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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

橋下徹氏「プーチン大統領に人道に反するというなら過去の西側諸国の。。。」 河野太郎氏「今そんな議論をしている場合ではないと思いますね。これだけの残虐なことが起きているわけですから。」

2022年04月17日 | 橋下維新の会とハシズム

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 橋下徹氏がコメンテーターを務めるフジテレビの「日曜報道 THE PRIME」。

 今週4月17日は河野太郎自民党広報本部長をゲストに招いたのですが、そもそも毎週毎週与党議員しか呼ばないのが公平性を著しく欠いています。

 おまけに、河野氏は持ち前の人権無視、右翼ぶり全開で、日本学術会議が防衛費での研究にストップをかけているため、大学などでも防衛がらみの研究が行われていないとして

「学術会議がこんなこと(防衛費での研究否定)を言い続けているならば、科研費(科学研究費)は配分だけ各省庁に任せる、ということをやらなければいけないだろう」

と言い出し、橋下氏も日本学術会議が「軍事研究は禁止」として学術界を縛るのであれば学術会議の

「組織の人事について政治が関与する必要がある。任命拒否するかどうかはしっかり政治がやるべき」

と呼応するという相変わらずの右翼番組ぶりだったようです。

日曜報道 THE PRIME】橋下徹「過去の西側諸国」vs河野太郎「今そんな議論をしている場合ではない」 「人道に対する罪」議論ですれ違い :  まとめダネ!

日本学術会議任命問題で菅総理迷走。研究内容によって不利益を与えるのが学問の自由侵害。さらに思想に基づいて任命拒否をすることは一般の公務員であっても許されない思想良心の自由侵害。

 

 

 その中で、ロシア軍によるウクライナ侵略について話題になったのですが、河野氏が

「民間人が大量に虐殺されているというのは、事実だろうと思います。プーチンの戦争犯罪というのは、どこかの段階で裁かれなければならないと思います」

と当たり前のことを言ったのに対して、橋下氏が

「フェアの観点でいくと、これまで西側諸国も、イラク戦争、アフガニスタン戦争、セルビアのコソボ空爆など、いろいろ人道に反する部分もあったと思うんです。

プーチン大統領に対して『人道に反する』と言うのであれば、(過去の)西側諸国の『人道に反する』というところも考えていく必要があると思う」

 と言ったのだそうです。

 もう、橋下氏はロシアからお金をもらってるんじゃないかと疑われるレベルです。

 今目の前で犯罪行為が行われ、犠牲者が死んでいっているときに、過去に別の人も犯罪をしていたと犯人を弁護する法律家がどこにいるんですか。

国際司法裁判所がロシアに対し、ウクライナでの軍事行動を即時停止するよう命じる仮保全措置命令(法的拘束力あり)。「ロシアによる武力行使は国際法に照らして重大な問題を提起しており、深い懸念を抱く」

 

 

 これに対して河野氏が

「今そんな議論をしている場合ではないと思いますね。

 これだけの残虐なことが起きているわけですから。それに対してどうするか、という議論をすべきで、過去にどうだったああだった、プーチンだけが悪いのではない、といった議論はすべきではない」

と言ったのですが、橋下氏は

「中ロから反論があった場合どうするか」

と言い出し、河野氏は

「まずはロシアについて議論すべき」

と答えたんだそうです。

 まあ、河野氏も未来永劫、アメリカの戦争犯罪を問題にする気がないのがミエミエなのが酷いところですが、橋下氏がどうしてロシア側の言い分をそこまで代弁するのか理解しがたいです。

アフガニスタンでの「誤爆」を認め、米国防長官と司令官が謝罪。「悲劇的な誤りだった」「心からお詫び」。7人の子どもを含む10人の市民が死亡。20年間で民間人を何万人も殺したから戦争に負けたのだ。

 

 

9・11テロから20年。900兆円のお金を無駄にして30万人以上の無辜の市民を殺し、数百万人の難民を生み出した「対テロ戦争20年」の教訓。「戦争で得られるものは何もない」という真実。

 

米軍による国境なき医師団への爆撃、米国防総省は意図的な戦争犯罪とは認めず、遺族への補償は64万円!

