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2022年2月24日のロシア軍によるウクライナ侵略以降、いつもにも増して橋下徹氏が支離滅裂なコメントとツイートを連発し、高市早苗氏や櫻井よしこ氏らを自分の番組に呼んでも、論争で負けてばかりいるのは、彼が元々二流の評論家で外交に関しては超三流だということばかりが原因ではありません。
彼は力の信奉者であり、これまでもアメリカや中国、国内的には安倍晋三氏や菅氏の様な権力者にはそもそも文句を言ったことがないんです。
むしろ、橋下氏はトランプ前米大統領やプーチン露大統領や安倍元首相のように権力を使って無茶をする政治家が大好き。
例えば、沖縄の米海兵隊員が性的暴行事件を起こすと、彼は米国や米軍に抗議するのではなく、沖縄の風俗に行ってストレスを発散してくれなどと米軍の司令官も驚くトンデモ提案をしてしまいました。
橋下氏が沖縄米軍に性欲発散のため買春を勧めた事を論証する 橋下市長は公職を辞任・維新は解党すべきだ
橋下徹氏が沖縄の米軍属事件に関して、再び性風俗の利用を活用を提案「撤回しなければよかったかも」
大阪市長時代に「日本軍維持に慰安婦は必要だった」「沖縄の米海兵隊は風俗を利用すべきだ」とトンデモ女性蔑視発言を繰り返した橋下徹氏が、「森会長の気持ちはすごくよくわかる」。そりゃそうやろ(呆)。
安倍政権や菅政権がコロナ対策などで失策を続けても、国会の立法が悪いとか、せいぜい政府が悪い、という言い方しかできず、内閣総理大臣である安倍氏や菅氏を名指しで批判したことなど一度もないのです。
緊急事態宣言の根拠となる新型インフルエンザ特措法の改正について文句を言うときも、この法律の出来が悪い、国会議員が悪いと文句をつけるのですが、あの改正法案について野党代表を個別に呼んでお願いして成立させたのは安倍首相だったんですよ?
それなのに、橋下氏から見たら出来の悪いはずのその法案を成立させた安倍総理には、彼は絶対に文句を言いませんでした。
橋下氏は大阪「都」構想住民投票に敗れ、コメンテーターに転じてからは、「歯に衣着せぬ喧嘩屋」のイメージで売ってきましたが、実際には政治家時代から従属していた安倍氏や菅氏には逆らったことがありません。
勝てない喧嘩はしない、無駄なことはしない主義なんです。
アベトモ「平熱パニックおじさん」橋下徹氏が、安倍首相が野党にお願いして改正した新型インフルエンザ等特措法の欠陥について「国会がクソ」。あくまで「安倍がクソ」だけは言えない(笑)。
もともと、二流弁護士として不遇をかこっていた彼をテレビ界に呼んでくれた島田紳助ややしきたかじんはタレントとしては天才、超一流でした。
私がたまたま観ていた「行列のできる法律相談所」で、橋下氏が何か用意してきた面白い話を披露したのに全く受けず、「師匠」の紳助にダメ出しを喰らっていたのが印象的で。
橋下氏は「茶髪の弁護士」として名が売れてからも、紳助やたかじんはもとより、ひな壇に並ぶ普通のお笑い芸人にさえタレントとしての力の差が歴然とあることはよくわきまえていました。
だから、たかじんらにも相談して、2万パーセント出馬しないはずの大阪府知事選挙に出たんです。
彼我の力の差を見極めて、力あるものには媚び、力なきものは踏みにじる。
そういう信念の持ち主だからこそ、橋下氏は政治家としても評論家としても、弱肉強食の新自由主義者なのです。
僕は大阪府知事。今、謙虚に振り返る時、感謝の気持ちで一杯です。
「島田紳助さんのおかげで知事になれた」橋下府知事「政治に不正はつきもの」「やりたい放題」条例案
橋下氏が文句を言うのは勝てると思った相手だけ。
力で勝てないものにあえて挑戦するような精神は持ち合わせていないんです。
アメリカや中国に抵抗するのは無駄。
同様に、ウクライナと比べれば圧倒的な軍事力を有するロシアのプーチン大統領に抵抗しても無駄だと最初からあきらめているんです。
