天に星、地に花、人に愛

30代後半にして一児の母となった、三十路サラリーウーマンの徒然日記。

アキレス腱断裂181日目~満6ヶ月

2007-03-18 21:40:12 | アキレス腱断裂復活記

2006年9月19日にアキレス腱を断裂し、今日で丁度半年が経過した。都心の通勤満員電車でもみくちゃにされないようにと、念のために持っていた松葉杖。念の為の松葉杖なのに、席を譲って下さる優しい心遣いに、心苦しさを感じるようになった事から、松葉杖も返却する事にした。席を譲ってもらった時、『ありがとうございます』という気持ちから『申し訳ない』という気持ちに変化したのも、足が治ってきた証拠だろう。

179日目のリハビリ。まだ若干受傷した足に硬さが残っている為、足と身体を解して貰う。通勤電車で足を踏ん張る為、過剰に力が入る部分が硬くなってしまう。リハビリの先生に解して貰っている時、『今の硬さじゃ、ゴルフやる時テイクバックがここまで上がらないよ』『あ、上がらないですね。きっと。』『やってみたら?』『え?やってもいいんですか?』『大丈夫でしょ。やってみたら』という会話。早速、帰宅後家の中で練習用のクラブを振ってみた。左足を受傷している為、フィニッシュの形をとるのが少し怖い気もするが、何とかできそうな気がした。そこで翌日、早速練習場へ。確かに身体が硬くなっていて、フルスイングは難しいが、ハーフスイングなら充分。無理をしてはいけないという気持ちからか、力が抜けて、半年振りとは思えない位綺麗に球が上がっていった。自分で思っている以上に、アキレス腱はきちんと治ってきている。もう大丈夫!来週からゴルフのレッスンに復帰しよう!

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アキレス腱断裂173日目~4つ目の季節

2007-03-10 23:52:13 | アキレス腱断裂復活記

アキレス腱断裂173日目。9月19日にテニス中アキレス腱を断裂した時は、真夏のような暑さの中だった。救急車で病院に運ばれて2時間ストレッチャーに乗ったまま診察を待ったが、その間も汗が止まらない位の季節だった。ギブスが取れる頃秋が来て、足がつけるようになった頃冬が来て。そして、桜の季節がやってきた。

怪我をした当時は、『何で、今日テニスに行っちゃったんだろう・・・』『何で、受傷するちょっと前で止めなかったんだろう・・・』と『何で?』がいっぱいだった。でも、振り返るとあっと言う間だったし、何だか楽しい時間でもあった。包帯のようにグルグル巻くだけで固まるギブスがある事も知った。使ったこともなかった松葉杖も、かなりの使い手になった。装具の存在も知った。リハビリとはどういうものかも知った。電車での通勤を再開してからは、人の冷たさも人の優しさも知った。身体が不自由な人に対して配慮しきれていない社会システムも身をもって知った。健康だった時に、自分がしていた些細な行動が、身体が不自由な人にとってどれだけ怖い行動だったかも知った。怪我をしなければ知ることが出来なかった事を、たくさん知る事ができた。桜咲く4つ目の季節を迎え、今は、怪我をした事に感謝している。

残っていた日常生活の課題、下りの階段。今は何段あってもチャレンジしている。遠回りしてもエレベーターを使おうという気持ちは全く無くなった。手すりに摑まらないと難しいけれど、少しずつスムーズになってきている。ギブスから装具、クロッグ、ウォーキングシューズと変わってきた患足の履物は、ふくらはぎがつりそうになりながらも、ウォーキングシューズからヒールの高い靴に代わりつつある。桜が満開になる頃には、受傷前と変わらない日常生活がおくれるようになりそうな気がする。

 

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アキレス腱断裂166日目~結婚式での初挑戦

2007-03-04 21:59:32 | アキレス腱断裂復活記

前後してしまうが、アキレス腱断裂166日目の3月3日。会社の元後輩の結婚式でお台場のホテル日航東京に行った。ドレスを着る為には、ハイヒールの靴を履かなくてはいけない。流石に、家からハイヒールで出かけ、ハイヒールで帰宅するのは無理だろう。会社の人との待ち合わせが、9:45分日航東京。朝も早いので、会場に行ってから着替えたり、身支度を整えるのも難しい。その為、恥ずかしい格好だとは思いつつ、ドレスにコートを羽織り、靴は運動靴という奇妙な格好で、地下鉄とゆりかもめを乗り継ぎ日航東京に到着。急いで靴をハイヒールに履き替えた。この日は、土曜日。通勤ラッシュの電車に乗るわけでもないので、松葉杖も持たずに出かけた。松葉杖を持たずに電車に乗るのも初挑戦。

