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私の故郷 大豊町・梶ケ森周辺の風景3 棚田の四季②

2010-05-30 | 大豊町内の記事
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三郎さんの昔話・・・怪つり(かいつり)

2010-05-27 | 個人の会員でーす
怪つり(かいつり)

 大正十年頃といえば約七十年余り昔の話。当時の子供にはお年玉をもらう喜びは少なかったが、面白い行事の楽しみがあった。

 お正月の十五日は、待ち焦がれた「かいつり」の晩である。
 当時は親にねだって、狐や天狗のお面を買ってもらい、夕飯もそこそこにすまして、友達三、四人が思い思いの狐や天狗のお面を持って集まり、

「さあ怪い釣りに行こう」ときよい立ち、紙で張り合わせた厚いお面、色鮮やかに鼻高でピンと口髭の狐のお面や、鼻の高い天狗のお面を顔に付け、コンコンやプープーッと狐や天狗の鳴き声を真似しながら、隣近所を回りながら、

「かいつりじゃ、怪い釣りじゃ」と口々に声を張り上げて、家の前で騒ぐと、家のおんちゃんがおばさんに、「かいつりじゃ、早ようお餅をやれ」と言うてあん餅や角餅を皆に一つずつくれる。「おうきに、コンコン、プープーッ」ではね回って次の家へ。

 「かいつりじゃ、お餅をやれや」そしたらおばさんが「しもた、お客が多うて無うなった、どうしよう」おんちゃんが「しょうがない、皆に一銭ずつやれや」と、かいつりのみんな一銭貰って喜んで、コン、プーッとはねながら次の家。

 「かいつりじゃ、かいつりじゃ、コンコンプープーッ」と声張り上げると、障子の内らから大きな声で、「怪い釣りはいらん」とどなられて、皆こけ逃げ。ああ怖い。

 子供のある家や親切な方々は、伝統的な子供らの楽しみの一つの「かいつり」を快く迎えて愛しんでくれましたが、たまには偏屈でガンコで、子供に嫌われる家もありました。

 「怪い釣り」を考えてみると、怪しい狐や天狗、怪人が家に入られては困る。早く物を与えて「怪いをおだて釣り」追い返す、節分の豆で鬼を追い返す行事と同じで、家の安全を願う行事の一旦が、子供らに楽しみをもたらし愉快であった。



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私の故郷 大豊町・梶ケ森周辺の風景2 棚田の四季①

2010-05-26 | れいほく地域の見どころ・自然・四季
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2010-05-22 | 大豊町内の記事
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シャガ(08/04/25)



斑入り シャガ(08/11/09)



ヒメ シャガ(09/05/02)

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2010-05-20 | 大豊町内の記事
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シャクヤク(08/05/21)



ヤマシャクヤク(10/04/23)



ヤマシャクヤク(09/05/06)



ベニバナヤマシャクヤク(10/05/15)



ベニバナヤマシャクヤク(09/05/11)



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2010-05-20 | Weblog
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梶ケ森頂上から山荘を望む



松尾峠から 梶ケ森を望む



松尾峠から 梶ケ森を望む




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三郎さんの昔話・・・安堵

2010-05-20 | 個人の会員でーす
安堵


 真理を知っていれば安心して生きてゆける

 ある信者がお坊さんに尋ねた。
「わたしゃもう年がいて、友達も次々に減って、もうまあ私も番がくるが、しょう死ぬのは怖いがどうしたらええろう。」

 お坊さんは、「そう怖がることはない。人はみんな明るい昼は精出して働き、暗い夜は怖さと疲れで皆寝よる。あれじゃよ、あの眠り入ったのを仮死状態という。その眠りの続きじゃ。

ええ夢を見て、目の覚めんだけでも至極安楽よ。それで善人もへごもんも、お迎えが近づいたら欲も得も考えず無心になって、

好きな仏さん、観音様なら南無観世音菩薩と、阿弥陀様なら南無阿弥陀仏と、お大師様なら南無大師遍照金剛と、

仏様を帰依し、ひたすら念じたら心安らぎ、静かに眠り、夢の中ですーっと体が浮き上がり、雲の上浄土の仏様のお神楽は澄み切った空に心よい音を響かし、空中には羽衣を靡かせた美しい天女が舞に舞う。

嗚呼、話に聞きし天上極楽とはまことこれぞ極楽浄土。拙僧も早よう浄土へ行きたいが、この世のお勤めがなかなかでお召しがない。せっせと働き、お勤めし、極楽浄土を目指すぞよ。」


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2010-05-19 | 大豊町内の記事
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2010-05-18 | 大豊町内の記事
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三郎さんの昔話・・・めしと汁

2010-05-13 | 個人の会員でーす
めしと汁

 経済大国になって、今は豊かな食生活の時代。いたる所にスーパーがあり、食品は店に溢れて豊満そのもので、食べたいものはいつでも食べ尽くして、特にこれを食べたいと思うものがなくなった。

 それに専業主婦も減って共働きの家庭が多くなり、今夜はレストランで御馳走食べてこうと、気軽に家族が出掛ける結構な時代になった今頃、昔の貧しい食生活の恥じさらしを少し書いてみた。

 昔、小学一年生に上がるのは数え年八才(満七才)であったが、年づよ(早生まれ、満六才)で行く者もあった。

 私は年づよの方で小学生になったので、分がたたなかったので、朝の食事や準備に母が一、二年はいろいろと世話をやいてくれて事欠がなかったが、三年生になってからは毎日遅刻で、一時間目の修身は済み、二時間目の算数のしまい頃か三時間目で、その授業中立ちらかされた。まことに恥ずかしいこと。