だから、ロシアがウクライナに侵略したら、普通の法律家ならまずロシアの侵略行為が国連憲章に違反し国際法に反することから論を始めるのに、彼はウクライナはロシアに勝てないんだから、政治的に妥結しろばかり言っています。
ウクライナの国民の犠牲者を減らせ云々は建前で、要は無駄な抵抗は止めろと言うだけの繰り返し。
東欧3首脳、キエフ訪問へ 欧州のウクライナ支援伝達(時事通信)
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) March 15, 2022
➡︎NATOや西側諸国の政治家が、軍事介入を避けながらも本当にウクライナを支援する覚悟があるなら、皆キエフで暫く生活すべきだ。バイデン大統領はじめ日本の国会議員も。プーチンは総攻撃するか。 https://t.co/rQUDuAi9dG
もう言っていることが意味不明なくらい支離滅裂。
橋下氏は「日曜討論 The PRIME」で櫻井よしこ氏に、ではどんな政治的妥結がありうるのかと質問されて絶句したので、ツイッターで「政治的妥結」がトレンドに入ったんです(笑)。
少なくとも、櫻井氏や高市氏ら日本会議派は中国やロシアの覇権主義に反対するという点では首尾一貫していますから(同じことしてもアメリカには文句を言えないのがダメなのですが)、橋下氏のように「長い物には巻かれろ」一辺倒では議論に勝てるわけがありません。
ネトウヨ大喜び(-_-;)
その前の週の同番組では、橋下氏は高市早苗自民党政調会長に、中国に譲歩して経済封鎖に協力してもらうべきだと主張し、高市氏にどんな譲歩をするのかと問われてやはり答えられず(笑)。
橋下氏はロシアと政治的妥結しろとか中国に譲歩せよと、譲ることばかり言うんですが、相手にどこを妥協させるかは全くのNOプランなんです。
こんな落としどころのない交渉話ばかりしている橋下氏は弁護士としてもやはり超三流だったんでしょうねwww
今の中国は欧米の制裁に負けたというのを最も嫌がる。アヘン戦争の敗北の歴史からの脱却が原動力なんやから。中国をこっちに引き寄せるには、お願いかお土産が先やろ。制裁をちらつかせるのは最後の手段。こんな建前政治は、解決能力なし。ほんまアカン。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) March 15, 2022
この感覚は元政治家の感覚では理解不能。拒否権2票持っている中露相手に何を議論するの?こういうときには、学級委員的な正義を振りかざす議論ではなくて政治をやるしかない。政治家になればこんな状況はしょっちゅうある。そのときに議論で解決するなんてあり得ない。議論と政治は別物。 https://t.co/DnkPwAOQ2a
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) March 15, 2022
橋下氏がバカにされ炎上するのはいいことなんですが、困るのは相対的に相手の櫻井氏や高市氏のような日本会議的極右に対する評価が上がってしまうことなんです。
最近、橋下氏がツイッターで粘着質に絡んでいるのが東京外大の篠田英朗という国際関係論の右翼学者なんですが、この篠田氏は憲法9条改正論者で、しかもその論拠が国連憲章では集団的自衛権の行使を認めているからそれができない9条は変えろとか、言っていることが法律論じゃなくて政治学なんですよ。
法律解釈に政治論を持ち込むのはもってのほかなんですが、そういう法律学のイロハもわかっていない篠田氏のようなトンデモ学者でも橋下氏には論争で勝ってしまうので株が上がっちゃうんですよ(-_-;)。
橋下氏が負けるのは勝手だしむしろいい気味ですが、その反作用で高市氏や櫻井氏や篠田氏のような右翼が持ち上げられてしまうのが頭の痛いところなんです(笑)。
