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10/26のカウンセリング学習会のご案内

2004-10-24 18:21:45 | カウンセリング学習会の案内
以下、カウンセリング学習会の案内の葉書と同内容です。


10/20より土用に入りました。とうとう秋も終わり、冬の準備です。あちこちで初雪の情報を聞きますね。札幌のマチに雪が降るのも、あと少しでしょうね。

 Kさんから、D.ブレイジャー著「禅セラピー仏教から心理療法への道」の書籍が発売になったという案内をいただき、フォーラムでも、1冊買うことにしました。
 「真空」に関するところだけ、友田不二男先生が翻訳し、ワークに使われていた、ということです。
 ロジャーズ・プロジェクトの末武康弘氏(法政大学教授)を招いての読書会が山径会で企画され、Kさんも第1回に参加したそうです。今度お会いした時にどんな学習会だったのか、お話を聞きたいなと思っています。
 読書会は、第2回11/13~14、第3回12/18~19、場所は千葉の亀山山荘です。

 前回は、少々忙しく、葉書を出すことができませんでした。例会学習会の様子ですが、それぞれのメンバーのおかれた状況や経験などから、カウンセリングに対する言葉の捉え方や、人間関係を学んでいくためのノウハウが違っていることを感じ、今まで自分がカウンセリングに対する固定観念というものを持っていなかっただろうか、という確認ができたような気がします。
 また、自分自身の問題に取り組んでいるという話の中では、ただ聞くということから、どのように問題に取り組んでいる本人が、問題の核心に向かっていくか、ということの難しさと、タイミングなどの微妙な部分を感じました。「真空」の話での、話し手の意識の変換のようなものとも関係があるのでは、と思いましたが、どうなのでしょうか。「真空」では、聞き手の存在が消えたので、少々違っているような気もしますが・・・。

次回学習会は10/26(火)です。場所はRELSHYです。お待ちしてますね。


鍼灸の学会

2004-10-24 17:30:26 | 鍼灸の治療法について
今日は、北海道鍼灸師会の学会がありました。
私は、症例発表があたっていました。
『運氣論治療による体調変化の考察』という題で、15分で発表しました。
鍼灸の世界では、様々な治療方法の学会が存在し、それぞれの研究会で学んでいる内容が独自に体系化されているため、ただ「鍼灸」という大きな枠組みの中の学会では、共通理解を持つには、苦しいところがあります。
今回は、15分と短い時間であったため、「運氣論」という概略を伝えるのみとなりました。
ただ、「運氣論」というものは、中国最古の医学書である、『黄帝内経』の紛失された部分をも含む、完成された東洋医学、鍼灸医学というものになると思います。
東洋思想の根本的な考え方から始まり、単なるハウツーものではない、本物の東洋医学は、全ての鍼灸の基礎、出発点でもあると思います。
ということは、「鍼灸」という大きな枠組みの中での共通理解をしていくためにも、「運氣論」は鍼灸、東洋医学が発展普及していくためには、必要不可欠な理論ではないかと思っています。そう思って、私は、研究会に入会しているわけです。
『運氣論医学』に興味をお持ちの鍼灸師の方、もし、このブログを見ている方がいましたら・・・、一緒に研究会で勉強しませんか?





二十四節気

2004-10-23 10:00:14 | 鍼灸の治療法について
 うちの治療室では、二十四節気や七十二候を見ながら、身体の変化を考慮したり、ツボを変えたりしています。もちろん、養生法も、変わってきます。

 今日は、二十四節気でいうと、霜降 (そうこう) 。
太陽視黄経 210 度
「つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也」(暦便覧)
 北国や山間部では、霜が降りて朝には草木が白く化粧をする頃。野の花の数は減り始める、代わって山を紅葉が飾る頃。

 二十四節気とは、陰暦で自然現象にもとづく季節の区分。中国では冬至を起点として1年を24等分し、それを二十四節気(にじゅうしせっき)とよんで季節を示しました。古代の黄河中・下流域の農業活動で培われた経験から生まれた季節区分です。
 日本では1843年(天保14)以後、太陽の軌道を24等分したものを用いており、起点を立春としています。この24節気の1節を3等分したものを72候(しちじゅうにこう)といいます。5日を1候とし、3候を1気とし、6候を1か月とし、72候を1か年としています。72候は24節気と同じく自然の特徴的な現象によっています。