 

米軍が国境なき医師団への空爆の調査結果発表。これは「誤爆」ではない。故意犯だ。

 

 

山本太郎議員のイラク戦争加担追及に安倍首相「大量破壊兵器がないと証明できないサダム・フセインが悪い」

 

 

 もし、中露からアメリカもイラク戦争やアフガニスタン戦争でも人道に対する罪に当たる行為があると言われたら、まずロシアに今現に行なっている戦争犯罪をやめろといい、アメリカなどの犯罪行為も今後同様に取り上げようと言えばいいだけです。

 だいたい、アメリカもロシアも国際刑事裁判所(ICC)で自らの違法行為を扱われるのが嫌で、両国ともICC に参加していないんですよ。

 だから、ロシアもアメリカも最初から国際法違反行為をする気満々なわけで、お互いのことを非難する資格なんてないんです。

 それなのに、ロシアの人道に対する罪を言うならアメリカはどうなると言って公平を装い、今現に進行中のロシアの犯罪行為を止めようとしない橋下氏の人権感覚のなさは異様と言えるでしょう。

 そもそも、アフガン戦争の時もイラク戦争の時も、一言もアメリカの人道に対する罪のことなど問題にしてこなかったのに、ロシアを弁護するときだけアメリカの問題を持ち出してくる橋下氏が「フェア」じゃあありません。

 

橋下徹氏がロシアによるマリウポリへの降伏要求について「ゼレンスキー大統領の戦争指導は最悪。なぜ市民とゼレンスキー政権幹部や国会議員とを入れ替える交渉をしないのか」と大統領たちに先に死ねと言い出す。

国際法違反で戦争犯罪にもなりかねないロシア軍の原発攻撃に沈黙する橋下徹氏。ウクライナ人に「旧ソ連から時代は変わった」「中国がロシアに働きかける可能性もある」からロシアと妥協しろと言い募る(呆)。

橋下徹氏がロシアへ強制連行されたウクライナ市民について「ロシアに避難ができて命が守られるのであれば、僕は重要な選択肢だと思うんです」。強制連行自体がジェノサイド条約違反の戦争犯罪なんですが?

プーチン大統領がウクライナ侵攻を「自衛」の軍事作戦だと正当化。大日本帝国が「自衛」戦争だとして中国を侵略したのとそっくりだ。すべての侵略戦争は「自衛」目的で始まる。だから憲法9条が必要なのだ。

 

 

 そして、番組終了後、橋下氏はツイッターでこの討論のことを報じた新聞記事をリンクして、

「法の支配とは、相手の法違反を追及するなら、自らの同じ法違反も認めることをいう。自らの行為については棚上げすることは法の支配とは言えない。」

と嘘八百の法律知識を披露するのですが、実際には「法の支配」とは

「政治権力といえども法に従い、すべての権力行使が正しい法=人権を保障する法の枠内で行使されなければならない」

ということを意味しています。

 橋下氏は法の支配を「法適用の平等性」かなんかと勘違いしているのか、知識が不正確すぎて恥ずかしいです。

 

 

  とにかく、橋下氏は自説を押し通すためには嘘でも不正確でもいろんなことを言い募る人ではあるのですが、こと戦争に関して嘘を言ってはプーチン大統領とロシア軍の罪を誤魔化そうとするのは、悪影響が大きすぎます。

 しかも、河野氏はもとより、安倍氏、高市氏、櫻井よしこ氏、篠田英朗氏、新藤氏と右翼と絡んでは橋下氏がおかしなことを言い、右翼が相対的に賢く見える(笑)という、笑えない現象も続いています。

