自分がやりたいことは
相手がやりたいことではないことだったりします。
相手が自分に望むことが
自分の望むことではなかったりします。
人間関係でそんなことは日常茶飯事。
相手の望むことに応えるために自分のやりたいことをあきらめるか
自分のやりたいことをやるために相手の望むことをあきらめてもらうのか
どちらも辛いです。
自分も相手も両方共に幸せになることはないのでしょうか?
私は子供の頃から親との関係でこんなことを考えていました。
なかなか簡単ではないのですが
努力してみる方法があります。
相手に精神誠意お願いすることです。
自分のやりたいことを了解して欲しいという気持ちを持ってのお願いではなく
すぐに了解してもらわなくても、今自分が最も欲していることを
ごまかしなく、正直に、相手に誠心誠意お願いすることです。
そんなの何回もやってもみたけど、幸せな気分にはならなかったよ。
という方もいると思います。
それは、自分のやりたい!事を相手に伝える時、明確なパワーが必要です。
もう一つは、了解してもらうという結果には一切こだわらない。
ということがポイントです。
最近、身近なWさんの話を聞いて感激した内容がこのようなことでした。
3月19日~3月22日4日間で行われる、禅カウンセリングを受講したいと願ったWさん
人の話を聴くということを日頃とてもテーマにしていました。
自分の思い込みで多くのトラブルが起こっていると気づいていたからです。
妻、母でもあるWさんは
息子に対しても、夫に対しても思い込みなく、相手の話を聴ける自分になりたいと思っていました。
しかし、丁度このセミナーの期間が、長男の幼稚園の卒業式の日となっていることに気づいたのです。
その時、Wさんに浮かんできたのは、
幼稚園の卒業式は最初で最後だし・・・
息子の姿を見たい!
そんな気持ちがいっぱいになりました。
他には、息子に卒業式に行けないなんていったら、
もの凄い勢いで泣き叫ぶに決まっている
それを考えただけで憂鬱になる気持ちもあったそうです。
しかし、Wさんは今回貴重な沖縄開催となる禅カウンセリングにはぜひ参加したい。でも・・・
いつも、こんなパターンだなぁ~。
自分がやれなかった理由は、子供が、、、夫が、、、という理由だったなぁ~。
そんなことを考えながら、自分に以前アドバイスしてくれた先輩の言葉を思い出したそうです。
自分が選んだ選択はどんな理由があろうと
自分がこれを選びたいと選んでいることに気づいてよ!と
今回は、ここで終わるのではなく、Wさんはその先輩に相談してみました。
先輩からのアドバイスは、
自分が息子の卒業式に出なくても、禅カウンセリングに参加したいと思うのなら
その気持ちを誠心誠意息子に伝えてみたら・・・
そして、Wさんはそのアドバイスを参考に息子と話をすることにしました。
まだ6歳で大人の気持ちがわからないかもしれないけど
息子に、ごまかしなく誠心誠意お願いしたそうです。
Wさん「お母さんはとても勉強したいことがあるわけさ。
それは人のお話を聴くお勉強なんだけど、
お母さんはいつも人の話をちゃんと聴けなくて、
話を聴けるようになりたいと思っているわけさ。
あなたのお話もちゃんと聴けるママになりたいと
思っているのだけどさ。
でも、そのお勉強の日はあなたの卒園式の日で、
あなたの卒園式にもとても行きたいのだけど、
お勉強に行くと卒園式にママは出られないわけさ。
お勉強に行ってもいいかな?」
息子 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
しばらく考えていた息子は目の前にあったガムを1個取ると「がんばって来て。ハイ」と言いながらWさんに渡したそうです。
Wさんが選んだ選択は、良かったのか?悪かったのか?
Wさん次第です。
Wさんがこれからその結果を作っていくのでしょう。
誠心誠意、相手と向かい合うということはパワーが必要ですが
相手を尊敬して感謝しているからこそできることだと思いました。
相手を100%尊重する目線を体験できる禅カウンセリングは本当に楽しみです。
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