始めは、何ともぎこちない歩き方。歩き方がおかしい(どこかに力が入っている)から、ふくらはぎにも負担がかかり、足がつりそうになる。でも、次第にヒールが高い靴を履いた時の歩き方を思い出してくる。大丈夫!何とか披露宴終了までもちそうだ。

結婚式が行われたのは、“ルーチェ マーレ”という名前のついたチャペル。中に入ると、前面には一面にスクリーンが降りていて、海の中をイメージした映像が流れている。新婦の入場間近になると、スクリーンに2匹のイルカが現れ、戯れる。そして、新婦が入場。新婦に注目している間に、スクリーンが上がっていて、次に前を向いた時に目に飛び込んでくるのは、一面に広がる海。そして、レインボーブリッジに東京タワー。とても素敵なチャペルだった。

披露宴が終わったのは14:30近く。とても可愛い後輩で、そこらのアイドルよりはるかに可愛い。普通でも可愛いのに、幸せいっぱいの花嫁姿は更に可愛い。ここに写真を載せて、可愛いでしょう!と自慢したいくらいの可愛さだった。そんな可愛い彼女を見ていたら、あっという間の2時間半だった。幸せになってね!!

そんな幸せな気持ちを抱きつつ、ドレスからジーパンに着替えて帰路についた。帰りはジーパンだから、運動靴だってへっちゃら。
実は、日航東京は、私にとっても思い出の場所。今の会社に入る前、群馬の田舎で働いていた。会社の本社機能は高崎にある全国区の会社の新卒採用を担当していた事がある。その時、1次試験も2次試験も内定式も、全部日航東京が会場だった。1次試験、2次試験も3日程繰り返したので、2月~3月で6回以上群馬からお台場に通っていた。その仕事を通して、仕事の面白さを知り、東京に出て仕事をしようと決心した。後輩の幸せそうな姿から貰った幸せな気持ちと日航東京で新卒採用をしていた時の事を思い出した懐かしい気持ちで、無事に帰宅。

ハイヒールも大丈夫!松葉杖を持たずに電車に乗っても大丈夫!また一つ、日常生活に自信が持てた。

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アキレス腱断裂167日目~心のバリア

2007-03-04 21:09:49 | アキレス腱断裂復活記

アキレス腱断裂165日目の金曜日、1週間ぶりのリハビリ通院日。朝のつっぱり感と、12時間以上会社に居た後の足の浮腫みは相変わらずだが、それ以外は順調。早歩きも出来るようになり、信号が点滅しはじめても渡る事ができるようになった。今までは、タイミング的には渡れそうでも、無理せず1回待とうと思っていたのが、いっちゃおう!という気持ちに変わってきた。そんな心の変化が、最大のテーマである下りの階段にも現れはじめた。今まで、挑戦してみようという気持ちにさえならなかったのが、階段を前にして『このまま流れで普通におりちゃう?』という気持ちになってきた。

リハビリの先生とのリハビリトレーニング中、小さな段を使って練習をするが、改めて意識するとなかなかできない。下りの階段は、いかに股関節の力をタイミングよく抜くかが大事なのに、無意識に足をかばおうとする気持ちから、患足に力が入りつっぱってしまい、力が抜けない。『1回出来れば、もう出来る気がするんです。』と言った私に、リハビリの先生は根気よく付き合ってくれた。何度か段を上ったり降りたりを繰り返すうち、力の抜き加減がつかめてきた。『今できた!』というリハビリの先生の声!それからは、何度も繰り返し出来ている感覚を身体に覚えさせる。あくまでも1段の段を使っての練習なので、実際の階段で出来るかどうかは解らなかったが、何か1つ精神的な壁を越えた気がした。ずっと必死に足を守ろうと頑張っていた心のバリアがすこ~し解け出した瞬間だった。

リハビリの帰り道。公園にある段差がとても小さな階段に差し掛かった。心のバリアが解け始めた私にとっては、とても簡単な挑戦だった。何も考えず、左右交互に階段を降りた!

それからはどんな階段も、正面を向いて左右交互に降りている。段差が小さい階段は、普通に降りられるが、普通の階段は、最後まで患足がついていかず、最後はちょこっと飛び降りる感じになってしまう。でも、あとちょっと。

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