 橋下氏は何重もの意味で罪深いテレビ人と言えるでしょう。

【混ぜると危険】橋下徹氏「最高指揮官だったら戦闘員に対してどこをゴールにして戦わせるか」 高市政調会長「申し訳ないが最後まで戦っていただくことになる」と一億総玉砕の回答【#維新と自民に殺される】

【混ぜるな危険】橋下徹氏「軍備力を強化して軍事同盟を強化して核兵器も持つ」ここまで言っても高市早苗支持者に叩かれ「危険な指導者だ」笑

【橋下維新の会とハシズム】「力の信奉者」橋下徹氏が高市早苗氏や櫻井よしこ氏ら極右にさえ惨敗するのは、善悪は度外視でプーチンには勝てないと最初から決め込んでいる「長いものには巻かれろ」精神のゆえだ。

憲法学にまるで「ど素人」同士の橋下徹氏と篠田英朗教授の罵りあいは、どちらも憲法について全く誤解しておりナンセンス。憲法9条は戦争前も戦争中も戦争後も国家権力を制約する。

 

 

橋下維新の会の利益誘導政治って、直接お金を受け取るようなやりかたではなく、ワンクッション置くようなやり口を取ってきているので、これほど批判を浴びているのに橋下氏がロシアをえこひいきし続ける理由がよくわからないんですよね。

とにかく、橋下氏の言っている中身の酷さが、ウクライナ戦争に関すると特に異様な様相を帯びてきていると感じます。

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橋下徹氏、学術会議「政治の関与必要」 河野氏は防衛研究「ストップ」と名指し

配信 デイリースポーツ

 

自民河野太郎氏「今そんな議論をしている場合ではない」橋下徹氏と戦争の「人道」議題ですれ違い

レギュラーコメンテーターの橋下徹氏からは「人道に対する罪」という点について「フェアの観点でいくと、これまで西側諸国も、イラク戦争、アフガニスタン戦争、セルビアのコソボ空爆など、いろいろ人道に反する部分もあったと思うんです。プーチン大統領に対して『人道に反する』と言うのであれば、(過去の)西側諸国の『人道に反する』というところも考えていく必要があると思う」と指摘されたが、河野氏は「今そんな議論をしている場合ではないと思いますね。これだけの残虐なことが起きているわけですから。それに対してどうするか、という議論をすべきで、過去にどうだったああだった、プーチンだけが悪いのではない、といった議論は(今は)すべきではない」と応じた。

橋下氏からは続けて「中ロから反論があった場合どうするか」と突っ込まれたが、河野氏は「まずはロシアについて議論すべき」と繰り返し、この議題についての意見はすれ違った。

河野氏はこの日、広報部長として、党が進める「ライブボイス改革」と題した国民の意見をSNSで求める令和版目安箱の活動も紹介した。また、ワクチン担当大臣の経験者として、若い世代に3回目のワクチン接種は推奨。一方、4回目接種については高齢者や基礎疾患があるなどを念頭に「リスクの高い方には、もう1回打っていただくといい」とした上で、若い世代に関しては「もう少しデータを見ながら、科学的な判断が必要になる」と持論を示した。

 

 

河野氏「みんなで守る」 NATOのインド太平洋拡大も議論を

河野氏「みんなで守る」 NATOのインド太平洋拡大も議論を

 
自民党の河野太郎広報本部長は17日のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、今後の安全保障政策として、欧米が加盟する軍事同盟、NATO(北太平洋条約機構)をインド太平洋に拡大して、各国が加盟することも議論に値するとの認識を示した。

河野氏は今後の安全保障政策について、「日本だけ、日米同盟だけで日本だけを守るという議論から、共通の価値観をみんなで守るという議論に変わらなければいけない」と指摘した。

そして、そのための枠組みとして「NATOのようなものになるかどうかはわからないが、少なくとも何らかのまとまりというのを作る必要がある」とした上で、「NATOをインド太平洋に広げ、そこに(各国が)加盟する議論もできると思う」と語った。さらに、「AUKUS(米英豪の安全保障の枠組み)やファイブ・アイズ(英語圏5カ国の機密情報共有の枠組み)に日本は積極的に入っていくことを考えないといけない」と強調した。