 二十四節気の言葉は、中国の古代の黄河中・下流域をもとにした自然現象に基づいたものになっていて、例えば沖縄ならばあてはまらない、など、地球のどこの地域でもあてはまる現象ではありません。でも、太陽の軌道を二十四等分するということは、地球のどこにいても、地球が太陽の周りを回っているということが変わらない限り、同じ区分になります。
 引力、磁力、重力、などなど、この世界にはいろんな力が作用しています。もともと、宇宙というものが誕生していなければ、地球も存在しないし、人間も存在しないわけです。
 太陽の位置、星の位置などによって、いろんな作用を受けて自然環境が成立し、人間が生きているというこは、このような暦を見ながらの治療というものは根本的なところに作用させるという意味で大変効果的だと思います。

 私は、運氣論医学会というところで勉強させてもらっています。無限にある自然のエネルギーを治療に生かせるように、精進、精進です。
 




続き→“It”(それ)と呼ばれた子

2004-10-21 22:43:37 | 読書感想文
話してしまえば本当は楽になるだろうけど、話せないこともあるのでしょう。
身体も同じです。
患者さんの身体をみていて思うこと。
身体が緊張していて、邪気(身体が不必要と認識するものの総称)をためこんでいるとき。
コリや、スジの張りもひどいものになっています。
鍼で、一番弱ったところを補ってあげると、フッと身体が緩んで、どんどん邪気が排出されていきます。
具体的には、汗や油、呼吸の二酸化炭素、おしっこやうんちとして、邪気は排出されていきます。
安心できる場所でないと、話せないことというのもありますよね。
身体も、弱った部分があるからギリギリの緊張状態を保つしかないという時があります。
強制的に吐き出すことは、エネルギーを使います。
でも、弱ったところに、ちょっとエネルギー(氣)を補うと、吐き出す力が出てくるのです。
悪いもの、邪気をためこむと、内蔵を攻撃してしまいます。
心もそんな感じなのでしょう。
優しさをちょっと与えてあげると、ためこんで話せなかったイライラも、もし言葉に出して吐き出さなかったとしても、うまく何かに変換して排出してしまうことが可能なのではないでしょうか。
本当に弱っている人は、話したい、吐き出したい、という気持ちも起こらないものです。
鍼で治療していても、身体がすっかり弱っている人は、邪気が排出されません。
ひたすら、「氣」を吸収していく感じです。
そんな治療を繰り返すと、邪気が浮き上がってくる感じになります。
そういうときは、好転反応のように、何か症状が現れることもあります。
本当に弱っていると、症状を出す力もなかったということなのですから。

「北風と太陽」のお話。
風がいくら冷たい風を強く吹いても、ある男にコートを脱がせることはできなかった。
でも、太陽が暖かい日差しを降り注ぐと、ある男は、コートを自分で脱いでしまった。

優しさを与えるほうが、実は問題が解決に向かうのは簡単なことなのではないか。
身体も、いらないものをたくさんためこんでいたとしても、補ってあげる方が簡単に身体の自然治癒力が作動する。
相手がそういう「力」を持っているのだ、ということを、「信頼」するということが前提にあるのではないかと思ってはいますが・・・。



“It”(それ)と呼ばれた子

2004-10-21 21:51:25 | 読書感想文
4冊一気に読みました。
児童虐待経験のある作者の話。
虐待される子どもに罪がないのは当然だけど、家族の秘密を守るために、愛されたいがために、救いを求めることができない。
自分が悪いのではないかという罪悪感も持ってしまう。
救い出されて保護されてから、里親や周りの温かい人々とのふれ合いによって、憎しみの連鎖から抜け出すことができた作者。
でも、なぜ虐待されたのか、という疑問は残り、母親と対決。
「声」が気にさわった、というささいなことがきっかけだったという事実がわかる。
もちろん、アルコールが原因ではあるけども。
母親もまた、虐待の経験者だったという事実。
作者が、虐待の連鎖を断ち切ることができたのは、もちろん本人の努力と、本人のたくましさと純真さなのだとは思うけども、周りの優しさに触れることができたからだということは大変大きなことなのでしょう。
イライラを解消するために、弱い子どもが犠牲になってしまう事実。
もし、母親も、周りの優しさに触れることができたら・・・そして、周りの優しさに心を解放することができていたなら・・・ここで虐待の連鎖も終わっていたのかもしれない。