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立春

2005-02-04 16:53:09 | 季節に合わせた養生法
 今日は立春。
 今日から春っていうこと。
 今日から、一年の始まり。

太陽視黄経 315 度
春の気たつを以て也(暦便覧)
この日から立夏の前日までが春。まだ寒さの厳しい時期ではあるが日脚は徐々に伸び、九州や太平洋側の暖かい地方では梅が咲き始める頃である。  
「こよみのページ」より引用

 春は、木運の氣・・・肝臓の精気、すなわち肝臓のエネルギーが旺盛になる季節です。
 「木」の性質は、まっすぐにすくすくのびのびと伸びていくということ。
 春は「発生」の季節。
 すべての物が芽生え、万物は生き生きと栄えていきます。
 人間の養生法も、心身ともに生き生きと陽気を発生させることが大事です。
 古典には、夜更かしをしてもかまわないが、朝は早く起きること、と書いてあります。
 天と地のエネルギー、陽気を胸いっぱいに取り込み、体内の陽気を大事に育てます。
 
 立春とは、一年のうちの陰と陽の変化の時でもあるのです。今まで、貯めてきたエネルギーを、芽を出すために一気に使うという勢いのある時期です。動物に例えると、鳥。俊敏に動く様子は、まさに春の性質。
 人間も、そわそわ落ち着きがなくなったり、活動的になったりする人は多いでしょう。テーマはのびのびと、生き生きと・・・なので、勢いを殺すようなことはせずに、まっすぐ伸びていけるように、コントロールすることを主眼にするのが良いと思います。
 今まで潜んでいたものが、新たな症状となって現れてくることも多い季節です。せっかく出てきた悪いもの、いらないもの、すなわち邪気を、抑え込んでしまうと、これから1年、また邪気を持ち越してしまうことになります。できれば、汗や大小便、呼吸の二酸化炭素などで、排泄してしまいましょう。
 でも、特に弱った人は・・・大事なエネルギーを発散させ過ぎて、動く気力もなくなる、なんてことがないように下さいね。


 

 感情面では、春の気を邪気として受け止めた時、怒りが沸いてくることも多いかも知れません。我慢せず、ちょっとずつ小出しにして発散させた方が身体のためです。いきなり怒りの感情を一気に出してしまうと、怒られた人も、ダメージ大きいですしね。怒られた人の抵抗力が弱いときは、身体に症状が出る人もいます。胃が痛くなったり、背中が痛くなったり・・・。
 春は、肝臓と関係が深いのです。肝臓が主どるのは、筋、目など。そして、肝臓の精神の気は魂。筋肉を使って俊敏に動く季節ではあるけど、使いすぎると、筋の張りがひどくなりやすくもなりますので、要注意です。同じく、目の酷使も、頭痛がひどくなったりすることもありますので、パソコンなどの使いすぎにご注意!
 
 春の気をうまく取り入れて、のびのび、生き生きと過ごすようにして下さいね。
 ちなみに、春の色、肝臓と関係の深い色は青です。

☆補足です。

 陽気とは何か・・・。
 これは、陰と陽についての解説から、イメージすると良いでしょう。
 陰は内面、陽は外面。軽い気は昇って陽である天となり、重い気は下降して陰である地となる。火の性質は熱く陽であり、水の性質は寒く陰である。男は陽、女は陰。陰は内で陽を使い、陽は外で陰を守る。東には陽気が多く、西には陰気が多い。



冬の養生法

2004-12-01 19:37:22 | 季節に合わせた養生法
 冬の養生法については、立冬(11/7)の時にも書きましたが、補足します。
 立冬から冬の土用入り(2005年、1/17)までの約3ヶ月間は、「冬」の養生法になります。
 冬は、「閉蔵」の季節といい、万物の生機が閉じこもります(活動が消極的になるということ)。すべてが収納され、貯蓄されておく時期で、決して発散してはいけないのです。
 心身ともに活動的になってはいけないのです。ハメをはずして騒ぐのも、「発散」「活動的」ともいえます。発散とは、汗をかくことも含まれます。激しい運動で汗をかき、貯蓄しておくべきエネルギーを漏らしてしまうことは、健康を害することとなってしまうのです。
 飲酒は、一時的に陽気(いわゆる、氣。陽の性質をもつ氣を)多くします。もし、その反動で冷えてしまうと、冬に活躍すべき「腎」の働きが悪くなってしまうのです。
 冬に無理をすると、翌春になっても陽気が発動せず、手足がだるくなったり、痺れたり、腰が曲がってしまったりします。植物で言えば、冬は「種」の季節、春は「発芽」の季節です。種に元気がなければ、発芽できないかもしれません。冬は大事な季節なのです。

 12月、1月といえば、忘年会や新年会と、大忙しの季節で、飲酒の機会も増え、暴飲暴食しがちになります。飲食過多や、甘い物を摂ることは、腎を傷めます。腎は、免疫系統の最後の砦ともいわれますので、特に自己免疫疾患アトピー喘息などのアレルギー疾患の方々は、冬の季節にどう養生するかが、翌春以降の健康にかかわってきますので、注意して過ごして下さい。

 トレーニングに関しても、活動的にならずに汗をあまりかかないようにするということは、負荷の多い運動で一気に汗をかくよりも、長距離を歩いたりするほうが適している季節ではないかと思っています。マフェトン理論でのトレーニングにはちょうど良い季節だと思っています。


立冬

2004-11-07 19:48:38 | 季節に合わせた養生法
今日は立冬で、いよいよ今日から冬です。

太陽視黄経 225 度
冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)
この日から立春の前日までが冬。日は短くなり時雨が降る季節。
北国や高山からは初雪の知らせも届き、関東では空っ風が吹く頃。

「こよみのページ」
(暦について、いろいろ書いてあるサイトです。ここから引用しています。)

東洋医学で、冬といえば、腎の働きが旺盛となる時期になります。
腎と膀胱は表裏関係。
腎(水)は、先天の腎とも呼ばれ、両親からもらった、生命エネルギーの素とも言われます。
腎のエネルギーがそのまま、生命力、とも解釈できるのです。
枯渇していまったら大変ですので、常に、脾の働き(土)によって、後天のエネルギー(飲食物から得る栄養)によって、補完されていきます。
腎と関係の深い組織は、耳、骨、髪、脳、神経、骨髄、白血球、などです。
腎は、脾(土)の働きが亢進して攻撃を受けることがあります。
脾の働きとは、脾と関係のある「甘いもの」「牛肉」「乳製品」を過剰に食べるなどです。脾(土)と関係が深いのは、緩む性質、膨張する性質のものです。
腎は、ギュッと固まる作用があります。
腎と関係の深い色は、黒です。
腎と関係が深い、黒っぽい色をした、ギュッと締まった食べ物は、冬の季節の食べ物として適切だと思います。根菜類、豆類をしっかり摂ると良いでしょう。
背中の丁度まんなかのあたりは、脾(土)の配当になりますので、あまり刺激しないほうが良いです。
腰は、腎(水)の配当になります。
腰を冷やさないように、温めてあげると、良いでしょう。
背中のまんなかが張っていたり、コリがあったりしても、腰や首肩を温めたりすることで改善することも多いですよ。
腎と関係の深い病は、治癒に少々時間がかかる場合が多いので、無理せず気長にゆっくり養生をすることをオススメします。
植物でいうと、腎(水)は、「種」です。一年かけて、じっくり作られる、次の年のエネルギーの源となるものです。一年の集大成ということも言えますので。