一方、河野氏は防衛装備について、「どう調達するのか。全部海外に依存するわけにはいかないし、日本が最先端技術を持つことは安全保障上も重要だ」と強調した。武器輸出3原則については、緩和を視野に議論すべきとの認識を示した。

また、ロシアのウクライナ侵攻に対し、プーチン政権を支えるオリガルヒ(ロシアの新興財閥)への経済制裁などを強めるべきとの考えを強調した。

 

 

河野氏「NATO太平洋拡大で日本加盟の議論も」、玉木代表「トリガー見送りなら3党協議から離脱」

 
自民党の河野太郎広報本部長と国民民主党の玉木雄一郎代表は17日、フジテレビ系『日曜報道 THE PRIME』(日曜午前7時30分)に出演し、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた日本の安全保障のあり方や物価高対策について議論した。

河野氏は、ロシアや中国について「一方的な力による現状変更を厭わない国が出てきている。第2次世界大戦後の国際秩序が変わりつつある中で日本の平和と安定を守っていく必要がある」と指摘。安倍政権が法整備した限定的な集団的自衛権行使容認をさらに進め、「集団安全保障の集団的自衛権を含め、どうしたら国民を守れるかという議論をやる」と表明しました。

河野氏は、「自衛のための必要最小限度」とする憲法9条に関するこれまでの内閣法制局の解釈について「やらなければいけない(乗り越えなければいけない)ことだというのは、ウクライナ情勢を見てはっきりした」と述べ、解釈の見直しの是非について議論する考えを示した。

日本を取り巻く安全保障環境について河野氏は、日米同盟だけで対応するのは困難な状況になっているとの認識を示し、「NATO(北大西洋条約機構)をインド太平洋に広げて(各国が)加盟する議論もできる」と表明。「AUKUS(米英豪の安全保障の枠組み)やファイブ・アイズ(英語圏5カ国の機密情報共有の枠組み)に日本は積極的に入っていくことを考えていかなければいけない」と強調した。

核兵器に関して、ロシアのプーチン大統領が脅しに使っているとして、「日本単独というよりは、国際社会の中でどう考えていくか議論していかなければいけない」と述べた。

一方、番組にオンラインで出演した玉木氏は、ガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結解除をめぐる自民、公明、国民3党の協議に関し、「トリガーを全くしないという話なら、協議から離脱する。我々も覚悟を決めてやっている」と述べた。

玉木氏は「税制改正などが必要だから、時間がかかるのは一定程度認める。補助とトリガーとハイブリッドでやってほしいと言っている」と話し、政府が進める、石油元売り各社に対する補助金制度の継続と合わせて、トリガー条項凍結解除を求めていく考えを強調した。

一方、玉木氏は、供給不足が物価上昇に拍車をかけているとして、「安全基準を満たした原発はちゃんと動かす。エネルギーの安定供給なくして、経済成長も賃金上昇もない」と語った。

また、「世界で建設中の原発の6割はロシア製と中国製だ。(エネルギー)の脱ロシアを目指して原発を回そうとする議論があるが、早晩、原発もロシアや中国に頼らないとつくったり動かしたりできなくなる」と指摘。「経済安保上問題だ」として、原発の活用を進め、原発技術を維持する重要性を主張した。

以下、番組での主なやりとり。

橋下徹氏(番組コメンテーター、元大阪府知事、弁護士):
報道によるとロシアの軍事予算約6兆円のうち、核兵器に対する予算は650億円ほどだという。この650億円で世界はロシアに手出しができない。日本がすぐに核兵器を持てというわけではないが、(自民党が目指す)防衛費対GDP比2%、約10兆円の予算をかけて迎撃ミサイルばかり増やしても、それは本当に効果があるのか。その議論がなされない中で、(防衛費対GDP比)2%、2%と求めるのは大いに疑問だ。その前に憲法9条問題、専守防衛問題をまず解決しないといけない。