 なぜ学校に遅れたか。その理由は父の仕事(田畑、山林の仲介業、骨董品売買、金の貸し借りの仲立)の関係で、主に昼から夜にかけての用事で、毎晩夜ざれをこいて朝は十時過ぎにならんと起きん。母も遅い帰りを待ったり、伽をして共にするので朝は遅かった。

 まくら時計も無い。ふた親は起こしてくれんので一人で起きて、冷飯に昨夜の食べ残りのおかずをさがして食って、やっと学校へ行ったら遅刻の始末。四年生になると少し分が立ちだして遅刻がやまった。

青年期になって報徳読本(二宮尊徳)を読んで感銘した。なかでも「めしと汁、木綿着物は身を助く、其の餘は我をせむるのみなり」。これだけは是非とも嫁さん貰うたら実行すると決めた。

 私が家内を貰ったとき、次の弟は職人奉公に出て居なかったが、三、四番目の弟は小学生で、下の弟は学校前で、小さな家に七人の大家族。

貧乏家に嫁に来た家内は大難儀、三種の神器の無い時代、炊事(かまどに薪をくべて火吹竹ブウブウ吹いてご飯炊き、七輪に炭をうちわでパコパコあおいで茶沸かし、お汁たき)、洗濯は衣類に石鹸つけてたらいに洗い板でゴシゴシ。

 朝は早うから朝食の準備して、弟らを起こし食べさし学校にやる。長男ができると背なにおんぶして、やりつめてくれた。家内はほんとによくやってくれた。

 家内が来てからの朝食には、毎朝かかさず、めしに汁(豆腐の味噌汁)で、弟等は私の小さい時のような苦労が無くなった。

 私が家内を貰って五十余年間、正月の朝のおぞうに以外は年から年中、ひと朝もかがすことなく味噌汁を食べる。
この習慣は弟等と四人の子供らにひとりでに伝授されて、北村家の朝食はどこも味噌汁である。

◎とっと前の話、アメリカ人がオリンピックで日本人の活躍に驚嘆し、「日本人は牛肉も食わんのに、何を食ってあんなに元気ながと不思議で研究したら、たまるか大豆の味噌に大豆の豆腐で味噌汁食いよる。ありゃ日本の牛肉じゃ」とびっくりしたわ。




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三郎さんの昔話・・・みみず

2010-05-06 | 個人の会員でーす
みみず


 病気の元は風邪と腹、と昔の人は言っていた。今でも風邪は寒いときによく引くが、食生活が衛生的になったので腹下げはなくなった。

 昔は寒気の季節には皆一度はよく風邪を引いた。すると越中富山の薬を飲んで、一日か二日寝たら治る。

 少ししぶといがでも、お医者の薬を四、五日も飲んで養生したら良くなっていたが、私の父は風邪を引いてもなかなかお医者には行かず、富山の薬は飲むが、夜更かしはする不養生なので、風邪はいつもこじれて長引くのが癖であった。

「今度の風邪もしぶとい、どうもしん熱があって体はだるい、治らん、三郎みみずを一握りばあ掘って来い。」
「ええ、この寒いのに畑にみみずがおるろうか?」
「寒の畑にゃみみずはおらんが、上の田の水引の涸れた溝ふちの枯草の根張りを掘ってみい、みみずの子がおるけ掘って来い。」

 しかたない、寒いのに鍬をかついで薮田に行き、言うたところを掘り返した。マッチのくきほどの小さいみみずがほんのポツポツおるがなかなかで、半日も掘ってやっと三十匹、それでも一握りにはたりないがくたびれて帰り、みみずを見せると、父は、「ちっと少ないが、まあえいわ」と言うてくれた。

 母に、「みみずをゆすいで袋に入れて、かんぞうをちょっぴり入れて煎じて飲ませ」と。母は白木綿で袋を縫い、みみずをすすぎ袋に詰めてゆっくりと煎じて、父に飲ました。

 朝晩に湯飲みに一杯づつ二日飲むと良くなって、父は、「あのみみずが効いて、やっと良うなった」と言って気分がすごく良くなりました。

 その後も冬が来て風邪を引くと、しまいには必ずみみずを掘らされたが、父はみみずを煎じて飲むと、風邪のこくれが必ず治った。

 昨年の冬、私も家内も風邪を引き、私は三日程で良くなったが、家内は病院の薬を飲み、注射も打って養生したが治らず、ことはないが心熱があって具合が悪いと言いますので、ようし、父式にみみずを飲ましてみようと思い立ち、掘って来て、いやがる家内に無理に二日飲ましたら、風邪はこっとり治って良くなりました。

 私もためしに飲んでみましたら、冷え性で夜寝て足が寒いのに、みみずの煎じ薬を飲んだ夜は足がぽかぽかと暖かい。血の循環が良くなる。

 考えてみるに、みみずは地球生殖物の元の土中に生殖し、一番のエネルギーを食しているので、栄養そのものであろう。
 その証拠にオゴロも鳥も魚もみんなみみずを好んで食す。なかでも鰻はみみずの流れ込む小谷を登りつめる。

  みみずにはどうも不思議なエネルギーがあるらしい。
オゴロ・・・もぐら


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