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内臓と色・2・・・「黒」

2004-11-27 12:11:18 | 東洋医学一般
 色について、第2段は「黒」。
 「黒」と関係が深いのは、五臓のうちで「腎」です。
 今は、立冬を過ぎていますから、暦の上で、「冬」ですので、「腎臓」の季節であり、「黒」は、体調を良くしてくれる色となってくれるでしょう。

 「腎」の役割は、生命の根本である先天の精(生命エネルギー)を、大事にしまっておく、貯蔵庫のようなものです。父母から引き継いだ先天の精に、さらに飲食物から造られた後天の精を常に補充して「腎」に貯蔵しておきます。そこから、生きていくために必要なエネルギーを各臓器に運び、生命活動を営んでいます。

 「腎は水の蔵、津液を主る」と古典にあります。
 「津液」とは、体内の水分を総称したものですので、「腎」は、体内の水分量を管理し、不要な水分を膀胱に貯めて、尿として排泄します。この働きは、西洋医学でいう「腎臓」と「膀胱」の働きと似たものになります。

 「腎の合は骨なり、其の榮は髪なり」「歯は骨の終わる所なり」「腎氣は耳に通ず」と古典にあります。
 「腎」と骨、歯、耳、髪などとは関係が深く、これらの組織器官の状態によって、「腎」の状態もわかってきます。老化現象が進むということは、生命エネルギーの貯蔵庫である「腎」の衰えであるということになります。白髪や脱毛、骨粗鬆症、入れ歯になる、耳が遠くなるなどは、老化現象として一般的ですね。

 「腎」は、父母からもらった生命エネルギーが元となっていますが、さらに、子孫を残すための生殖能力をも生み出します。次々と、生命のエネルギーを引き継いでいくのです。
 そして、生命エネルギーの根本ということは、生命力そのものでもあり、病気に負けない力も「腎」の働きによるということになります。
「遺伝」「免疫」などとも関係が深いということが言えるということになります。

 「腎」は呼吸とも関係が深いのですが、「肺」が息を吐いて排出、「腎」が吸って「氣」を貯蔵する、という意味合いになります。
 深呼吸は、吐くことができないと、吸えません。「肺」の働きがあるからこそ、「腎」も機能するとも言えます。「腎」の生命エネルギーがあるからこそ、他の臓が機能できるとも言えますので、相互に助け合っているということになります。五臓全てが協力しあってバランスを保って機能することが健康の秘訣ということです。


手稲山初滑り

2004-11-24 08:30:55 | 山登り  
 昨日は、3人で手稲山にスキーを担いで登り、初滑りしてきました。
 今年から手稲山のスキー場は、オリンピアスキー場とハイランドスキー場がゴンドラでつながり、一つのスキー場になります。
まだ、ゴンドラの工事の途中で、完成は12月下旬。スキー場自体のオープンは、予定は11月20日でしたが、雪不足で、まだオープンのめどはたっていません。
 昨日は、ロープウェイの麓から歩き出し、頂上まで行くまで、下ってくる人3人、登り2人に会いました。全員、登るのが目的で、もちろん下りも歩いて降りる人たちです。
 頂上に着くと、もう一人山をこれから歩いて降りるという人に会いました。また、スキーをはいている人2人にも会いました。
 スキー場がオープンする前の雪の少し積もった山は、静かで、ゆっくり雰囲気を楽しむことができます。スキーをつけて降りてくると、真っ正面に虹まで迎えてくれました。半年ぶりの雪は、湿って、うまく曲がれるか、不安でしたが、板を信頼し、重力に身を任せると、ちゃんと思った方向へ曲がってくれました。久しぶりの雪の感触に感激しながら、急斜面へ。先輩スキーヤーが先に飛びだし、草がまだところどころある中、ダイナミックにターンしていき、それに触発され、少し自分もスピードと落下の感覚を楽しみました。そこから下は、雪が少なすぎてスキーで降りるところが困難なところが多く、時々スキーをはずし、担いで歩きを入れながら下山しました。
 大満足のスキー初滑りでした。
 一緒に滑った一人はスキースクールインストラクターの先輩で、マッキンリー登山スキー滑降を近い目標にしている女性です。スキーが好きで好きでたまらないんだ、という気持ちが全身から伝わってくるスキーヤーです。夏山もかなり登っていて、夏山ガイドの試験にも挑戦しています。雪崩に遭ったこともあり、安全に滑るための知識の収集や、山仲間との出逢いに積極的に参加したりして、山のトイレなどのいろんな問題にも耳を傾けたり、ただ楽しむだけではない、山との調和を大切にしているスキーヤーです。山にはいろんな目的で登る人がいて、楽しみ方もそれぞれ。自分さえ良ければ、という楽しみ方の人がいるのも事実ですが、お互いが歩み寄って心の壁を取り払わないと、気持ちは通じ合わないわけです。自分から心を開いていく姿勢がないと調和は生まれません。人の生き方の姿勢は、全てのものに現れてくるものだな、と思います。人との接し方、山への取り組み方、そしてスキーの滑り方にまで。
 大好きな先輩なのです。山を滑ることによって、伝えたいというもの・・・。もっと多くの人に、彼女の滑りを見て欲しいな、と思っています。
 


