一枚の葉挿しから20余年、私の首丈ぐらいに育った月下美人が、
今年も4回目の花を咲かせました。
夕方から優雅な甘い香りをあたり一面に漂わせながら開き始め、
9時ごろには満開となりました。
かすかに花びらを震わせながら開いていく姿は、花言葉 「秘めた情熱」にも
なるほどと思えます。
この美しい姿も、真夜中には閉じてしまい、数時間の花の命に
「はかない恋」という花言葉もあり、「美人薄命」という言葉は
月下美人が由来だそうです。
花を眺めるために、大きく育ってしまった鉢を、部屋に運び入れるのも一苦労です。
夫は、一度ぎっくり腰になってしまったことがありました。
ただ、部屋いっぱいの香りの中で咲いていく様子を眺めていると、
優しい気持ちになってくるから不思議です。
月下美人の花は食べられると聞いたことがあり、 調べてみますと、
生のまま酢味噌がおいしい・・・とありびっくりです。
食べる気はしないけれど、美しい花にあやかって、美人の妙薬なら
試してもいいような気が・・・