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日曜報道 THE PRIME
2022年3月13日 日曜 午後11:28
13日のフジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)は、ロシアによるウクライナ侵略で、ロシア軍が首都キエフに接近しつつあることをめぐり、出演者が論戦を展開した。
ロシアが中東からの傭兵を前線に送る考えを示していることをめぐり、自民党の佐藤正久外交部会長と立憲民主党の渡辺周衆院議員(元防衛副大臣)は強い懸念を示した。
佐藤氏は、市街戦になれている荒っぽいシリア兵が送り込まれた場合、「考えたくない状況が起きる可能性がある」と指摘。渡辺氏は、シリアで使われた化学兵器が使われ大量虐殺が行われる恐れに言及した。
佐藤、渡辺両氏は、残虐な大量殺戮を防ぐために、NATO(北大西洋条約機構)が軍事介入に踏み切る姿勢を表明し、ロシア側に政治的妥結を促す必要性を訴えた。
一方、ロシアに対する経済制裁の効果を高めるために、番組コメンテーターの橋下徹氏(元大阪市長・弁護士)が中国の協力を仰ぐべきだとの認識を示した。これに対し、ジャーナリストの櫻井よしこ氏は、ロシアと価値観の近い中国は、国際社会の目をごまかしながらロシアの意向に沿う形で交渉する可能性があるとして、中国に仲介役としての資格はない、と断じた。
その際、橋下氏が「櫻井さんは芯から中国が嫌いだからだ」と指摘したのに対し、櫻井氏は「中国が嫌いだからではなく、中国に仲介を頼んでも良いことはないからだ」と反論し、舌戦を交える場面があった。
橋下氏は、中国がロシアに経済的に支援を行った場合は、西側諸国が中国企業に二次的な制裁を科すよう訴えた。
以下、番組での主なやりとり。
佐藤正久氏(自民党外交部会長):
気になっているのは、ロシアが中東、シリアから傭兵を送り込むという話。相当危険な兆候だ。
粗っぽく市街戦に慣れているシリア兵となると、考えたくない状況が起きる可能性がある。元自衛官として考えると、ロシア兵は本心ではシリア兵とは一緒に戦いたくないと思う。誤算、士気の低下、補給の問題などもあり、ある意味、(ロシア軍が)追い込まれている部分もあるのかと思う。普通だったら、ロシア軍がシリア兵に応援を頼むというのは考えにくい。
小泉悠氏(東京大学先端科学技術研究センター講師):
ロシアがシリアの傭兵を動員しようとしている。ベラルーシ軍も動員しようとしているわけだ。ベラルーシ軍なんて5万人ほどしかいない。そのうち陸軍は1万数千人ほど。その程度の兵力に頼らざるをえないというのは、相当ロシア軍が攻勢の限界に達しつつあるのではないか。シリア傭兵の話に関しては、市街戦でものすごい損害が出ることはチェチェン戦争などでロシアは承知している。これから本格的に市街戦を始めるにあたり、あまりロシア兵に死者を出してはまずいと思っていると思う。今回の戦争はただでさえロシア国民からは不人気で、あまり戦死者を出すと国民から本格的に反発を食らう。そのため、非常に言い方は悪いが、死なせても惜しくない外国人兵士、しかも、公式に戦死数にカウントされない兵隊を集めようとしているのではないか。
渡辺周氏(元防衛副大臣・立憲民主党衆院議員):
懸念するのは、シリアで使われた化学兵器、例えば、サリンのようなものを市街戦で使って大量虐殺をするのではないかということ。さすがにそこまで行った時には、NATOは人道支援という形で何らか次のステージに進むぞということをアナウンスしなければいけない。
佐藤氏:
今、ウクライナ国民が連帯をして国際社会の支援のもとに一生懸命頑張っている。これは非常に尊いと思う。しかし、首都包囲作戦で、チェチェンでの絨毯爆撃のようなことも起きるかもしれない。その時に、NATO、特にヨーロッパは、見殺しにしていいのかという議論は絶対起きるはずだ。起きないとおかしい。そういう(介入の)姿勢を示すことで政治的妥結というものが次第に生まれてくる。
