新令和日本史編纂所

従来の俗説になじまれている向きには、このブログに書かれている様々な歴史上の記事を珍しがり、読んで驚かれるだろう。

礼儀知らずの記者

2020-09-06 18:51:57 | 新日本意外史 古代から現代まで

   礼儀知らずの記者

老生の住む陋屋は、山麓の神韻炒々とした場所にある。下界とはかけ離れた幽邃の自然の中だが、テレビはある。
日本国の武漢病毒症候群蔓延の渦中、安倍総理の突然の辞任、中国の世界制覇の足音に騒然とするも、日々粛々とお迎えを待つ現在である。
八月二十八日、安倍総理大臣の退任会見をテレビで観た。
八年近くの長期政権で、その政治内容には色々問題もあったが、宿痾ともいうべき病魔には勝てず、任期途中での無念の退任だった。
ここで安倍総理の政治内容の賛否は置いておく。
会見を報じたテレビを見ていて、何点かの気になったことについて触れてみたい。
当日のニュース番組で、評論家で弁護士の橋下徹氏が、次のように発言した。
「八年近くも激務をこなし、病気で心ならずも辞める総理に、先ずは八年間ご苦労様でしたという記者が一人しかいなかった」
氏は、この発言に続いて、解説者として出ていたフジテレビの政治部長、渡辺奈都子氏に、
「同じ記者としてどう思いますか」と質問すると彼女は「私たちの気の利かない点があった・・・・・・・・」と答え、これには私は驚いた。
マスコミの劣化が激しい現在だが、「気の利かない」の問題ではなかろうと思う。質問の前に、
「総理、先ずはご苦労様でした」と労いの言葉が最初に来るべきである。この手合いの言葉は、人のなさけ(情)を知らぬ下郎の言であり、礼儀を知らぬ下司の言。
それを嗜めることもできないこんな政治部長では、フジテレビの底が知れようというものである。
先日も、河野太郎防衛大臣の記者会見で、東京新聞の上野と名乗る記者が「相手領域での弾道ミサイルなどの阻止」を盛り込んだ自民党提言についてこの記者は、
「防衛力強化には中韓の理解を・・・・」と、まるで中国の記者のような阿保な質問をし、河野大臣に一喝され恥をかいていた。

また、会見後の記者質問でも、まるでオウムのように、同じ質問を切り返すボンクラ記者を相手に安倍首相は、辛抱強く丁寧に答えていた。
私なら「時間の無駄を省くため、各社事前に質問調整をしてきなさい」と言ってやるのだが。
野党の国会質問でも、こうした現象は多くみられるが、自分を目立たせるためのパフォーマンス。
各新聞やテレビの記者は、質問内容を自分で考えず、デスクやキャップに言われた通り質問するからこの体たらくになる。
日頃から問題意識を持ち、深い取材を重ねていれば、本質を突いた鋭い質問が出てくる。これが有名大学(一流とは言えない)を出た、高給取り記者の実態なのである。
まだ在る。八月六日の安倍首相の記者会見でも、「質問は四問にしてもらいたい」と事前に告知されていて、新聞各社もそれに合意していたにもかかわらず、
終了後、さらに朝日新聞の記者が、帰ろうとする首相の後から「総理、逃げるのですか」と叫び、ここだけを切り取ってテレビ放映をした。
これを観た国民は、前提である約束を破ったことは知らないから、首相が悪いと思い込んでしまう。全くこれは相手を貶めるための猿芝居なのである。
日本の底が薄く、性悪マスコミは、何時になったらまっとうな姿になれるのか。



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