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活断層と地震 (33) … 2/8 佐渡島付近地震を検証

2012年02月23日 | 耐震・震災・地震
 今回の記事は、周知されている活断層帯での起震ではありませんが、東日本大震災後の北米プレート内での余震や活動が活発な状況下、日本列島の中央部における地殻を考察してみました。北アルプス、中央、南アルプスの造山運動や富士火山帯、八ヶ岳と太古に起きた日本列島成立に繋がる壮大な出来事が今も続いている現状を、見据え巨大地震を考えてみる事が必要でしょう。


○地震情報(震源・震度に関する情報) 2/8

平成24年02月08日 気象庁発表
08日21時01分頃地震がありました。
震源地は新潟県佐渡付近 ( 北緯37.5度、東経138.1度)で震源の
深さは約14km、地震の規模(マグニチュード)は5.7と推定されます。

各地の震度は次の通りです。(震度3以下省略)

新潟県  震度5強  佐渡市河原田本町、佐渡市相川三町目
      震度5弱   佐渡市赤泊、佐渡市羽茂本郷、佐渡市小木町、佐渡市畑野
      震度4    佐渡市相川栄町、佐渡市両津支所、佐渡市真野新町、佐渡市新穂瓜生屋、
           佐渡市千種、佐渡市松ヶ崎、佐渡市両津湊、佐渡市岩谷口

石川県  震度4   輪島市鳳至町


         気象庁 (震度データベース検索):引用気象庁 リンク

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 佐渡島には付近の海域を含め、活断層の表記やデーターはありません。

この地震関係で解説があります。

「日本海側でも「M7」巨大地震を警戒!佐渡で震度5強」

 8日夜、佐渡島で震度5強を観測した地震は、震源域は北米プレート(岩板)とユーラシアプレートの境界線に当たり、ひずみがたまりやすいとされている。日本海側でもマグニチュード(M)7級の大地震が起こる可能性も取り沙汰されている。

 今回は目立った被害はなかったが、気になるのは震源地です。日本海東部では、東北日本を含む北米プレートとユーラシアプレートが衝突し、新たに海溝ができつつあるとする見方が地震研究者の間で定説となっている。この「日本海東縁変動帯」は、1964年6月に起こったM7・5の新潟地震を皮切りに83年5月の日本海中部地震(M7・7)、93年7月の北海道南西沖地震(M7・8)など盛んに大地震を引き起こしてきた。04年10月の新潟県中越地震(M6・8)や、07年7月の新潟県中越沖地震(M6・8)も日本海東縁変動帯が引き起こした地震と考えられている。しかも、大地震が起きる間隔が短くなっていることが研究者の間で指摘されている。

 今回の佐渡地震の震源域も、日本海東縁変動帯に含まれている。房総沖や南海トラフだけでなく、日本海東部の地震活動にも警戒が必要です。

2012.02.09付 サンケイ zakzakを参照
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◆考察
※ この地震は下記の図をご覧戴きますと、まさにプレート境界で起きたことがお分かり戴けますね。
 (2011年3月11日東日本大震災の記事を掲載した時の日本列島関係プレート図)




 正に日本列島を太平洋宮城県沖と挟んだ位置ですね。内陸部には「フォッサマグナ」が南北にあり、危険と言われている西側に「糸魚川静岡構造線」が走り、この境界付近でも地震が多発しています。

 今回の佐渡島地震は、発震機構が不明あるいは未発表ですが、短期サイクルで起きる大地震と浅い震源から推測すれば、プレート破壊ではなく、歪やプレート活動に伴う未知の断層(島及び周辺海域)によるものと思われます。

 北米プレートが東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により歪が蓄積されたのか解放されたかは分かりませんがプレート活動が活発なのは確かです。ただ、今回の佐渡島付近地震は、内陸に近く、また深度が浅いので近海活断層が存在するのかも知れません。新潟中越沖地震や柏崎付近の活断層を想起させます。

●気象庁の震度データベース検索で作成、10年間の震度別地震回数を掲げました。


 気象庁は、この後19日に発生した茨城県北部を震源とする地震で「茨城県北部から同県沖にかけては(3・11の)巨大地震の余震活動が活発で、引き続き強い揺れの余震に注意してほしい」と呼びかけた。今回の地震は東日本大震災の余震との見方です。

 しかし、余震は本震と同じ領域で起こった地震を指す。武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏(地震学)は、「海域で発生した東日本大震災に対し、茨城北部の震度5弱は内陸で発生しているので、厳密には余震ではない。昨年3月11日の巨大地震に刺激された、新たな地震活動とみられる」と分析。


 これらの情報を読みますと、まさに地震列島で不安となりますが、昔から言われる「天災は忘れた頃にやって来る」とも思います。学者さんが色々言っている内は良いですが、静かになった時に突然、不意打ちに襲ってくるのが大地震かな、と感じています。阪神大震災、新潟中越地震そして東日本大震災。予測した人は皆無に近いですね。発生に備え油断せず。でしょうか。余り不安になり過ぎて過剰反応も良くないですね。

 ただ、昭和56年5月以前にお建てになられた木造家屋は、最低でも、耐震診断を早急に受けましょう。自治体の補助や無料診断制度があります。また、耐震補強、耐震改修も行政の補助がありますので、お住まいの自治体にお問合せ願います。
(筆者記載)



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☆地震情報は、
①震度、震央情報は、国土交通省気象庁ホームページ
  http://www.jma.go.jp/jma/index.html
②中央防災会議公表情報は、内閣府防災ページ
  http://www.bousai.go.jp/
③活断層情報は、独立行政法人 産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター(AIST)
 活断層データベース
  http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/index.html
④活断層評価情報は、地震調査研究推進本部事務局
         (文部科学省研究開発局地震・防災研究課)
 活断層の長期評価(位置図)
  http://www.jishin.go.jp/main/p_hyoka02_danso.htm
を参考にしてください。

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