橋下徹氏(元大阪府知事・元大阪市長・弁護士):
経済制裁が速く効果的にロシアに効くかは中国の態度ふるまいかんではないか。櫻井さんのような戦略は確かに正論、王道だ。経済的に追い詰めてプーチン政権を瓦解させる。これが一番だと思うが、これを早期にやってウクライナの人たちの犠牲をなるべく最小限にしようと思えば、中国をロシアから西側の方に引き込んでこなければいけない。櫻井さんはもう芯からの中国嫌いだから、絶対中国にお願いするなどということはやりたくないという気持ちはわかるが。
櫻井よしこ氏(国家基本問題研究所理事長・ジャーナリスト):
橋下さん、あなたは、私の言ったことを二つ読み違えているので、それを訂正する。まず、ウクライナに対して経済制裁だけでプーチンを追い詰めるとは、私は言っていない。NATO、アメリカ、日本でさえも、日本はものすごい限界があるが、戦闘に役立つことをどんどんやっている。
橋下氏:
中途半端だ。肝心なことはやらない。
櫻井氏:
中途半端とあなたは言うが、今すごくやっている。
橋下氏:
(NATOは)戦闘機送らないではないか。
櫻井氏:
経済だけではない。それと、私が中国が嫌いだから中国に仲裁を頼まないと。私は嫌いとか、好きとかの感情論でこの話をしたことはないつもりだ。中国が嫌いだからではなく、中国に仲介を頼んでもよいことはないと思っているからだ。中国とロシアは本当に双子だ。価値観でも、やり方でも、人命を軽視するという意味においても、本当に双子だ。習近平にとってプーチンを全否定するということは、自分が今までやってきたこと、これからやろうとすることの全否定に繋がるから、仲介役になった途端に、まあ仲介できないと思うが、水面下でいかなる形でかロシアの意向に沿った形で、国際社会の目をごまかしながら、交渉して行くだろう。その先にできる国際社会は習近平やプーチンの価値観がどこかに色濃く滲んでいる社会になりかねない。それを私たちは許すことができないという意味で、中国には仲介の資格はない。
中国が対ロシア経済制裁に力を貸すことは全くない。むしろ反対に西側の目をごまかしながら、ロシアを経済的に助けていく方向に着実に動いている。中国を嫌いも好きも全く関係なく、習近平体制が、共産主義の彼らが何を目指しているかを事実関係をもとにきちんと押さえて、中国には無理だねということを私は言っている。
橋下氏:
中国がロシアと組んだ時に、西側諸国は中国に二次制裁をやるかだ。イランへの制裁と同じように。ロシアと関係する中国企業、中国の取引全部を西側諸国が制裁かける覚悟があるかどうか。軍事力でNATOが介入すれば世界大戦になる。これは避けなければいけない。世界大戦ほどの犠牲を避けるということでも、それぐらいの覚悟がないとプーチン政権止まらない。世界大戦と同様になるくらいの経済的な打撃を西側諸国が覚悟を持たないと、プーチン政権は追い詰められない。中国に二次制裁やるなどと言ったらとんでもない経済の大混乱になるが、そこまでの覚悟はあるのか。そこまでの覚悟がないのであれば、NATOが軍事力を背景に交渉するのかの問題だ。二次制裁までやるべきだ。
高市氏、有事の核持ち込み「党内で議論」「よその国あてにして国民は守れない」
日曜報道THE PRIME
ワールド
2022年3月6日 日曜 午後10:27
自民党の高市政調会長は6日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜午前7時30分)に出演し、ロシアによるウクライナ侵略について議論した。この中で高市氏は、核兵器を「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則に関し、「有事の時に『持ち込ませず』については、党内で議論したい」と述べた。
