RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

SACHICO

2009-12-08 02:32:48 | スタッフ雑感
一ヶ月ほど前にインターネットで知ったのですが、阪南中央病院に「性暴力救援センター・大阪」通称SACHIKOというセンターが出来るそうです。
ウィメンズセンター大阪、阪南中央病院の加藤治子さんが準備室長として立ち上げをしているそうです。
加藤さんには、ユース・ピア・サポート・トレーナー養成講座開催の際に、講師としてきていただき、RCSNKでもお世話になりました。

この「SACHICO」、名前の可愛らしさとはうってかわって、
すごい。
24時間態勢で常駐スタッフを設け、ホットラインが入った場合必要な場合は来院して院内の産婦人科での診察、警察や支援機関、カウンセリングや弁護士との連携といったことをするそうです。
やったーーーー!!!
日本にもとうとう、そういった場所が出来たこと、しかも大阪に。すごく嬉しくて、このニュースを見たときはほんと、小躍りしそうでした。
こういった24時間体勢のホットライン、各種機関の連携をもったクライシスセンターというのは、アメリカを始め、多くの国に見られるものですが、日本にはありませんでした。
RCSNKでは今まで、アメリカのNPOでの実践を紹介したりしてきました。前代表の谷さんは、アメリカのBAWARという団体に国際交流基金のフェローシップで行っていましたが、向こうでのそういった活動は、話を聞けば聞くほど、「日本にも作らなきゃいけないものだよねぇ」と、少しでもそういう形作りを出来たらいいのに、と思わせるものでした。
まずは身近なところから、と言いながら、やっぱり、必要なものは必要です。

やはり、被害後、初期段階でどういった対応を受けるか、対応をするか、ということは非常に大切な事だと思います。
初期段階において適切な対応を受けている場合と、そうでなかった場合では、その後の経過も大分変わってくるだろうな、と思うのです。
早い内から、安心できる場所で、安心出来る人たちに話を聞いてもらえたら、というメンタル面でもそうだし、
証拠保全という面でもそうです。
外傷を治すためだけに何も告げずに病院に行くこともできるけど、ちゃんと性暴力被害というものを分かったお医者さんに診断をしてもらうことは、後々被害届、告訴という段になって、やはり大切なことにもなるし、
被害を知らないで病院に行くと言うことは、被害者の二次被害への危険性を大幅に高めてしまうことにもなります。
また、こうして各機関との連携を持ってもらえることで、いろんな場所に行って話をしなければならない、という苦痛を、本当に和らげてくれるものだとも思います。
ほんまに大事。ほんまに大事です。

来年の4月スタートで、これからボランティアスタッフ等の養成講座が始まるようです。私も行ってみたいなぁ。

大阪でこうした取り組みが始まること、そして加藤さん始め関係各氏のこれまでの取り組みを思うと、ほんとにリスペクトです。私たちに出来ることは限られていると思うけれども、
被害にあった方々が、こうした施設に繋がることが出来るように、情報発信していき、また私たちに出来ることなら本当になんでも、ご協力させていただきたいなぁと思っています。
なんせ、応援するしかないです。

まじでカッコイイですね。
本当に感動です。