ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『YESTERDAY』

2019-11-30 21:49:58 | 映画[あ]
『YESTERDAY』
監督・制作:ダニー・ボイル
脚本・原案・制作:リチャード・カーティス
出演:ヒメーシュ・パテル/リリー・ジェームズ/エド・シーラン/ケイト・マッキノン

 ダサい風貌で全然売れないシンガーソングライターのジャック・マリク。もうやめようかと思っていたある日、ひょんなことから事故に遭う。目を覚ました時、世界は何か変わっていた。往年のビッグスター、超有名なビートルズを誰も知らない世界、でもジャックだけは知っている。ギターを爪弾きながらYESTERDAYを歌うと周囲が驚嘆した。「いい曲だ、いつ作ったんだ?」、「ビートルズ?誰それ?」みんなでからかっているのかと当惑していたジャックも次第に状況がわかってきて、これはひょっとするとひょっとするぞ・・・

 自分しか知らないビートルズナンバーを歌うたびに注目され始める。エド・シーランから電話が来る。「いい曲だ」あれよあれよという間に持ち上げられて熱狂的に注目を集めてしまうジャック。しかし、ステージで歌うジャックを意味ありげに見つめる人が現れる頃から、映画的にも新たな展開が期待される。

 エド・シーランが本人役で出演している。カメオ出演などではなくガッツリ出演している。流れる曲はほとんどビートルズナンバー。あちこちにビートルズにまつわる小ネタが散りばめられている。つい笑ってしまうシーンもいろいろ。スゴい人も出て来る。ビートルズファンなら見たほうが良い映画。

 ビートルズがいなかった世界なので、CDも無いレコードも無い楽譜もないiPadにも入ってない。ネットでググっても出て来るわけがない。そんな世界でジャックだけが知っている。だから自作として歌い放題?というわけだが、ジャックがビートルズを好きなイギリス人ミュージシャンだからと言って、全曲暗記しているわけではない。歌える曲でも歌詞はあやふやだったり、知っているはずなのに曲名や歌詞を思い出すには何かのきっかけが必要だったりと、そんな苦労も面白みのひとつ。

 そこでもし私がジャックの立場だったらと考えてみると、日本人だし、何も見ないで歌える曲なんてホントに《YESTERDAY》くらいで、《LET IT BE》も《HEY JUDE》も《HERE COMES THE SUN》もできれば歌詞カードがあったほうが助かる。つまり私ではこの奇妙な世界に放り込まれたとしても、何もチャンスを生かせずにタダの人で終わるだけという悲しい結末で、映画にもならないってことネorz

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『ターミネーター ニュー・フェイト』

2019-11-18 22:00:57 | 映画[た]
『ターミネーター ニュー・フェイト』

制作:ジェームズ・キャメロン
監督:ティム・ミラー
出演:リンダ・ハミルトン/アーノルド・シュワルツェネッガー/マッケンジー・デイヴィス/ナタリア・レイエス/ガブリエル・ルナ

 REV-9という最新型ターミネーターが現れると、サラ・コナーも現れるし、シュワちゃんも現れるし、やたら背の高いソルジャー女も現れるし。ひさびさのターミネーター、とはいえやっぱり面白い。T-1000と同じく自由にドロドロになる機能を誇る液体金属の敵ではもはや勝てる気がしない。"手に汗握る逃走劇"って陳腐な言い方がとても似合うハイスピードアクションムービー。

 未来世界で邪魔な存在なので過去に戻って殺してしまおうという定番のタイムパラドックス系SF映画。この時代に戻って来ても手強い仲間がいて首尾よく殺せないからもっと以前の時代に戻って楽に殺そう!なんて考えると映画的にマズい展開になってしまうから、そんなことはみだりに考えてはいけない。

 今回作がジェームズ・キャメロンによる"2"の"正当な続編"とかいう裏事情がサイトにも書いてあるけど、別な監督による"3"も"4"も観客として一応見たわけで、いろいろややこしいわぃ。"3"や"4"を見た頃は、それが正当な続編と認識して見ていたはずなので、たとえサラ・コナーがいなくても、そういう物語なんだと思って見ていた。『ニュー・フェイト』ができたので「ホントはこっちだよ」って言われると、何かちょっと変な気分。
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ヒグチユウコ展 CIRCUS

2019-11-17 22:31:11 | 美術[は]
「ヒグチユウコ展 CIRCUS」@佐野美術館

 世田谷文学館でやっていたヒグチユウコ展には行きそびれたので、静岡県三島市の佐野美術館に行ってきた。世田谷文学館はグッズも買えないほど大盛況だったらしいが、三島くらいならにぎやかなれども大混雑ってことにはならない。グッズもちゃんと買えるよ。

