RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

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関西性教育研修セミナー2009冬

2009-12-13 18:09:19 | スタッフ雑感
例の、阪神高速の見所の一つ、
高速が貫通しているビルでのセミナーでした(笑)やっぱりすごいですよね、高速が貫通。
見応え有ります。

さてさて、今回のセミナーHIV関連で活動されている三名の講師の方を招いてということで、
○そして歴史は繰り返された
―エイズから新型インフルエンザまでをめぐる社会の反応と対応を読み解く―
  北丸雄二氏(NY在住ジャーナリスト/作家
/元中日新聞=東京新聞ニューヨーク支局長)
○関西における陽性者支援の現場から
岳中美江氏(陽性者サポートプロジェクト関西)
○Living Together:「新宿2丁目」におけるコミュニティ・アクション
  張由紀夫氏(Rainbow Ringディレクター/エイズ予防財団流動研究員)

この三本を軸としたものでした。
印象に残ったものを何個か書こうと思います。


北丸さんのお話しの中で印象に残ったものは、「公的≠公共的」ということ。public(公共的)であることを、official(公的)であることと勘違いしてはいけないということと、アメリカでの人に対する接し方の中では自分自身と他者がいる、という関係の中だからこそcome-outしやすい環境が出来ていて、日本での「身内」と「赤の他人」、そしてその中間に「客」がいるという関係性の中では、なかなか多様性を受け入れることが出来ない、というような話。
これはとてもわかりやすかったし、だからこそ社会的弱者を自分に関係のない「赤の他人」として排除してしまう、ということは、
なるほど、そういうことだったのか、という、これまでどうにも腑に落ちないところが、ストンと落ちた、という感じでした。
とても分かり易い言葉を使って、冷静に観察しているというその姿は、すごく楽しかったし、いい時間でした。

また、岳中さんは、なんだかとても凛とした素敵な女性で、かっこよかったですw
それぞれが抱えた健康被害には、それぞれのバックグラウンドがあり、表出された問題だけに惑わされないこと、というような彼女が学んできたコミュニティーヘルス(公共衛生≠公衆衛生)の前提条件というような言葉に、すごく共感しました。
また、彼女の取り組みへの姿勢というものには、本当に感化される素晴らしさがありました。
淡々とその物事に向き合い、それを継続していく力というか。

張さんのお話では、なんといっても、手記の朗読が、よかった。Living Together計画の中で、よく朗読会をしているのですが、また行きたいなぁと思いました。
思わず涙してしまいました。
活動へのスタンスというか、それがとても素敵で、すごい共感しました。
ボランティアって、清く正しく美しくなけりゃ出来ないなんて違うよ、余裕あるやつだけ出来るもんでもない。それを仕掛ける側だって、いろんな人が参加できるような仕組みや、ある意味「餌」があったっていいじゃないか。というような。
Living Togetherなんかは、ほんとにそうだなぁと思うのですよ。
かっこいいし、なんかいろんな人に出会えそうだし、行ってみたいなーやってみたいなーって思う。それってめっちゃ素敵なことですよね。

また、今回のセミナーの企画をしてくださって、府立大の東さん、教育大の野坂さんも、非常に素敵な方々で、ご挨拶させていただいたら、ほんまにたくさんの方を紹介してくださったり、フライヤーも会場におかせていただいてご案内までしていただき・・・
とても感謝です。

やっぱり、こうして活動していくためには、多くの方々、団体、組織、すべてが連携していき、協力し合ってこそ出来ることが沢山あるよな、というか、そうしていけばいいんだよなぁという、単純なことに改めて気づきました。
楽しかったです。

またの機会には、ぜひまた参加させていただきたいなぁと思いました。

ありがとうございました!

感謝としか言えない1

2009-12-13 04:42:30 | スタッフ雑感
2003年でしょうか、私はJASE、そして「ぷれいす東京」が主催する講座やイベントによく参加していました。
大阪開催のものもあったし、東京開催のものであっても、自分がピンと来た物には、極力多少の無理をしても行くようにしていました。
正直、HIVとかをメインの事業とするこれらの団体と、レイプクライシスはみなさんのなかで繋がらないかもしれません。

でもね、
私が今ここにいる、原点をつくってくれたのは、彼らだと言ってもいいと思います。
こないだもブログで書かせて貰いましたが、めーーーーっちゃ、かっこよかったんです。Living Together計画にせよ、ぷれいすの取り組み、aktaもそうだし、mash大阪のdistaにせよ、
かっこよかったんです。
誤解を恐れずに言うと、私は、これまでの「フェミニスト」の一員として、自分を捉えることが出来ませんでした。
女だから、とか、女として、とか、よく分からなかったんです。
女の権利とか、主張したいわけじゃないんです。
でも、女だからってバカにされるのも嫌だし、女だからって何が出来ないとかも、思ったことないです。

今でもそうです。私は、常々、かっこいいことをしたいと思っています。

JASE,プレイス東京の、池上さんは、きっと私のことなど覚えていないでしょうが、
私、実はめっちゃくちゃ尊敬してるんです。
始めてお会いしたときの笑顔と、その握手は、きっとこれから先ずっと、忘れないと思います。
あぁ、この人は、一人の人間として私を見てくれてる、そう思いました。どこそこの私じゃない。今、ここにいる私と、握手してくれてる、それは、なんとも言えない感覚でした。
握手って、気持ちいいな。人と繋がるって気持ちいいな、そんなことを思わせてくれる出会いでした。
実は、彼女との出会いがあったからこそ、私はRCSNKを再開させたいと思ったんです。


今日は、そのJASE主催の性教育に関わるイベント、HIV/AIDSを主題としたイベントに参加させていただきました。
久しぶりに再開する方、
初めましてでお会いする方、
たくさんの出会いがありました。
こんな一つのイベントで大げさって思われるかもしれないのですが、
本当に、生きててよかったーーーーって思いました。

主題は違っても、同じような問題を抱えて、それをどうにかしよやーって生きてきた方、
話せば話すほど、あぁやっぱそうだよねってわかりあえたり、
あーめっちゃその気持ちわかる!!って思えたり、
あーそっか、そうすればいいんだ!っていう一歩前を進んでたり、
なんていうんだろう、

一人じゃないんだなって。
当たり前なのですが。
凄く、本当に嬉しかったんですよ。

池上さんと出会った時というのは、ある意味、私が「セクシャリティー」というものを自分の強みとして生きていこうと決めた時期でもありました。
性教育であったり、もちろん私の根本には常に性暴力というものがありながら、性ってなんだろう、そして、生ってなんだろう、と考えだした時期でありました。

性の多様性というのは、イコールで私にとっては、生き方の多様性なんです。
なんていったらうまくつたわるのか、いまいち言葉に仕切れないところがあるのですが、
レイプの問題でもそうだし、他のことでもそう。
私たちはどう生きるのか?
そして、私たちがどういう生き方を選んだとしても、
それは否定されることでもないし、めっちゃ褒められることでもないし、
なんていうんだろう。
あたりまえじゃん
っていうことなんです。

私たち、どんな生き方してもいいんです。
私たち、いろんな生き方を、していいんです。

褒めてもらえなくてもいい。

でも、否定されることもないんです。


あー、ええと、長くなりそうなので、明日に繋げたらなと思います。



出会い、人と人とが、知り合うっていう、それってめっちゃスゲーことなんだよって。
なんかわからないけど、ほんとにすごいことなんだよって、そんなことを思います。