また、政府の外交・安全保障政策の基本方針「国家安全保障戦略(NSS)」の改定に向けた議論の中でも検討していく考えを示した。政府は、NSSと「防衛計画の大綱(大綱)」、「中期防衛力整備計画(中期防)」の「戦略3文書」について、今年末までの改定を目指している。
高市氏は、「持ち込ませず」について、「歴代政権の考えを踏襲している」と話した。2010年3月と4月、当時の民主党政権で岡田克也外相が国会答弁で、緊急事態に非核三原則の堅持と、国民の生命の安全のどちらを優先するのかは、その時の政府の判断だという認識を示し、その後、2014年に安倍内閣が民主党政権時の岡田氏の答弁を踏襲し、閣議決定をしている、と指摘した。
番組レギュラーコメンテーターの橋下徹氏(元大阪府知事、弁護士)は、「平時から日本国内に核兵器があるかもわからないよ、ということを示すことは重要だ。ぜひ議論してほしい」と踏み込んだ。
一方、安倍晋三元首相が2月27日の同じ番組で、「核共有(核シェアリング)」の議論を「タブー視してはいけない」との考えを示したことについて、高市氏は「安倍氏は、日本も核共有すべきだと言ったのではない。世界の安全がどう守られているかの議論についてタブー視すべきではないと言った」と説明し、議論は必要性だとの認識を示した。
高市氏は、「安全保障戦略を議論する時にタブーがあってはいけない。確実に日本が日本の力で日本を守れる体制を作っておかなければ、よその国を完全にあてにしていては、国民の命は守れない」と強調した。
以下、番組での主なやりとり。
高市早苗氏(自民党政調会長):
(ロシアによるウクライナ侵略では)EU(欧州連合)やNATO(北大西洋条約機構)各国以外の国、オーストラリアも武器供与に乗り出した。特徴的なこととして、ドイツはもともと紛争国に武器を供与しない方針を貫いていたが、対戦車砲や地対空ミサイル、弾薬などを(ウクライナに)提供している。スイスは永世中立国で、本来経済制裁に加わらないが、今回はEUによる制裁に加わることになった。
3月1日時点でNATO以外も含めて少なくとも22カ国がウクライナ軍に武器供与を行っている。日本も4日に、林外相がヘルメットや防弾着、テントなど防衛装備品の提供を表明した。日本としてかなり異例のことだ。国家安全保障会議で手続きをとり、ガイドラインを見直さなければならない。そこまで踏み込んだ。本気で戦う気のない国には、世界各国は応援しない。これは、日本にとっても教訓だ。
橋下徹氏(番組コメンテーター、元大阪府知事、元大阪市長、弁護士):
高市さんは総理大臣(首相)になる可能性の高い人だから聞くが、首相は戦闘員の最高指揮官だ。いまウクライナ軍は一生懸命戦っているが、この状況でどこを目標にして戦うのか。ロシアを倒すまでやるのか、追い払うまでなのか。(一般国民を)逃がす時間稼ぎのためということもある。あるいは国際社会からの圧力が効いてロシアが瓦解(がかい)する、民衆蜂起、軍事クーデターが起きるという予測のもと、そこまで頑張れと言うのか。最高指揮官なら戦闘員にどこをゴールにして戦わせるか。
高市氏:
国土、領土、領海、領空、そして国民を守り抜く。国家の主権が失われてしまうわけだから、これは申し訳ないが、戦闘員には最後まで戦っていただくことになる。
橋下氏:
それは最後までか。最後の最後までロシアを倒すまで全員に戦わせるのか。
高市氏:
あらゆる交渉する。(今回のウクライナのように)日本も本気にならないと国際社会の協力は得られない。NATO以外の国からも武器が供与されるような事態を招くことはできない。やはりまず日本が自分の国は自分で守り抜くという本気度を見せるしかない。
松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):
今、ウクライナ軍の士気は非常に高いと言われている。日本も含め西側諸国がロシア包囲網を作り、ロシアを追い込むことでなんとか事態の打開を図ろうというフェーズだ。今後も圧力をかけ続ける必要があるか。