河野太郎氏(自民党広報本部長、前防衛相、元外相):
「専守防衛」を守るのではなく、国民の命と平和な暮らしを守るためにどうしたらいいのか。かつて米国が極めて強大な軍事力を持ち、ほかの国は対抗することができない中で、日米同盟があれば国を守れた。しかし、中国が米国に匹敵するような軍事力を持つ中で、尖閣諸島に毎日のようにプレッシャーがかかっている。日米同盟だけで対抗できるのか。あるいは、今回の(ウクライナ侵攻の)ように世界のどこかで民主主義、法の支配、基本的人権という共通の価値観を持つ国が脅かされた時に日本だけ「うちは行かないが、東アジアで何かあったときはみんな来てくれ」というのが通るのか。

日本だけで、あるいは、日米同盟だけで日本だけを守るという議論をすべきなのか、共通の価値観をみんなで守っていこうという議論になるのか。共通の価値観をみんなで守っていくのだという議論に変わっていかなければいけない時代になったと思っている。

橋下氏:
その「みんな」というのは、日米以外でどの範囲を想定しているのか。

河野氏:
NATO(北大西洋条約機構)もあるだろうし、韓国もそうだ。あるいはオーストラリアをはじめ、民主主義、法の支配、基本的人権を守るグループをしっかりと作り、そのメンバーみんなでお互いに守っていく。そういう議論をしっかりやっていかなければいけない。

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):
河野氏は自著で「日米同盟だけに寄りかかっていて大丈夫なのか」「中国の軍事活動に対抗するための枠組みをアジアで作り上げるということを検討する必要がある」と言及。例えば、NATOのような同盟結成をアジアでも模索すべきだという考えなのか。

河野氏:
NATOのようなものになるかはわからないが、何らかのまとまりを作る必要はある。極端なことを言えば、NATOをインド太平洋に広げて、そこに各国が加盟するという議論もできると思う。

橋下氏:
米英豪のAUKUSに日本が積極的に入っていくことも一つの手ではないか。

河野氏:
AUKUSもそうだが、ファイブ・アイズのようなまとまりもある。そういうところに日本は積極的に入って行くことを考えていかなければいけない。クアッドは今緩やかなまとまりだが、クアッドが果たして何を目指すのかという議論をインドとの間で積極的にやっていく必要がある。

橋下氏:
そうなると集団的自衛権の問題に行きつく。NATOは集団的自衛権よりもう一段レベルの高い集団防衛の枠組みだ。共通の価値観を持つ枠組みを作る意味では、安倍政権で一歩前進させた(限定的な)集団的自衛権の行使容認をもう一歩あげていくことが必要ではないか。

河野氏:
そうなってきた。中国の軍事力は米国の前に対抗できない時代があったが、今やそういう時代では完全になくなってきている。そして、ロシアはウクライナを侵略している。一方的な力による現状変更をいとわない国が出てきており、みなで平和と安定を守っていくという中に日本も入って行く。それは非常に重要だ。第二次世界大戦後の国際秩序が変わりつつある中で、日本もしっかりと平和と安定を守ることを考えていく必要がある。

橋下氏:
ロシア・ウクライナ戦争を見て、専守防衛、防衛だけのところは、ああなってしまう。いざという時には反撃ができて、敵国に対してダメージを与えられる力を持っておかないと、今の近代戦争、近代兵器の下で、専守防衛というのは空想論としか思えない。

戦後ずっと憲法9条は内閣法制局の解釈論を前提にしていた。最高裁の砂川判決では(自衛権について)国際情勢の実情に即して適当な手段を講じることができる、とされた。判断するのは内閣法制局ではなく政治家だ。憲法9条の今までの解釈論を自民党は乗り越えていくか。