 キモカワイイ風情のキャラクターがうじゃうじゃ出て来る不思議な世界感。青山で見た「BABEL展」に出て来るキャラくらいしか知らなかったので、ギュスターヴくんやひとつめちゃんは知っていたけれど、アノマロは知らなかった。若冲の鶏とギュスターヴくんコラボ作品や、絵の具の箱をアレンジした作品などが好き。会場の一部だけ撮影OKになっている。

 この展覧会は東京(世田谷文学館) → 兵庫 → 広島と巡回してきて、今ここ。今後は高知 → 愛知 → 福岡と巡回予定。





 ガチャガチャがあった。1回500円の高いガチャを1回だけやったら「こはる」が出た。高いから1回で我慢しなければならない人生だ。こはるの頭に謎の短い突起がある。こはるが何か握っている。目が付いているのでどうやら小魚っぽい。煮干かシシャモかチンアナゴかなんかそんなものだ。




「こはる」ガチャに付いていた紙




せっかくなので「こはる」を若冲の鳥獣立版古に紛れさせてみた




せっかくなので「こはる」を招き猫に紛れ猫してみた



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不思議の国の鏡の国のアリスの本

2019-11-12 22:51:47 | 
 不思議の国のアリス展のショップにあった洋書。なんかかわいいし、ジョン・テニエルの挿絵もカラーで載っていたのでついつい買ってしまった。文庫よりちょっと小ぶり。金色もあちらこちらに使われているので何となく
ゴージャス!

子供向けの本なので文字がデカイ!

子供と老人にやさしい本デアル!









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パブリックアートツアー

2019-11-10 19:09:03 | 美術[は]

 アートテラーとに~さん主催の「このパブリックアートがすごい!2019」に参加した。天気の良い土曜の午後、赤坂・東京・大手町・霞ケ関・内幸町・新橋のあたりを散歩しながら時々メトロに乗ってパブリックアートを見て回るツアー。アートだらけの丸の内ストリートギャラリーを散歩中、行幸通りに差し掛かると、天皇陛下の即位を祝う祭典のために、皇居に行き交う人たちや警察関係の人たちでごった返していた。晴れているのに陽の当たらないビルの谷間を歩きながら「これなら夏でも札幌より涼しいかも」なんて余計なことを考える。

 それはさておき、パブリックアート。見たことのある物件もあるが、説明されないと気がつかないような隠れ家的な物件もあちこちにある。一度でも通ったら気づかない訳がないアレクサンダー・リーバーマンの巨大鉄骨物件、知らないと単なるため池かと思ってしまいそうなレアンドロ・エルリッヒのステンレスの池、いや、そこに池のようなものがあることさえ気づかないかもしれないくらいひっそりとある。

 千住博、フンデルトヴァッサー、トーマス・シャノン、椿昇、鈴木康広、三沢厚彦、草間彌生、加藤泉、桑田卓郎、木戸修、金氏徹平、土屋公雄、國府理、長谷京治、淀井敏夫、杉本博司、アレクサンダー・リーバーマン、横山大観、平田五郎、レアンドロ・エルリッヒ、山本一弥 etc









 本物の「アンティノウス像」の存在感の微妙さがまた面白い。恵比寿の山種美術館に行く途中に巨大なダビデ像がある。それは本物ではないが道路に面しているので歩いていると割と目につきやすく、初めて見ると「わぉっ!」っと言ってもいい物件だ。それに比べてこの本物の「アンティノウス像」はそれほど巨大なわけでもなく、柱の陰に隠れているので目につきにくく、数回通るだけでは気づかない人もいるかもしれない。もし気づいても「あら何かあるのねぇ」で終わるかもしれない。それが実はローマ時代に作られた本物なのですと言われても「ふ~~~~~ん」って言われそうな雰囲気なのだ。そのビルに勤めている人々はどう思っているのかちょっと気になる。
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東京モーターショー2019

2019-11-04 23:10:29 | イベント
 東京ビッグサイト近辺で開催された第46回東京モーターショー2019、多くの外車メーカーが出展してないという不安な状態に加えて、東京オリンピックのためにビッグサイトの半分を占拠されてしまい、会場が青海駅周辺にまで分散しているというヤバイ雰囲気にも関わらず、入場者は100万人を超えたようで、私が行った11月2日もじゅうぶん過ぎる混雑ぶりだった。ビッグサイトと青海展示棟を結ぶOPEN ROADにもカスタムカーやらスーパーカーやらモビリティ試乗コース、露店などが点在していて、天気の良い昼下がりの移動も、散歩気分で楽しめて、お祭り感が出ていて割とよかった。でもこれで雨が降っていたら台無しだったかも。もちろん歩きたくない人用にシャトルバスも用意されていた。でもやっぱり展示場はひと固まりに集中していたほうがいいけど。






















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