高市氏:
そうだ。(ロシアに)とことん代償を払わせる。できれば戦意を喪失させるまで徹底的な経済制裁も行う。
橋下氏:
中国を取り込まないと、経済制裁の効きめが弱いと言われている。中国に頭を下げてでも、西側諸国側についてもらう必要はあるか。
高市氏:
中国に頭を下げる必要はない。中国とロシアの関係は今非常に近いから、中国に対してウクライナの人々を救うために協力してくれという働きかけを行う必要はある。
橋下氏:
何かしらの譲歩がないと中国も乗ってこないのではないか。それが政治なのではないか。
高市氏:
どんな譲歩か、中国に対して。
橋下氏:
それなら経済制裁が効かなくても仕方ないということか。
高市氏:
経済制裁は効いてくると思う。特にロシアの中央銀行に対する取引停止と、SWIFT(国際銀行間通信協会)からの排除は最も効果的な経済制裁だ。
高市氏:
先週出演した安倍元首相は、日本も核シェアリング(核共有)をするべきだと言ったのではない。NATOの核シェアリングを紹介した上で、世界で安全がどのように守られているかの議論についてタブー視すべきではないと言った。NATOの核シェアリングは核兵器そのものの共有ではない。NATOで核を持っているのはアメリカ、イギリス、フランスで、核抑止のミッションについて、その意思決定や政治的責任を共有するということだ。
高市氏
議論をすることで、世界の平和を核抑止で守っていることについて知ることは大事だ。今どちらかと言えば、私たちが議論しなければいけないのは「持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則だ。「持たず、つくらず」は、日本は核を保有しない国として核不拡散条約を批准しているからできない。では、「持ち込ませず」について歴代政権はどう考えてきたのか。私はその考えを踏襲している。平成22年3月、当時の民主党政権の岡田克也外相が衆議院外務委員会で答弁をした。緊急事態が発生して、核の一時的な寄港を認めないと日本の安全が守れないという事態が発生したとすれば、その時の政権が政権の命運を懸けて決断し、国民に説明するということだと答えた。
その翌月、参院決算委員会で核兵器を搭載した爆撃機が緊急時に一時的に飛来する事態について質問があった。岡田外相は非核三原則をあくまでも守るのか、国民の生命の安全を考えて異なる判断を行うのか、その時の政府の判断の問題であり、今からそれを縛ることはできないと答弁した。平成24年12月に自民党は政権に復帰した。平成26年2月の衆院予算委員会で、今度は民主党の岡田元外相が当時の岸田文雄外相に質問した。
岸田氏は、現政権も当時の岡田外相の答弁を引き継いでいると答弁した。そして同月、安倍内閣は「持ち込ませず」の部分について、将来の政権が判断し、その議論を縛るべきではないとの岸田外相が行った民主党政権下からの答弁について閣議決定もした。その後新しい閣議決定は行われていないので、「持たず、つくらず」はアウトとしても、この緊急時に「持ち込ませず」については将来の政権を縛ってはいけないと(なった)。非核三原則を守るのか、国民の命を守るのかという厳しい状況になった時、判断は時の政権がし、議論を縛ってはいけないというのがすでにずっと政府のスタンスだ。
高市氏:
非核三原則の「持ち込ませず」には、非核三原則を守るべしという人の中には極端な意見として有事でも核兵器を搭載したアメリカの艦船が、日本の領海を通過してもダメ、領空を飛んでもダメという議論まである。いまでは大方の人がアメリカの核の傘の下で守られていると普通に言っている。でも、いざとなった場合に核抑止力が全く機能しないということを言っているのと同じことになる。有事の時に「持ち込ませず」というところについては、自民党内でも議論したい。
橋下氏:
有事の時の最後の政治判断だと言うが、有事ではなく平時から日本国内に核兵器が、本当にあるかどうかは別として、あるかもわからないよということを示すことはものすごく重要だ。今回、ウクライナでの戦争が起きて、戦争というものを度外視して安全保障を考えていた人たちは、軍事力はダメ、日米同盟はダメ、集団的自衛権はダメ、核兵器はダメ、米軍基地が日本国内にあるのはダメ、みんな、こう言っていたけど、実は、ロシアと接する、ぎりぎりの国はこれ全部欲しい欲しいと言っている。米軍基地来てくれ、軍事力の強化をと(それらの国)全部が言っている。まさにNATOだ。
松山キャスター:
日本の防衛を考えると、ウクライナ情勢があろうがなかろうが議論は必要だということか。
高市氏:
もちろんだ。だから新しい国家安全保障戦略も防衛大綱も中期防も今年見直すと言っている。それを一刻も早くやらなければ(ならない)。ウクライナのことは遠いところの話ではない。だって日本に一番近いロシアの軍事基地は、国後島、択捉島にある。中国もロシアも隣国だ。遠いところの話ではない。
松山キャスター:
国家安全保障戦略の中でもそういう記述を検討していくべきだということか。
高市氏:
安全保障戦略を議論するときにタブーがあってはいけない。確実に日本が日本の力で日本を守れる、こういう体制を作っておかなければ(ならない)。よその国を完全にあてにしていては国民の命は守れない。
櫻井よしこ氏 橋下氏と激論「プーチンが政治的妥協するか?彼は引いたら終わり」
配信 デイリースポーツ
櫻井よしこ氏
ジャーナリスト櫻井よしこ氏が13日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演。ロシアのウクライナ侵攻を巡って、橋下徹弁護士と大論争を行った。
橋下氏は、現地の映像を指して「一部の国会議員とかが、ゲーム画面を見ているように『ウクライナなかなか抵抗している』って、そうじゃない。現実はこれだ」と指摘。「圧勝できればいいが、ウクライナの犠牲を考えたとき、NATOが入るぞと言う姿勢を示し、いきなり軍事介入とはいきませんから、NATOがロシアと政治的妥結をはかる努力をすべき」とした。
これに櫻井氏は、「もっと大きい円の中で見る必要がある。とりわけ日本は。プーチンが目指しているのは戦後体制の大転換で旧ソビエト連邦の復活ですよね。それを支えているのが中国で、ここでNATOと全面的な戦争になったときにお互いにもの凄く消耗し、核戦争にもつながりかねない」と指摘した。
そのうえで「そのときに世界全体がどうなるか。一番得をするのは中国。わたしたちの一番の脅威は中国ですよ。ウクライナにあらゆる支援を行いながら、しかし全体的に、5年10年先の世界戦略を考え、中国に絶対に得をさせない、中国的な価値観の勢力を伸ばさないことに重点を」と述べた。
櫻井氏は、橋下氏と論争になり、「プーチンがどこまで政治的妥結をするかどうか。彼はここで引いたら終わりですよね」。
橋下氏は現状を「犠牲を容認し、微々たる支援で止まっている」とし、「櫻井さんの考え方は、ウクライナをある意味犠牲にしながら、全体秩序を守っていくということになる」と指摘した。
櫻井氏は「ウクライナを犠牲にするとか、事の本質はそうではない。ウクライナが戦う姿勢を見せている。ゼレンスキーは諦めないと言っている。これはウクライナの国としての意思ですから、これを私たちがとやかく言うのはおかしい」と述べた。
橋下氏は「ウクライナの安全を守るための政治的妥協もある」と主張。
櫻井氏は「ウクライナの意思を尊重することを第一に、どういうふうな政治的妥協をするんですか?ウクライナは領土を譲らないと言っている」と返した。
橋下徹、“暴走コメンテーター” 状態に賛否両論「一理ある」「口にチャックを」…足立康史議員は「昨年末から壊れてる」
配信 FLASH