内臓と色・1・・・「白」

2004-11-21 07:20:02 | 東洋医学一般
リンク先のCouleurさんの記事の中で、風邪を引いた時に色で治す、とありました!
スゴイ発想だと思いましたが、良く考えてみると、東洋医学的にいっても、理にかなっているところがあるのです。

 「白」は、五臓の働きの中では、「肺」と関連が深いのです。
 「諸々の氣は、皆肺に属す」と古典に書かれています。
 肺の作用は、呼吸。呼吸によって、「天の氣」、即ち、陰陽でいうと「陽の氣」を取り入れます(陰の氣は脾胃の作用で飲食物によって取り入れます)。

 「肺の合は皮なり、その榮は毛なり」と古典にあります。
 肺は皮毛を主どる、即ち、皮膚と関連が深いということです。
 皮膚の作用は、外からくる邪気(東洋医学では、病の原因となるもの、身体が不必要と認識するものを総称して邪気と読んでいます)が体内に新入しようとすることから身体を守ること。

 「肺」と表裏の関係にあるのは「大腸」。
 どちらも、排泄作用。
 「肺」は呼吸において、いらなくなった濁った氣(西洋医学的には二酸化炭素)を排出しています。
 「大腸」は、飲食物を栄養として体内に取り入れたあとの糟粕として、大便を排泄します。
 いらなくなったものは、身体にとっては毒になり、邪気ともなります。邪気を排出させるには、肺(表裏関係の大腸も一緒に)が大活躍しているということになります。

 
 風邪を引いたとしても、病の進行によって、治療方法が変わってくるのは確かです。しかし、風邪の初期で、肺の作用で邪気を排出させてしまえば良い時期には、肺が大活躍ですので、肺の色である「白」は、大きな力になってくれるでしょう。
 風邪は、ウイルスを排出させないことには治ったことにはならないからです。「症状」を薬で抑えたとしても、ウイルスは体内でくすぶっているかもしれません。熱を出すことで、身体はウイルスを殺します。ですから、熱を解熱剤などの薬で下げてしまうことは、ウイルスを退治するのを遅らせてしまうことになりかねないのです。
 病の進行度合いや、体力の有無によっては、ウイルスを殺して排出させるよりも、体力温存する方が先決の場合もあります。熱を出すことやウイルスを排出させること自体が体力を消耗させることになりますから。その場合は、また別の治療になってきます。状況に応じて、治療方法を選択しなくては、場合によっては悪化させてしまうことにもなりますので、判断は重要になります。


