の氣」のバランスの崩れを整えることを優先するかは、その時一番バランスが崩れている段階のところにアプローチするのが一番、と考えています。


東洋医学のイメージ

2004-10-28 23:51:53 | 鍼灸の治療法について
運気論医学での、脈診による経絡治療が、うちの治療室の治療方法です。
漠然と、免疫力を高める、体力をつけていく、自然治癒力を高める、などという効果がある、という表現は、間違いではないのですが、一般の方に、もう少しわかりやすく、説明したいと思います。

人間の身体は、何でできているか、というと、西洋医学でいえば、まず、細胞。もっと細かくみれば、原子。もっと細かくすると、素粒子の世界に入っていきます。

量子力学的健康という考え方があります。ナツメ社の「図解雑学量子力学」佐藤健二監修の本、P188~207に書いてある内容を参考に引用してみます。
【人体は、初めに、量子力学的な波動という目に見えない強い振動の形態をとる。そしてそれが集まって、エネルギーの振動や物質の粒子になっていく。】
【人間を量子レベルまで分割すると、そこで何が起こっているのかは、まだよくわかっていないのである。】が・・・・しかし、
【病気、あるいは体調が悪いという状態は、人間の身体の各部のそれぞれ固有の振動が、もともとの振動とは違った周期で振動することをいう】という考えも紹介されています。
【仮に人間の目で電子を観測できたとして、目で観測するということは、イコール光が電子に跳ね返ったものを人間の目が捉えるということである。光は粒子である。したがって、人間の目で観測した電子は、その光の粒子の跳ね返りの影響を受けて、その後の運動に影響が出ることになる。】
【東洋思想ではすべてのモノが互いに関連し、響しあっている。】【東洋の思想で理解すれば、量子力学の謎「観測という行為が物体に与える」ことを宇宙全体として不可分な結果であると捉えることができる。】
またまた、引用が長くなりましたが、鍼治療や漢方薬などの東洋医学で身体に実際に何が起こるのか、ということが、西洋医学的な考え方からみて、想像できるのではないでしょうか。

また、続きを書きますが、今日はこのへんで切ります。


ブライアンの真空

2004-10-27 07:09:21 | カウンセリング学習会の案内
今朝は、札幌のマチも、一面、真っ白の世界です。

昨晩のカウンセリング学習会の様子です。

「禅セラピー」、「真空」のことにを案内葉書に書いたので、「真空」とは、なんのことを指していっているのか、なじみのない人もいらっしゃるので、以前、友田不二男先生のワークでも取り上げていた、David Brazier:『ZEN THRAPY』(Constable,London)の25~27ページの訳、「ブライアンの真空」についてのプリントを、読むことにしました。

ブライアンとは、カール・ロジャーズの初期の著作『カウンセリングとサイコセラピー(1942)』で引用されている、“ハーバート・ブライアンのケース”と呼ばれている中に出てくる、(おそらくロジャーズがセラピストとしてかかわった)クライエントの名前です。
【“ブライアン氏”が、何回かの好機を得て、“真空(vacuum)即ち閑寂(solitude)の状態になる必要がある”と言及していることに、友田は着目した】とあります。
【友田の見解によれば、“人間というものの真の飛躍もしくは成長は、完全に一人ぼっちである時に生起する。個人の飛躍もしくは成長を確かなものにするのは、なんらかの人間関係においてか、もしくは現実の世の中においてである。がしかし、真の成長が起こるのは、現実の人間関係においてでもなければ現実の世の中においてでもない”友田はさらに語を進める:“このことはまた、禅の真理である。(中略)カウンセリングに関して言えば、ロジャーズ派の技術の真義は、それらの技術がクライエントを援けて完全に一人ぼっちである状態になるようにすることである”と】と、パースナリティの変化が起こる瞬間についてと、その変化が確実なものになる過程(?)についてを、分けて書いてあります。
【一人ぼっち(aloneness)、この個(singleness)という状態、即ちekagata(サンスクリット語)】という表現も、「真空」の状態の解釈の参考になるでしょう。
【心の中には“内なる見ず知らずの人(inner stranger)”があり、神経を尖らせてこれらの他者を凝視するので、一人ぼっちを感じない。内なる見ず知らずの人に気を使う必要から解放される時、邪魔されることなく、自分の内面的探索を遂行することができる】(←要約)


かなり、引用が長くなりましたが、これらの文章を読んで、人間が変革する瞬間に着目し、そこに至るまでの場面づくり、条件づくりが、セラピストの重要な役割になること等を話しました。その場面づくりに関しては、技術、方法論ということになり、様々な理論が出てくるのでしょう。
セラピー場面でなくても、「真空」にある状態、または、言い換えて「安心できる状態になる」、さらに「パースネリティの変革が起こる」場面はいくらでもあるのではないか、という話にもなりました。
確かに、いくらでもあるのかもしれません。
しかし、「真空」の瞬間、パースナリティが変革する瞬間を深く濃密に認識することは、まず、技術論方法論の話にいく前に最も基本的なことであるから、これほど詳しく「真空」に注目して論じているのではないかと思っています。


内蔵と時間

2004-10-24 22:51:14 | 東洋医学一般
内蔵が動き出す時間ていうのがあります。

3~5時→肺。  5~7時→大腸。  7~9時→胃。  
9~11時→脾臓。  11~13時→心臓。  13~15時→小腸。
15~17時→膀胱。  17~19時→腎臓。  19~21時→心包。
21~23時→三焦。  23時~1時→胆嚢。  1~3時→肝臓。

でも、内臓も、表面的な動きとか、内面的な動きとか、奥行き(?)があるので、これが全てというわけではないのが、東洋医学の奥深さなのですが・・・。

例えて言うと、人間は大体、昼間起きて活動していますが、その時、内臓はちょっと休んで、筋肉などが大活躍しています。
夜中は、大体人間は睡眠をとって休んでいますが、その時、筋肉はちょっと休んで、内臓が大活躍しています。

ということは、その内臓が起きて活動し始める時間、といっても、その内臓の中身は、働いているものと休んでいるものが分かれて存在する、というようにも考えられます。

とりあえず、この時間に、内臓が起きだして、活動を始める、ということは、一つの見方になりますね。
そして、この内臓が起き出して、活動を始める時間を考慮しながら、生活リズムをつくることが、自然の流れなのかもしれないですね。