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元大阪府知事・橋下徹氏の “暴走コメンテーター” ぶりが止まらない。テレビ番組やSNSで、ロシアによるウクライナ侵攻への自論を連日のように展開するも、その内容に賛否両論が寄せられている。
3月14日の『めざまし8』(フジテレビ系)では、「最後はトップ同士の交渉。プーチンを引きずり出して」と発言。 「『何なんだ、お前の要望は』と(聞く)。僕らはいろいろ推測してますけど、西側の方も『お前もここまで譲歩しろ。俺たちもここまで譲歩するから』と。
譲歩というのは一方的にやるものではありません。メリット・デメリットを比較しながら均衡点を探るもの。これをやるのが政治」と意見を語った。
橋下氏は、これまでも同番組で、 「祖国防衛で命を落とす、それしかないんだって状況になってしまうと、国外退避が恥ずかしいことだ、やっちゃいけないことだ、売国奴なんだっていう批判を恐れてしまう」(3月3日放送) 「いま包囲されている都市がだんだん増えてきている。でも、まず逃げる。逃げることは恥ずかしいことでも何でもない。国を捨てることでも何でもない」(3月7日放送) などと語っている。
番組に出演するウクライナ出身の政治学者グレンコ・アンドリー氏は、橋下氏の意見に対して「もしここで降伏して、ロシアに全土を占領されたら、結局、犠牲者が増えるだけ」と否定的で、議論が白熱してMCが仲裁に入ることも。 ツイッターの更新もすさまじい。
13日には、バイデン大統領が「アメリカが攻撃的な装備を送れば、それは『第3次世界大戦だ』」と警告したという記事に対し、《ロシアと戦えないなら、とりあえず政治的妥結を採れっちゅうの。原理原則・道徳・正義を吐き続ける学者みたいな政治をやってどうすんの?》と怒りの声をあげている。
橋下氏が連日繰り出す過激な発言に、SNSでも数多くの意見が寄せられている。
《実際欧米諸国が応援の構えを見せながらも、ウクライナを捨て石にしているのを見て、彼の意見にも一理はあると思ってる》 《橋下徹氏の言ってる事も理解できる、命は大事、これ以上死者が増えるのは耐えられない》 といった賛成の声が寄せられる一方、
《日本が今まず最初にやるべき事は橋下徹の口にチャックをする事である》 《もう、何言っているのかわからないです。一度頭を冷やしたほうがよいと思います》 と否定する声も多い。
「橋下さんが強い言葉を使って発信する姿勢は、いつもどおりのことだとも言えます。ただ、今回は戦争という複雑な要因がからまった話題です。橋下さんの強硬な態度を “暴走” と捉え、疑問を持つ人も増えてきている。
知識人から、自論について問われる場面もありました。13日の『日曜報道』(フジテレビ系)では、ジャーナリストの櫻井よしこさんから、橋下さんが主張する『政治的妥結』をめぐり、『ウクライナは絶対に領土を譲らず、ロシアは絶対に欲しいと言っている。一体どんな妥協をするのか』と問われ、一瞬黙り込んでしまいました。
加えて、番組で『ウクライナに頑張ってもらいたい』『ロシアを追い払えるなら徹底的に』と発言し、過去の『国外退避』発言と食い違いを見せるなど、やや辻褄が合わなくなっている印象です」(政治ジャーナリスト)
日本維新の会所属の足立康史議員は、13日、ツイッターで《橋下さんは、昨年末から本格的に壊れているので、スルーください。》と痛烈に批判している。 戦争を止めたいという思いは同じはず。橋下氏は一度クールダウンしてもいいかもしれない。
この日は石川県が不要不急の外出自粛などを求める県独自の緊急事態宣言を出したが、「各都道府県がもう勝手に緊急事態宣言を出し始めた。外出自粛や営業自粛には強制力がなく補償もないことの問題点や一部区域を指定すれば他の区域に人が流れる問題点を今になって国会議員が言い始めた。そもそもこのクソ法律でとりあえずいこうと判断した国会がクソだ」と嘆いた。
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