11/30のカウンセリング学習会案内

2004-11-20 23:59:42 | カウンセリング学習会の案内
以下、「次回のカウンセリング学習会の案内」の葉書と同じ内容です。

 手稲山の新雪50㎝のところをスキーで初滑りした、と知り合いの方からメールを貰いました。確実に雪の季節は近づいているんですね!下界ももうすぐです。
 前回の学習会では、ある講座を主催したフォーラムの仲間の人の話題がありました。「講座」という名のもとに集まった人が、何を求めて集まってきたのか、ということ。また、「講座」を開いた本人が、何をしたくて開いたのか、ということ。模索、試行錯誤の段階であるのかもしれないということのようでした。
 このフォーラムの学習会に関しても、何を目的に集まっているのかは、それぞれ、みんな違っているのだと思います。決まっているのは、「自主」学習会であること。テキストが『人間尊重の心理学』であること。もっとも、テキストは、必ずしも毎回読むわけではなく、その時の話題によっては、その話題の方が重要と参加メンバーが認識してしまえば、その話題でいってしまいますが。
 いろいろな団体で、いろいろな会が「学習会」「講座」「セミナー」「セッション」「研究会」などなどの名前で行われています。参加者は、その名称によっていろいろな内容を思い浮かべて参加しようと決めるのでしょう。しかし、「講師」「先生」「指導者」などのような立場の人が、知識や技術を伝える、という形式のものの方がまだまだ多いのかも知れません。
 自主学習会という抑えであれば、それぞれの参加者が主役であり、それぞれが「講師」「先生」「指導者」にもなることもできれば、「学ぶ者」にもなることができます。自主学習会ですので、やはり「学ぶ」ことが基本なのでしょう。そして、「自主的」に学ぶという会ということですね。自分の姿勢を問われていることにもなり、そう思えばこそ、真剣にもなります。
 次回学習会は、第5火曜日の11/30です。
11/23は、祝日なのでお休みです。お間違えのないように。


漢方薬と鍼灸

2004-11-18 22:59:50 | 東洋医学一般
 今日は、薬剤師の方と鍼灸師との、合同での学習会に行って来ました。
 漢方薬と、鍼灸を併用すれば、もっと治療効果があがるのだろうけども、あまり鍼灸師と薬剤師の交流が深いわけでもなく、実際は、別々に治療方針をたてていることが多いのです。
 お互いの知識を交換しあい、共通の診方ができるようになれば良いという展望で合同の学習会をすることになったということなので、私も参加させてもらいました。
 中国最古の医学書は、「黄帝内経」です。それは、「素問」と「霊枢」という二部分に分かれています。「霊枢」は、鍼灸に関しての記述になるので、漢方薬を扱う薬剤師さんが読む最古の医学書は、「素問」ということになり、それは鍼灸の原点でもあるため、共通の認識となるはずです。
 しかし、「素問」で使われていた用語も、時を経て、間違った解釈やある一面だけで解釈してしまったものが、ある一部の人たちで使われ始める、ということで、いろんな流派ができ、狭義の意味での言葉がそのまま、言葉の使い方の違いとして認識されてしまってきたのではないかと思っています。
 漢方薬を扱っている方たちで使われる用語も、鍼灸で使われている用語も、言葉は同じでも違った意味で使われているように感じるものもありましたが、その言葉の原点を「素問」から探ると、使っていた意味はお互いに狭義の意味で、広義の意味でとらえると本来の意味では同じということがわかり、解釈の幅が広がるように思いました。
 鍼灸と漢方に限らず、どんな世界でも、意見の対立や見解の違いなどは、原点の共通したものとは離れたところで議論するから「違う」と感じて、原点に戻って見てみると、同じことを目指していたり、同じことを主張していたということに気付くことは多いのではないかと思います。

 今日の収穫・・・今日のびっくりしたこと。
 漢方薬の朝鮮人参(高麗人参ともいう)は、英語のキャロットとは別物なんだそうです。セリ科の植物であるキャロットが日本に輸入された時に、キャロットを「人参」と訳してしまったので、本来の中国語である漢字での言葉は「人参=朝鮮人参」だったのに、キャロットが「人参」として普及してしまったのだそうです。
 漢字は中国語から来ていますが、日本では、当て字があったり、訳すときに間違っていたりすることで、本来の意味からはずれてしまっているものも多いようです。