河野氏:
それはやらなければいけないことだというのは、このウクライナ情勢を見てもはっきりした。

松山キャスター:
「専守防衛」の概念は残して、相手領域内への抑止力としての攻撃能力を模索していくことになるのか。

河野氏:
日本は外交的な目標を達成するために軍事力を自ら行使することはない。そこは大前提だが、国民の命と平和な暮らしを守るためにどうするかという議論はしっかりやらなければいけない。集団安全保障の集団的自衛権を含め、どうしたら国民を守れるのかという議論をやる。守るべきはそこであって、言葉ではない。

橋下氏:
では、河野さんは今の憲法9条の内閣法制局の解釈論は違うという認識か。

河野氏:
そこを乗り越えていかなければいけないというのはおっしゃるとおりだ。単独で日本の平和だけを守れる時代ではなくなってきた。では、どうしたらいいのかについて国民の理解を得ながら政治がリーダーシップをとり議論していく必要がある。

松山キャスター:            
ウクライナ情勢を受けて「核」に対する脅威も上がった。

河野氏:
残念ながらプーチン大統領が核を脅しに使っている事実は否めない。それについてどうしたらいいのかは、日本単独というよりは、国際社会の中でどう考えていくか、議論をしていかなければいけない。

梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):
エネルギー価格の上昇が電気代、物価高騰の大きな要因になっている。

玉木雄一郎氏(国民民主党代表):
あまり知られていないが、(ガソリン価格高騰への)今やっている補助措置は、月2,300億円ほどの金がかかっている。一方、トリガー条項凍結解除による減収は月1,3000億円だ。今の補助制度を一年続けたら3兆円かかる。一方、トリガー条項凍結解除で減収になるといっても1.5兆から1.6兆円だ。効率性の観点からも減税はきちんと検討してやるべきだ。

橋下氏:
政府与党が補助金でしか対応しないと言ってきたら、押し切られてしまうのか。

玉木氏:
トリガーをまったくしないという話なら、我々は協議から離脱する。税制改正が必要で時間がかかるから、当面補助でやるのは否定しない。補助とトリガーとハイブリッドでやってほしいと言っている。トリガーは全くしない、終わりだとなれば、協議を真摯にやる意味はない。我々も覚悟を決めてやっている。もしできないのなら、参院選の争点にして大々的に訴えるしかない。

今回の物価上昇は供給不足、供給制約により生じている部分が大きいので供給力を確保する政策をきちんとやっていく。例えば、安全基準を満たした原発はちゃんと動かそう。エネルギーの安定供給なくして、経済成長も賃金上昇もない。ここは政治家がきちんと説明をして訴えていくことが必要だ。

1つ言いたい。日本は何とか(原発)国産率90%で技術も部品も国内でやれる。ところが、米国と英国はすでに国内のサプライチェーンを喪失しており、自国の企業だけでは原発を作れない。今、世界で建設中の原発の6割は実はロシア製と中国製だ。脱ロシアを目指して原発を回そうという議論があるが、原発もロシアや中国に頼らないと作ったり動かしたりすることが早晩できなくなる。経済安全保障上問題だ。

 

 

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Unknown (hkawai69)
2022-04-18 06:08:11
 橋下のファンは橋下に他では聞けない“ご高説”を期待しているんでしょうね。
 そこで橋下も自分がそんじょそこらのコメンテーターとは違う高い見識を持った人間であることを示そうと“ユニーク”な見解を開陳する訳。
 確かにプーチン悪い、ロシア怪しからんじゃ当たり前過ぎますよね。かといって核でロシアを叩き潰せじゃ過激に過ぎますし。
 その結果、NATOにも問題が、アメリカも過去に・・、ゼレンスキーは・・とか言って識者ぶるんですよ。そりゃ私だって一人いい子になってるバイデンの言いぐさには共感出来ませんよ。
時間よ止まれ!って、皆それぞれに思っているのかなあ、今!? (まさか、と思った人)
2022-04-18 08:11:05
スピード違反で捕まっちゃった人が、自分を捕まえたおまわりさんに向かって、あいつだって、あいつだって、みんな違反してるじゃないか、なのに俺だけ捕まえやがって!

っていう時に、

「フェア~じゃないね!」

ってセリフを使うんでしたっけねえ~、それとも、


音喜多 駿(日本維新の会 政調会長・参議院議員)
@otokita 午後2:39 · 2022年4月15日
https://twitter.com/otokita/status/1514840837955661825?cxt=HHwWgsDR2ert5YUqAAAA

朝から本会議でバタバタしている間に、山本太郎さんが辞職表明。仕組みとして認められているとはいえ、これじゃ著名人が衆参で辞職・出馬を繰り返せば比例票や議席を上積みできることに。民主主義の在り方や有権者の想いを考えると、気持ちの良い話ではないですね…。


と政調会長がつぶやく政党が遡ること7年前、


維新・吉村議員が辞職願 大阪市長選出馬へ
2015年10月1日 12:41
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS01H20_R01C15A0EAF000/

維新の党の吉村洋文衆院議員(比例近畿)は1日、衆院事務局に議員辞職願を提出した。12月に引退する橋下徹大阪市長の後継として大阪市長選(11月8日告示、22日投開票)に出馬するためで、大島理森衆院議長が近く許可する。吉村氏は維新の党の執行部に離党届も提出した。

吉村氏の辞職に伴い、2014年衆院選比例近畿ブロックの維新の党名簿で次点だった椎木保氏が繰り上げ当選する見通しだ。


と過去に同じことをしたことを棚に上げて、そんな気持ちの良くないつぶやきをしちゃうことを・・・、

「フェア~じゃないね!」

って言うんでしたっけね~。


いやいや、この名セリフの正しい使い方は、
ピッカピカに磨かれたホテルの自動ドアが故障中で開かないことに気づかずに開くと思って突き進み、
ぶつかっちゃって思わずコケちゃった時に、
何事もなかったかのようにスッと立ち上がり、その自動ドアに向かって一言、

「フェア~じゃないね!」

っていうのが正しい使い方なんですよね。w


[これほど批判を浴びているのに橋下氏がロシアをえこひいきし続ける理由がよくわからないんですよね]

彼は、もう、ただただ、言い負けることに我慢がならない、間違いを認めたくない一身で意地を張っているだけのような気がしてならないんです。
これは若い時からの性分というか口癖というか、安倍の嘘癖と似たような感じなんでしょうか。
プーチンが負けたくない一身で核使用をチラつかせているのと同じような感覚なのかな、と思っているところです。
だからこそ、恐ろしいんですけどね。
自分が負ける時、ロシアが負ける時は死なばもろとも、なんて本気で考えていなきゃ良いのだが、と。
Unknown (なう)
2022-04-18 19:46:22
島国日本人には国際政治は本当に難しいですが、平和の追求が最も大事で状に有っていると思います。
国際政治を専門にする羽場久美子さんの講演を見ました。
https://www.youtube.com/watch?v=1TUGROCOXYI
アメリカの中国封じ込め戦略で、日本を楯と鉾に使うつもりが有るみたいに受け取りました。
日本が戦争しないために、私たちは本気で頑張らないといけなさそうです。
Unknown (河内のおじいちゃん)
2022-04-19 07:20:02
まだ学術会議のメンバーが揃っていないようですね。
学術会議は「自分達の研究が戦争に使われる事を拒否する。」
と言っている事に理解をしめせないとは情けない。
軍事研究なら防衛庁内に作れば良いじゃないですか。
大体こういう事は秘密裏に行われる事で、声高に要求するなんてあり得ない事だ。

核のシュアリングという話が出て来ていますが、「核はすでに保持している」と発表する方が効果的じゃないでしょうか。
他国も日本の科学力なら可能だと考えるはずです。
幼稚な発想だと切り捨てるのは簡単ですが、他国を疑心暗鬼にさせる効果はかなりあると思いますよ。

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